2階の窓でも狙われる?ベランダ・バルコニーの防犯対策
本記事では、侵入窃盗犯に狙われやすいベランダ・バルコニーの特徴や具体的な防犯対策について解説します。
「2階の窓だから侵入されないだろう」と、ベランダの窓を開けたまま外出したり、施錠を後回しにしたりしていませんか。
ベランダやバルコニーは、景観を華やかにしてくれる一方で、空き巣などの侵入窃盗犯の侵入口になりやすい側面も持ち合わせています。2階以上の集合住宅であっても、屋上や室外機を足場にしてベランダやバルコニーへ侵入されることも多く、油断はできません。
【この記事で分かること】
- 2階以上でも足場や死角があれば侵入されるおそれがあること
- 狙われやすい窓・ベランダの特徴と自宅のチェックポイント
- 施錠、補助錠、防犯設備など、自宅で検討できる防犯対策
目次
「窓」は住宅を狙う空き巣の主な侵入口
| 一戸建住宅 | 共同住宅(3階建以下) | 共同住宅(4階建以上) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 窓 | 57.9% | 表出入口 | 50.7% | 表出入口 | 65.4% |
| 2位 | 表出入口 | 19.4% | 窓 | 34.7% | 窓 | 21.9% |
| 3位 | その他の出入口 | 13.2% | その他の出入口 | 3.3% | その他の出入口 | 1.5% |
※「その他」「不明」は順位から除外
出典:[警察庁]住まいる防犯110番「手口で見る侵入犯罪の脅威」
警察庁の調査から、空き巣などの主な侵入口を見ていきましょう。一戸建住宅は窓からの侵入が最も多く、57.9%と半数以上が窓から侵入されています。共同住宅への侵入も、2位が窓となっていて、窓からの侵入が多いことが分かります。
| 一戸建住宅 | 共同住宅(3階建以下) | 共同住宅(4階建以上) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ガラス破り | 42.2% | 無締り | 47.4% | 無締り | 39.5% |
| 2位 | 無締り | 41.5% | ガラス破り | 18.5% | 合かぎ | 24.6% |
| 3位 | 合かぎ | 2.6% | 合かぎ | 12.9% | ガラス破り | 11.0% |
※「その他」「不明」は順位から除外
出典:[警察庁]住まいる防犯110番「手口で見る侵入犯罪の脅威」
同調査による侵入手段を見てみると、共同住宅では無締り(無施錠)が最も多く、一戸建住宅でも約4割を占めています。施錠していない窓や玄関は短時間で侵入されやすいため、狙われるおそれがあります。
一戸建住宅ではガラス破りが最も多く、無締りを上回っています。他の住宅に比べてガラス破りの割合が高く、施錠していても窓ガラスを割って侵入されるケースも多いと考えられます。
階数にかかわらず油断は禁物
4階建以上の共同住宅でも、侵入口の21.9%は窓が占めています。窓からの侵入というと一戸建住宅など低層の建物が狙われるイメージが強いかもしれません。しかし、建物の階数にかかわらず、窓が侵入口となるおそれがあります。「2階以上だから大丈夫」と油断せず、窓の施錠を徹底しましょう。
狙われやすいベランダ・バルコニーの特徴
2階以上の窓から侵入する手段として、ベランダ・バルコニーの存在が挙げられます。狙われやすいベランダ・バルコニーには、主に次の5つの特徴があります。
- 死角が多い
- ゴミや荷物が放置されていて片付いていない
- 侵入に利用できる足場がある
- 屋上から侵入しやすい構造になっている
- 窓の防犯性能が十分ではない
ご自宅のベランダ・バルコニーが当てはまっていないか、それぞれの特徴を確認していきましょう。
死角が多い
空き巣が侵入するときは周囲から見えない場所を選ぶ傾向があり、死角が多いほど狙われやすくなります。
ベランダ・バルコニーは、プライバシーの観点から外から見えにくく設計されていることが多く、死角になる部分が多いです。そのため、犯人が侵入しても隠れることができ、見つかりにくいといった特徴があります。特にベランダの手すりやフェンスが高すぎたり、目隠しになるデザインだったりする場合は、見通しが悪くなり、窃盗犯が出入りしやすくなるため、注意しましょう。
また、普段からベランダをあまり利用しない人は、自分の家のベランダが外から死角になっているのかを把握していないことが多いため、注意が必要です。たとえば、引っ越し当初は低木だった庭木が成長してベランダを隠していることもあります。
さらに、ベランダの真下は上からは見えにくいため、誰かが潜んでいても気づきにくいというリスクもあります。
ゴミや荷物が放置されていて片付いていない
