SNSトラブル事例 炎上、いじめ、個人情報流出対策は大丈夫?

SNSは正しく使えていますか?「たまにしか使わないから」と、きちんとしたSNSリテラシーを持たないまま活用すると、予想もしないトラブルに巻き込まれることがあります。被害者になるだけでなく、気付かないうちに加害者になってしまうケースも。自分はもちろん、子どもや親などの家族がSNS被害に遭う前に、知っておきたいトラブル事例を紹介します。
誰にとっても身近になったSNSトラブル




出典:警察庁「夏休みを迎える君たちへ~ネットには危険もいっぱい~」
SNSを通じて児童買春や児童ポルノといった犯罪被害に遭った子どもの数は、2008年から倍以上に増え、2016年には1,736人に上りました。1,736人という人数は過去最多で、半分以上が高校生です。
また、服を脱いで撮影した画像を送らせる自撮り被害も増えています。
年代を問わずSNSを利用する機会が増えている今、トラブルを回避できるよう、各自がしっかりとしたSNSリテラシーを身に付ける必要があるといえるでしょう。
知っておきたいSNSトラブル事例
どのようなSNSトラブルが考えられるのか、いくつか気をつけたい事例を紹介します。
炎上
SNSを利用する上で、炎上は決して芸能人など特殊な人だけの話ではありません。自分でSNSに投稿した場合だけでなく、親しい仲間内でふざけただけの行動が第三者に撮影され、SNSにアップしてしまう可能性があります。一時、話題になった、バイト先の店で悪ふざけをしてSNSに投稿し、炎上してしまう「バイトテロ」のように、お店側から訴訟されるなど大きな問題に発展する場合もあります。一度ネット上で公開された内容を完全に削除するのは難しく、一生消せないデジタルタトゥーとして、その後の人生にも影響しかねません。SNSにアップすることはもちろん、人に迷惑のかかる行為はしないようにしましょう。
個人情報流出
気軽な投稿によって個人情報が流出するケースもあります。子どもの顔を隠したつもりの画像でも、制服や指定バッグなどから通っている幼稚園や学校がわかることもあります。そういった画像と子どもの名前をSNSに投稿していると、子どもが誘拐などの犯罪に巻き込まれるかもしれません。どこで悪用されるかわかりませんので、個人情報は自分でしっかり守りましょう。
他者への誹謗中傷
InstagramのストーリーズやTwitterなどで気軽に投稿した内容が、もしかすると他者への誹謗中傷になっているかもしれません。特に第三者への批判や悪口は、個人の感想のつもりで気軽に投稿してしまいがちです。同様に、不用意に拡散した内容が名誉棄損に当たることも。気軽に投稿や拡散する前に、内容をしっかり確認するようにしましょう。
いじめ
LINEのグループで仲間外れにされたり、悪口を書かれたりするなど、近年ではSNSを使ったいじめも問題となっています。直接的ないじめと違って目に見えにくく、周りが気づきにくいのもSNSいじめの問題点です。
また、Twitterやコミュニティサイトにように匿名で投稿できる場だと、いじめ加害者を特定するのが難しいでしょう。
乗っ取り
SNSのアカウントが乗っ取られて悪用されるケースもあります。詐欺に利用されたり、スパムの発信元となってしまったりして、自分のアカウントが友人や家族に影響を及ぼす可能性があるのは心配です。
SNSのアカウントはIDやメールアドレス、そしてパスワードがわかれば別人でもログイン可能です。パスワードの使い回しを避け、二段階認証にするといった対策を行いましょう。
ストーカーや侵入被害
SNSで発信する内容から居場所や居住地が特定され、ストーカーや侵入被害に遭うことがあります。たとえば、SNSにアップした画像に位置情報がついていたり、「〇〇駅に着いた!」と具体的な内容を発信したりすると、現地でターゲットを探すためのヒントを与えてしまうことになります。本人の留守をSNSで確認して、空き巣に入られてしまうこともあるのです。
画像に写る風景も居場所のヒントとなるため注意しましょう。SNS投稿の公開範囲を設定するのも有効です。
防犯対策も忘れずに
SNS利用にはさまざまなトラブルが潜んでいます。こういったトラブルがあるということを認識し、日頃から投稿内容には気をつけておきましょう。
ただし、どれだけ自分が気をつけているつもりでも、思いがけないところからトラブルに巻き込まれる可能性もあります。万が一のときに備えて、防犯対策をしておくことも重要です。
ALSOKのホームセキュリティやレディースサポートなら、いざというときはガードマンが駆けつけてくれるため、SNSを通して位置情報が流出してしまったときにも安心です。
また、子どもがSNSトラブルに巻き込まれないよう、通話ができるGPS端末「まもるっく」を使用することもおすすめです。