「ホームセキュリティは意味がない」は本当?効果と導入のメリットを解説

防犯 2025.11.26更新(2020.03.27公開)
「ホームセキュリティは意味がない」は本当?効果と導入のメリットを解説

防犯意識の高まりにより、防犯グッズを購入したり、他の防犯対策について調べる人が増えています。防犯対策のひとつにホームセキュリティの導入が挙げられますが、工事や月々の費用を考慮すると、あまり必要性は高くないのではと感じる場合もあるでしょう。しかし、安全な暮らしのためには、ホームセキュリティの導入について検討してみることをおすすめします。この記事では、ホームセキュリティを導入する必要性や効果、メリットについて詳しくご紹介します。

目次

ホームセキュリティとは?

ホームセキュリティとは、住宅や家族を侵入などの犯罪や火事から守るための防犯システムです。室内に取り付けたセンサーが不審者の侵入や火災を検知したときや、非常ボタンが押された際に、警備員が駆けつけ一次対応します。状況に応じて各関係機関と連携し、被害の拡大防止に努めます。

ホームセキュリティの必要性

ホームセキュリティは住宅を24時間365日体制で見守るため、留守中の防犯はもちろん在宅時の防犯にも役立ちます。
鍵の閉め忘れ防止に加え、火災やガス漏れも感知します。さらに、緊急事態や急な体調不良の際に非常ボタンを押せば、警備員が駆けつけるなど、幅広いトラブルに対応可能です。

侵入者が犯行をあきらめる要素と時間

侵入犯罪を防ぐためには、侵入者の心理を考えて対策することが重要です。

犯行をあきらめる要素

犯行をあきらめる要素

侵入者は、近所付き合いが良く連帯感のある街を嫌う傾向があります。犯行をあきらめる要因の中でも、「声をかけられた」が60%以上を占め、特に大きな割合です。地域に連帯感があり、近所付き合いが活発な場所では、見知らぬ人物に警戒するため、犯罪者はそのような地域を避ける傾向があります。
「声をかけられた」に続いて犯行をあきらめる要素としての回答が多かったのは、「補助錠」、「セキュリティシステム」、「犬を飼っていた」でした。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」
ALSOKニュースレター

侵入をあきらめる時間

侵入をあきらめる時間

警察庁によると、侵入に手間取ると犯行をあきらめる傾向が高いことが分かっています。侵入者は、時間がかかるほど住人や通行人に気付かれやすくなるため、一定時間内に侵入を終えたいという心理が働きます。前科のある者へのアンケートでは、侵入をあきらめるまでの目安は「5分」が分かれ目で、侵入に5分かかると約7割が犯行を断念するという結果が出ています。侵入に時間をかけさせることで、犯行を断念させる可能性が高まります。ピッキングしにくい鍵(ディンプルキーなど)を使用する、玄関や窓に補助錠を取り付けワンドア・ツーロック(二重ロックの状態)にする、「サムターン回し防止カバー」を取り付ける、ガラス窓に防犯フィルムを貼るなどの対策を行い、侵入口の防犯対策を強化しましょう。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

侵入犯罪の実情

警察庁の発表によると、2024年の住宅を発生場所とする侵入窃盗は16,962件です。これはあくまでも認知件数であり、通報がなかった分は含まれていないので注意が必要です。侵入窃盗の認知件数は年々減少しており、2023年の18,379件から1,400件以上減少しています。ただし、1日につき約46件もの侵入窃盗が起こっていることから、現状は決して安心できる状況ではないのです。

侵入窃盗認知件数の推移

出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

侵入窃盗の発生場所別認知件数の割合

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

侵入窃盗の発生場所としては、一戸建住宅が全体の約3割を占めており、侵入窃盗のターゲットにされやすいことが分かります。また、中高層の集合住宅においても侵入窃盗が発生していることにも注意が必要です。
侵入窃盗の手口として広く知られているのは「空き巣」ですが、就寝中に侵入する「忍び込み」や家事などをしている間に入る「居空き」も少なくありません。留守中と在宅時の両方において、侵入窃盗の被害が生じているという点に留意が必要です。

