放火犯の特徴と放火防止対策

放火犯の特徴と放火防止対策

防犯 2021.02.24
放火犯の特徴と放火防止対策

放火は2016年までわが国の火災の発生原因で1位となっておりました。2017年以降2位以下となりましたが、年に2,700件以上起きており、一概に放火の被害に遭う可能性が減ったとは言い切れません。
この記事では、放火犯が火災を起こす心理やその特徴、放火の被害に遭わないためにご家庭で気を付けるポイントなどについてご紹介します。

放火による火災状況

放火による火災状況

放火犯は、どのような目的で火災を起こすのでしょうか。ここでは放火犯のおもな目的、放火による火災発生状況について紹介します。

放火犯はなぜ放火するのか

放火とは故意に建物などに火をつけて損害を与える行為を指し、放火罪という罪に問われます。放火罪でもっとも罪状の重い現住建造物等放火罪では、死刑・無期または5年以上の懲役という非常に重い刑罰が科されます。
そのような重罪にあたる放火を犯人はなぜはたらいてしまうのでしょうか。

1.怨恨・復讐

放火の対象に強い恨みを持つ犯人の場合、重罪に問われることを承知で放火に至ってしまうケースがあります。2019年に京都市内のアニメーションスタジオで発生した放火殺人事件もこの動機と見られており、この種の放火火災は大規模化し被害も甚大になることがあります。

2.承認欲求

SNSや動画投稿サイトなどが普及し、あらゆる人物が不特定多数の人から注目を浴びるチャンスが広がりました。そのため、「一躍注目されたい」という動機でそれらを積極活用する人も増えています。有益・有用な手段でそれらを利用する人が大多数ですが、中にはよりショッキングな行為で注目されようとする人も現れています。人に認められたいという欲求自体は健全ですが、放火という形でそれを満たすことは犯罪です。

3.放火癖がある

炎が燃え上がる様子を見て興奮を覚えたり、慌てる人たちを見て楽しんだりするような特殊な性質の人物が放火するケースです。このような犯人の特性は「放火癖」と呼ばれ、彼らは複数の建物に火をつけて回る連続放火に至る可能性も高いと言われています。

4.利害による動機

「学校や会社が火事になれば行かなくて済む」「家にいることが辛い」など、自分の間接的な望みを満たすために放火に至るケースです。児童・生徒による放火の対象は学校がもっとも多く、「いじめが辛く学校がなくなってほしい」という動機による放火事件も発生しています。

5.保険金目的

「自宅に多額の保険が掛けられている」などの背景から、保険金の詐取を目的に他の原因を装って放火するケースです。

放火による被害状況

総務省・消防庁のデータによる、・2019年(令和元年)の「放火及び放火の疑いによる火災の損害状況」についてグラフにまとめました。

令和元年の放火及び放火の疑いによる火災の損害状況グラフ

出典:令和2年版消防白書(総務省消防庁)

放火・放火の疑いともに、年々件数は減る傾向にあります。しかし、このデータで最も新しい2019年を見ても、放火だけで2,700件以上。これに放火の疑いを加えると4,500件以上が放火によるとみられる火災が発生しています。近年件数が減りつつあることに安心してしまわず、被害に遭わないためにしっかり対策をしましょう。

放火犯の特徴と被害物件の傾向

放火犯の特徴と被害物件の傾向

放火犯は放火する際にどのような行動をとり、どんな物件を狙うことが多いのでしょうか。ここでは放火犯がとる行動パターンの特徴や、放火の被害に遭う可能性がある物件の状況などについてご紹介します。

放火犯の特徴や行動パターン

放火犯が建物に火をつける際に用いる道具は、ライターやマッチが多いとされています。犯行の時間帯は夕刻から深夜といった夜間が中心で、被害に遭う可能性がある建物は一般住宅や共同住宅(アパートや文化住宅など)が多い傾向です。
また放火によって建物が出火する場所は外構部分や物置、ゴミ置き場など人気のない場所が中心です。

放火の被害を受けやすい物件の状況

一般の住宅やアパートなどが放火の被害に遭いやすいとされていますが、放火犯はそれらの建物に対し手当たり次第に火をつけているとは限りません。下見をして「放火しやすい物件」に目星を付けてから放火する、計画的な犯人もいます。
放火の被害に遭う可能性のある物件の特徴として、以下のような状況となっているケースが挙げられます。