ベランダやバルコニーに、ゴミや使わなくなった物などが放置されていると、犯人に「家の管理が行き届いていない」と見られ、空き巣などの侵入窃盗のターゲットにされるおそれがあります。
また、ゴミや荷物が放置されていると、物陰や死角が生まれ、犯人が身を隠しやすくなるため、注意が必要です。
侵入に利用できる足場がある
ベランダやバルコニーの周りには、侵入の足場になりやすいものが多くあります。カーポートの屋根や、庭木、室外機もその一例です。たとえば、塀のそばにカーポートがあり、さらに建物にも近い場合、塀からカーポートの屋根を経由してベランダに侵入されることもあります。
また、庭木を登って2階のベランダに侵入されるおそれもあります。目隠しも兼ねて庭木を植える住宅もありますが、植える場所によっては空き巣の侵入経路を作ってしまいます。
このように、住んでいる側は気づかないことでも、侵入者から見れば格好の足場となるケースもあります。
足場のできやすさは、建物の形状によっても異なります。総2階建てであっても、配管や庭木、カーポートなどの位置によっては、2階のベランダへの足掛かりが生じる場合があります。また、2階の床面積が1階より小さい住宅では、室外機や物置から1階の屋根を経由して、2階へ近づかれるおそれがあります。建物の形状だけで判断せず、周囲に足場となるものがないか確認しましょう。
屋上から侵入しやすい構造になっている
集合住宅の場合は、屋上からベランダ・バルコニーに侵入されるケースもあります。屋上に誰でも立ち入れる状態になっていないか、柵などがなくベランダやバルコニーに侵入しやすい環境になっていないかチェックしましょう。
窓の防犯性能が十分ではない
上述のとおり、侵入窃盗の手段は無締りの他に、ガラス破りも多いことが分かっています。時間をかけずに簡単に割れるなど、窓ガラスの防犯性能が十分でない場合、ガラス破りによる侵入被害に遭うおそれがあります。
ベランダ・バルコニーの防犯対策
ベランダ・バルコニーからの侵入を防ぐために、まずは自宅が狙われやすい項目に当てはまっていないか確認してみましょう。
| カテゴリ | チェック項目 | とるべき防犯対策 |
|---|---|---|
| 立地・死角 | 道路や隣家、共用廊下から見えにくい位置にある | 死角や足場の有無をチェックする |
| 手すりや塀が高い、または目隠し加工がされている | ||
| 足場 | 室外機・庭木・カーポートの屋根・物置などがベランダや窓の近くにある | |
| 建物の構造 | 1階の屋根や下屋など、2階の窓・ベランダへ近づくための足場になる部分がある | |
| 建物の構造(最上階のみ) | 屋上に誰でも立ち入れる、施錠や柵がない | |
| 整理整頓 | ベランダに使わなくなった物やゴミが放置され、片付いていない | 定期的に掃除をする |
| 生活習慣 | 短時間の外出やゴミ出し時に、施錠を忘れることがある | 短時間の外出でも施錠し、必要に応じて雨戸・シャッターを閉める |
| 防犯設備 | 死角となる場所に、人の接近や異常を知らせる設備がない | 設置条件に応じてセンサーライトや防犯カメラ等を検討する |
| 窓・鍵 | クレセント錠のみで、補助錠がついていない | 窓ガラスの防犯対策を行う |
| 防犯ガラスや防犯フィルムを使用していない | ||
| 塀・手すり | ベランダの手すりや塀に、よじ登りを防ぐ柵や器具などの対策がされていない | 忍び返し・侵入防止柵の設置を検討する |
当てはまる項目がある方は、以下の見出しから該当する対策を確認しましょう。
なお、ALSOKではご自宅を守る防犯・防災グッズをネット通販でご提供しています。
死角や足場の有無をチェックする
空き巣などの侵入犯罪を防ぐには、侵入経路を作らないことが大切です。まず、死角や足場となるものが付近にないかどうか確認しましょう。
これから家を建てる場合やリフォームを計画しているなら、カーポートの位置や庭木の植え方に注意が必要です。犯人が身を隠す場所を作らないためにも、庭木の剪定をこまめに行い、目隠しになるものは置かないようにしましょう。また、集合住宅などで屋上からの侵入が不安な場合は、自分で設備を設置する前に管理会社や管理組合に相談してください。
定期的に掃除をする
ベランダやバルコニーは定期的に掃除や整理整頓を行いましょう。手入れの行き届いたベランダやバルコニーは空き巣などの侵入の抑止が期待できます。また、ゴミや不要物、段ボールなどの可燃物はベランダに放置せず、こまめに片付けましょう。避難の妨げにならないよう、通路や隔て板の周辺に物を置かないことも大切です。
タイヤや大きな観葉植物など、目隠しとなるものがある場合は、置き場を変えるなど、見通しの良い環境を作ることが大切です。
短時間の外出でも施錠し、必要に応じて雨戸・シャッターを閉める