侵入強盗の発生場所別認知件数の割合

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

強盗については店舗などが狙われるイメージがありますが、2022年から2024年にかけて住宅を狙った広域強盗事件が連続して発生しており、2025年にも複数人のグループによる強盗事件が発生しています。2024年(令和6年)の侵入強盗の認知件数のうち、住宅での発生割合は36.1%となっています。侵入強盗の被害に遭うと、金品を奪われるだけでなく、怪我などの被害に遭ってしまう可能性もあるため、日頃から警戒しておくことが大切です。
住んでいる地域の治安や犯罪発生状況について、今一度確認しておくと良いでしょう。

空き巣などに狙われやすい家の特徴

住宅への侵入を防ぐためには、空き巣に狙われやすい家の特徴を理解しておくことが重要です。ここでは、特にターゲットにされやすい家の特徴を3つご紹介します。

人通りが少ない立地

閑静な住宅街の奥まった場所や袋小路の突き当たりに位置する住宅は、人通りが少ないため、空き巣に狙われやすい傾向にあります。周囲に空き地や公園がある住宅も人目につきにくく、犯行後の逃走経路を確保しやすいことから注意が必要です。さらに、夜間に街灯が少なく暗い道路に面した住宅では、犯行を目撃されるリスクが低くなるため、より一層の防犯対策を講じることが求められます。

死角が多く見通しが悪い

高い塀や生垣、植栽で囲まれた住宅は、外から家の様子が見えにくい環境のため、空き巣に狙われやすくなります。特に玄関や窓が道路から見えない構造や、死角が多い家は要注意です。プライバシーの確保とともに適度な見通しを保ち、外構や植栽の配置を見直して死角を減らすことで、侵入リスクを軽減することができます。

防犯意識が低いと思われる家

防犯対策が一切されていない住宅は、空き巣に「警戒心が薄い家」と判断され、格好の標的となります。防犯カメラや人感センサーライトが設置されていない、警備会社のステッカーが貼られていない、戸締りが不十分、庭や家の周囲の手入れが行き届いていないという状況は、防犯意識が低いとみなされるため注意が必要です。こうした外観から判断できる要素を改善することで、空き巣被害を未然に防ぐことにつながります。

ホームセキュリティを導入する効果・メリット

犯罪抑止が期待できる

ホームセキュリティを導入することで、侵入犯罪の抑止につながります。まず、ホームセキュリティなどのサービスを導入すると警備会社からステッカーが貸与され、窓や玄関などに貼り付けることで防犯効果が得られます。侵入者は警戒心が薄い住宅を狙う傾向があるため、出入口付近などに警備会社のステッカーがある住宅はターゲットになりにくいといえます。
また、万が一不審者が侵入したとしても、ホームセキュリティが作動して警報音が鳴り、警備員が駆けつけるため、侵入者が犯行を途中で断念する可能性が高まります。不審者の侵入に気付かないまま帰宅して鉢合わせになるなど、身の危険が及ぶ可能性も低くなるでしょう。

火災やガス漏れなどの早期発見ができる

ホームセキュリティは、不審者の侵入だけでなく火災による温度変化や煙の発生、ガス漏れを感知し、緊急時には警備員が駆けつけて対処します。そのため、火災の発生や被害拡大を防止できるのです。

緊急時に助けを呼べる

ホームセキュリティ導入のもっとも大きなメリットといえるのが、緊急時の駆けつけ対応です。在宅時に不審者が侵入して鉢合わせてしまった際や、子どもの留守番中に不審者が侵入したとき、急な体調不良で動けなくなったときなど、もしもの時に非常ボタンを押すだけで助けを呼ぶことができます。

ホームセキュリティを導入する流れ

ホームセキュリティを導入する一般的な流れは、以下のとおりです。

  1. 資料請求・問い合わせ
  2. 現地調査・防犯診断・プラン内容の打ち合わせ
  3. 見積もり、プラン内容の確認
  4. 契約
  5. 工事・機器設置
  6. 運用開始

ホームページや電話で問い合わせを行い、必要に応じて現地調査や防犯診断を実施します。その結果をもとに、住宅の状況に合わせて適切なプランや機器の配置などの打ち合わせを行い、最終的なプラン内容と見積りを確認して契約に至ります。契約後は、専門スタッフが設置工事が行われ、防犯カメラやセンサー等の機器を設置します。設置後、操作方法の説明を受けて使い方を確認し、すべての準備が整えば運用開始となります。
導入までの期間は申し込みから約1~2週間が目安ですが、時期によっては目安の期間を超えることがある点に注意が必要です。