1.ゴミや燃えやすいものが放置されている

庭にゴミや不用品が置きっぱなし、軒下に段ボールが積み重ねられている、廃タイヤが放置されているなど、火をつけやすいものが家の周囲に沢山ある状況です。放火犯はマッチやライターで放火をはたらくことが多く、それらで容易に着火できるものが多ければより被害に遭う可能性があると言えるでしょう。

2.人目につきにくい場所がある

人目につきにくい箇所が敷地内にあると、放火の被害に遭うこともあります。燃えやすいものでなくとも敷地内には大きな物品を置かず、物陰にあたる場所を作らないようにしましょう。

3.住宅の構造自体が燃えやすくなっている

一見して木造住宅と分かる造りであったり、築年次が古く外観で脆そうに感じられたりする「燃えやすそうな住宅」は、放火の被害に遭う可能性があると言えます。

放火防止対策

放火防止対策

放火の被害に遭うかもしれない家だからと言って、必ず放火被害に遭うとは限りません。放火被害のリスクが分かっていれば、適した対策を講じることも可能です。

放火されにくい環境作り

まずはご自宅の現状を見直し、「放火の被害に遭う可能性のある要素」を取り除いて環境整備を行いましょう。以下のような対策を講じるだけでも、放火に遭うリスクを抑えられる可能性があります。

  • 燃えやすい物品を建物外部や敷地内に置かない
  • 敷地内への出入口(門など)に施錠する
  • 物陰になる場所はセンサーライトなどで人目に触れやすくする

放火を未然に防ぐ防犯システム機器の設置

防犯機器は空き巣や不法侵入への対策で活用するものと考えがちですが、不審な人物の立ち入りを防止するという観点では放火対策にもなります。以下のような防犯システムを取り入れることで、放火のリスクを低減しましょう。

  • 不審者侵入を感知して警報を発する人感スピーカーの設置
  • 炎センサーの設置
  • ホームセキュリティの導入

ホームセキュリティを導入することで、放火のみならず空き巣などさまざまな侵入犯罪への対策が可能です。また、これらの防犯機器が取り付けられていることで、放火犯に対する抑止効果も期待できます。

火災による逃げ遅れ防止策

火災による逃げ遅れ防止策

放火火災は住宅の外周で出火するケースが多く、出火状況によっては火災発生の確認が遅れることもあります。万一放火被害に遭っても逃げ遅れを防ぎ、人命を最優先に守るための対策を行っておきましょう。

  • 住宅用火災警報器の設置
  • さまざまな出火場所を考慮し避難経路を設定しておく
  • 避難経路にあたる通路には障害物となるものを置かない
  • 防火戸がある場合、動作の障害となるものを置かない
  • 食器棚や本棚などが倒れて避難経路を遮断しないよう、転倒対策をする

住宅用火災警報器は、消防法に基づいて2006年(平成18年)から全国の住宅に設置が義務付けられています。逃げ遅れの防止のため寝室にあたる居室と階段部分(1階は除く)に設置の必要があると定められています。
また交換期限が10年となっていますので、既に警報器が設置されているご家庭でも期限切れのないよう、適切な時期に交換を行いましょう。

ALSOKのホームセキュリティで放火犯の侵入対策!

ALSOKのホームセキュリティ

ご自宅を放火から守るためには、不審者の侵入対策をしっかり行うことが重要です。ALSOKでは、家への侵入を防ぐホームセキュリティサービスや、防犯カメラなどさまざまな侵入対策をご提供しています。ホームセキュリティは不法侵入、空き巣などによる犯罪を防止し、万一火災が起こった際もガードマンがすぐ駆けつけます。

まとめ

放火火災は災害の1つですが、回避が困難な天災ではなく人為的に引き起こされる人災です。つまり放火犯に放火されないための対策を行うことで、未然に防げるとも言えます。
「放火させない」「防火対策で放火に遭っても被害を抑える」「逃げ遅れず人命を守る」の3つの対策をしっかり行いましょう。これらの取り組みで放火被害を防止しながら、万一の事態でも適切な対処ができることが重要です。

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