実は意外に死角ができやすい!ベランダに効果的な防犯とは?

これから家の購入やリフォームを予定している人のなかには、セキュリティに関心を持っている人も多いのではないでしょうか。また、生活の変化で留守になる機会が多くなったときにも、空き巣や災害などが気になるものです。空き巣が侵入しやすい場所のひとつに窓があります。たとえ2階であっても、ベランダが侵入口になることも多く油断はできません。この記事では、ベランダの防犯にスポットを当てて解説します。
空き巣の侵入口で最も多いのは窓
警察庁が2018年に実施した調査によれば、空き巣などの侵入口としてもっとも多いのは窓です。一戸建て住居の場合は57.6%、3階建の集合住宅の場合は53.3%と、いずれも高い割合を示しています。4階建以上の集合住宅で多いのは表出入口の54.1%ですが、それでも次に多いのは窓で32.9%という数字です。また、同調査による侵入手段では、無施錠とガラス破りがもっとも多く、たとえ施錠していても窓ガラスを割って侵入されるケースが多いことがわかります。この調査の結果からわかることは、窓や出入口が多い家はそれだけ空き巣が侵入しやすい条件が揃っているということです。とくに、開閉可能な窓や大きな窓ほど空き巣のリスクが高いと考えることができます。
侵入口 | ||||||
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順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
|||
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窓 | 57.6% | 窓 | 53.3% | 表出入口 | 54.1% |
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表出入口 | 18.2% | 表出入口 | 34.8% | 窓 | 32.9% |
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その他の出入口 | 15.8% | 不明 | 6.9% | 不明 | 9.7% |
侵入手段 | ||||||
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順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
|||
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無締り | 46.5% | 無締り | 44.8% | 無締り | 48.1% |
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ガラス破り | 37.7% | ガラス破り | 32.0% | ガラス破り | 17.3% |
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不明 | 4.9% | 合かぎ | 8.2% | 合かぎ | 13.4% |
出典:警察庁「住まいる防犯110番」
2階以上の部屋でも安心するのは禁物
説明したように、2階以上の部屋であっても安心はできません。なかでも注目したいのは、4階建以上でも全体の30%以上は窓から侵入されているという事実です。空き巣というとどうしても1階のような低い場所をイメージしやすく、中高層階では、近所への外出など短時間の留守ではベランダの窓を閉めずに出かける人もいます。しかし、こうしたデータを見ると、高層階の部屋でも鍵をかけていない窓から侵入されるケースは多いということがわかります。しかも、施錠している場合でもガラスを割って侵入されるということは、住人が盲点になっている侵入経路があると判断できます。この事実を踏まえて、個人でも可能な防犯対策を考えてみましょう。
ベランダが侵入口となってしまう理由とは?
2階以上の窓から侵入する手段として、ベランダの存在が挙げられます。作りや材質にもよりますが、ベランダの付近には侵入経路になりやすいものが実はたくさんあります。カーポートの屋根や、庭木もそのひとつです。たとえば、塀のそばにカーポートがあり、さらに建物にも近い場合には、塀からカーポートの屋根へと渡り、さらにベランダへ侵入することはむずかしくありません。または、庭木を登って2階のベランダに入ることも十分可能です。ガーデニング用品や車用の工具を目に付く場所に置いていれば、それを利用して窓ガラスを割られることもあります。
このように、住んでいる側には気づかないことでも、犯罪を考える人から見れば入りやすいと考えられる経路はいくらでもあるのです。庭木を植えるときには目隠しも兼ねて考える家は多いですが、植える場所によっては空き巣の侵入経路を作ってしまう場合もあります。物置を置く場合も同じです。マンションを選ぶときも、ベランダに届く場所に何か立っていないかどうか確認しておきましょう。


ベランダには死角になる場所が意外と多い
ベランダで気をつけておきたいのは、死角になる部分が意外と多いことです。空き巣を企てる人はさまざまな方法を考えます。住人が家にいない時間帯を把握していて、留守になるのを待っていることもあります。そのとき、身を隠す場所があると、そこに潜んでいることもありえるので注意しましょう。また、犯人が侵入するときは周囲から見えない場所を選ぶ傾向が高く、死角が多いほど狙われることになります。
普段ベランダに出ることが少ない人は、自分の家のベランダがどのような状況になっているか把握できていないことも多いため、とくに注意が必要です。たとえば、引越ししたころは低木だった庭木が、成長してベランダまで届いていることもあります。また、ベランダの真下は上からは見えないため、誰かが潜んでいても気づきにくいということもあります。
ベランダからの侵入を防ぐための防犯対策とは?
空き巣などの侵入犯罪を防ぐには、侵入経路を作らないことです。
まず、ベランダに届くものがないかどうか確認しましょう。これから家を建てる場合やリフォームを予定しているなら、カーポートの位置や庭木の植え方には十分注意が必要です。犯人が身を隠す場所を提供しないためにも、庭木の剪定をこまめに行い、目隠しになるような物は置かないようにしましょう。2階以上のマンションであってもベランダに侵入されることを想定して、防犯ガラスを入れるなどの工夫も必要です。
また、誰かがベランダの下や窓の付近に侵入してもわかるように、歩くと大きな音の出る音砂利やセンサーライトを設置するのも効果が期待できます。
家を空ける頻度が高い場合は、家の様子を離れた場所から監視できるカメラを設置するのも効果的な防犯対策です。スマートフォンでいつでも確認できれば、万が一不審者がうろついていたり、侵入されたりした場合でもすぐに通報できます。不審者の検知と同時にガードマンが駆けつけてくれるホームセキュリティなら、さらに安心です。
防犯グッズやホームセキュリティでベランダからの侵入を防ごう
空き巣などは窓から侵入されることが多く、ベランダも侵入経路のひとつです。対策としては、ベランダへの侵入経路を作らないことと、死角になる場所を作らないこと、があげられます。カーポートの位置や庭木の植え方などを工夫しましょう。防犯ガラスや音砂利、センサーライトなどを設置し、ホームセキュリティを導入するとさらに安心です。2階以上のマンションのベランダでも常時施錠をおこない、防犯ガラスにしておくことをおすすめします。
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