ホームセキュリティの比較ポイント

ホームセキュリティを選択する際には、複数の観点から慎重に比較検討することが求められます。家族の安全を守るための重要な決断となるため、以下のポイントを踏まえて総合的に判断しましょう。

サービス内容と対応範囲

ホームセキュリティを選ぶ際は、基本的な侵入監視に加え、火災監視、ガス漏れ監視、非常通報などの対応範囲を確認することが重要です。また、異常発生時の駆けつけエリアや、自宅までの到着時間の目安についても事前に問い合わせ、迅速な対応体制が整っているかを把握しておくと安心です。

コスト面

ホームセキュリティの導入費用については、初期費用と月額費用の両面から検討する必要があります。契約期間の縛りの有無や途中解約時の違約金の設定についても、契約前に必ず確認しておきましょう。初期費用を抑えるか、月額費用を抑えるか、あるいはトータルコストで判断するか、ご家庭の予算や状況に応じて選択することが重要です。

実績と信頼性

警備会社を選ぶ際は、契約件数や業界での実績年数が、サービスの質を判断する重要な指標となります。また、利用者による口コミや評判、トラブル時の対応実績、サポート体制の充実度なども参考しましょう。機能や費用だけでなく、長年の実績と運用時の信頼性を含めて選ぶことで、自宅の安全性をより高めることにつながります。

ホームセキュリティを導入する際の注意点

最後に、ホームセキュリティを導入する際に気を付けたい点を解説します。

賃貸の場合は事前に管理会社に相談する

ホームセキュリティは、賃貸住宅でも導入可能です。しかし、賃貸物件によってはルールが決められていて、オーナーや管理会社の許可なしにホームセキュリティの機器を設置できない場合があります。ホームセキュリティの導入を検討する際は、オーナーや管理会社に事前に相談することをおすすめします。

目的に合ったサービス内容のものを選ぶ

ホームセキュリティはサービス内容や料金プランが複数ある場合がほとんどなので、ご自身の目的を明確にして適切なものを検討すると良いでしょう。例えば、子どもの留守番が多いのであれば、スマートフォンアプリで警備操作が可能で、子どもの帰宅が通知されるものを選んだり、価格を抑えて万が一の事態に備えたいのであれば、お手軽なセキュリティプランを選ぶと良いでしょう。

ホームセキュリティ以外の防犯対策もしっかり行う

ホームセキュリティに頼るだけでなく、自分でも可能な範囲で防犯対策を行うと良いでしょう。
施錠を徹底するのはもちろん、窓やベランダの下に物を置かない、周囲からの見通しを良くする、窓に防犯フィルムを貼る、玄関ドアに補助錠を設置するなどの対策ができます。日頃から防犯対策を行い、防犯意識を高めておくことで、不審者が近寄りにくい家にすることができます。

ホームセキュリティなら「HOME ALSOK Connect」

仕事で帰宅時間が遅く家にいる時間が少ない、または旅行や出張などで長期間家を空けることが多いなどの場合は、ホームセキュリティの導入をおすすめします。留守が多いことが空き巣犯に見破られると、侵入のターゲットになりやすいからです。
万が一空き巣などの侵入者に狙われたとしても、警報音や警備員の駆けつけによって、犯行を抑止する効果が期待でき、被害の拡大防止に繋がります。

スマホゲート写真

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけ、迅速かつ適切に対処し、お客様のご家族とお住まいを守ります。また、スマートフォンで警備操作が可能で、帰宅時にはスマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時もワンタッチで警備を開始する便利な機能もご利用いただけます。

ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、外出中はもちろん、就寝中や一人での在宅時にも安心です。初期費用を抑えたプランやランニング費用を抑えたプランなど、複数のプランから選択できるため、ご家庭の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。

まとめ

ホームセキュリティ導入の必要性や効果、導入の流れ、注意点についてご紹介しました。ホームセキュリティの導入は、空き巣や侵入者に狙われにくくするとともに、もしものときに備えるための有効な手段です。機能やコスト、実績、運用時の信頼性も含めて総合的に判断し、最適なホームセキュリティを導入することが安全な暮らしの第一歩となります。
ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、ホームセキュリティの導入をご検討されている場合は、お気軽にALSOKにご相談ください。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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