家を不在にする際は、必ず窓を施錠しましょう。ゴミ出しなど、短時間の外出の場合でも施錠をすることが大切です。雨戸・シャッターが設置されている場合は、必要に応じて活用することで、窓からの侵入は難しくなり、防犯効果が期待できます。
設置条件に応じてセンサーライトや防犯カメラ等を検討する
ベランダの下や窓の付近に人が侵入した際に気づけるよう、歩くと大きな音の出る防犯砂利やセンサーライトを設置することでも、防犯効果が期待できます。また、家を留守にすることが多い場合は、防犯カメラを設置して、離れた場所から家の様子を監視するのも有効な対策です。スマートフォン対応の防犯カメラであれば、外出先から自宅周辺の状況を確認できます。さらに、侵入者を検知した際にALSOKが駆けつけるホームセキュリティを導入すれば、より安心です。
窓ガラスの防犯対策を行う
上で挙げたような対策をしていても、ベランダやバルコニーに忍び込まれるおそれがあります。もしものときのことを考え、室内への侵入を防ぐために窓ガラスの防犯対策も行いましょう。
ガラス破りの対策には、防犯ガラスに交換したり、防犯フィルムを貼ったりする方法があります。防犯ガラスは、叩かれても貫通しにくく、割るのに時間がかかるため、犯人が侵入をあきらめる傾向にあります。防犯フィルムは防犯ガラスよりも設置が簡単で、費用を抑えられます。賃貸住宅などでガラスを交換できない場合の選択肢の一つです。
さらに補助錠を取り付けることで、工具などで外から鍵を開けて侵入するような手口への対策を強化することもできます。中高層階の窓も「高い階だから大丈夫」と油断せず、補助錠を取り付けて二重ロックにしておくと、侵入に時間をかけさせる対策として役立ちます。
なお、賃貸物件の場合は、防犯フィルムの貼り付けや窓を交換する前に、大家や管理会社に確認するようにしましょう。
忍び返し・侵入防止柵の設置を検討する
ベランダの手すりや塀への接近・乗り越えを難しくする対策として、忍び返しや侵入防止柵を設置する方法もあります。設置する際は、設置場所や建物の管理規約を確認しましょう。詳しくは、以下の関連コラムで解説しています。
2階以上の窓も見守る、ALSOKのホームセキュリティ
本コラムで解説してきたように、2階以上の窓やベランダ・バルコニーであっても、足場や死角があれば侵入経路になり得ます。窓の施錠や補助錠などの自主対策に、窓の開閉などの異常を検知するホームセキュリティを組み合わせることで、階数を問わず住まいの防犯体制の強化が期待できます。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2種類から選べます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。
オンラインセキュリティでは、不審者の侵入や火災などの異常発生時に、ALSOKが駆けつけます。スマートフォンを持っているだけで警備の解除ができ、外出時はワンタッチで警備を開始する機能も活用できます。窓の閉め忘れやスマートフォンの持ち忘れを知らせる機能も搭載しているので、外出時の安心につながります。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。ご自身に合ったホームセキュリティの導入を、ぜひ、この機会にご検討ください。
ALSOKでは、ご家庭向けの防犯カメラを数多く取り揃えており、侵入対策や車上荒らし、室内の見守りなどさまざまな場面での防犯に役立ちます。人感センサーが作動すると自動で録画を開始できるものや、夜間の撮影が可能なカメラなどをお選びいただけます。ご家庭に合わせた最適なプランをご提案いたします。
まとめ
2階以上の窓やベランダ・バルコニーでも、カーポートの屋根や室外機などの足場、周囲から見えにくい死角があれば、侵入経路になるおそれがあります。まずは自宅のベランダ周りに足場や死角がないかを確認し、窓の施錠を徹底しましょう。その上で補助錠や防犯フィルムなどの防犯グッズ、必要に応じてホームセキュリティを組み合わせ、階数にかかわらず安心して暮らせる住まいを目指しましょう。
2階のベランダ・バルコニーに関するよくある質問
Q:マンションやアパートの2階・中層階でも対策は必要ですか?
A:はい、階数にかかわらず窓の施錠や足場の確認は必要です。警察庁の統計では、4階建以上の共同住宅でも窓が侵入口となったケースがあります。室外機や庭木、屋根などが足場になっていないか、確認しましょう。
Q:賃貸のベランダ・バルコニーの窓に自分でできる防犯対策は?
A:補助錠や防犯フィルムなど、工事不要で取り付けられる防犯グッズが取り入れやすいでしょう。ただし、賃貸物件では退去時に原状回復が必要になるため、取り付ける前に大家や管理会社へ確認しましょう。





















