工事不要で設置できる屋外用防犯カメラの種類や選び方を解説

警察庁によると令和5年には住宅を対象とした侵入窃盗が1万7,469件発生しており、1日あたりで考えると約48件もの被害が報告されています。こうした背景から、近年は住宅の防犯対策として防犯カメラを導入する家庭が増えています。しかし、「設置が難しそう」「配線や工事が面倒」などの理由で導入をためらっている方も少なくありません。そのような場合は、電源工事や配線が不要で、屋外に設置できる防犯カメラがおすすめです。
そこで今回は、手軽で簡単に取り入れられる工事不要の屋外用防犯カメラについて種類や選び方をご紹介します。
出典:警察庁「住まいる防犯110番」
目次
工事不要の屋外用防犯カメラとは
工事不要の屋外用防犯カメラは、電源工事や配線作業が不要で、手軽に設置できる屋外用の防犯カメラです。バッテリーや電池、ソーラー充電などで動作するため、配線工事を行うことなく、すぐに取り付けて利用できます。玄関や駐車場、庭先などさまざまな場所に設置でき、家庭用としても人気があります。
従来型の屋外用防犯カメラは、録画装置や電源との接続に配線工事が必要で、導入のハードルが高いものでした。それに対して工事不要型は、設置の手間が少なく、誰でも扱いやすい点が大きなメリットです。
工事不要の防犯カメラの種類
工事不要の防犯カメラには、いくつかのタイプがあります。それぞれ異なる特徴や注意点があるため、設置環境や利用目的に合わせて最適なタイプを選ぶことが大切です。
電源コードタイプ
電源コードタイプは、カメラ本体に電源コードが付属し、外壁のコンセントから直接電源を供給するタイプです。コンセントから常時電源を確保できるため、長時間の録画や常時監視に適しています。また、バッテリー交換や充電の手間がないため、メンテナンスの負担も少なくて済みます。ただし、バッテリーを搭載していない製品の場合、停電時は動作が停止する点に注意しましょう。その他の注意点としては、電源コードが外から見えることで建物の美観を損ねる可能性があることに加え、設置場所が電源の近くに限られます。
バッテリー内臓タイプ
バッテリーを内蔵したタイプの防犯カメラは、配線が必要なく、電源の場所に関係なく設置できます。そのため、玄関先や物置、カーポートなど電源を確保しにくい場所にも設置しやすいのが特徴です。
ただし、定期的にバッテリーを充電する必要があり、バッテリーの持続時間は製品によって異なりますが、一般的に数週間~数カ月とされています。
電池式タイプ
電池式の防犯カメラも電源を必要としないため、設置場所に制限がありません。ただし、定期的な電池交換が必要で、運用時にはその手間とコストも考慮する必要があります。
なかには電池残量が少なくなると通知してくれる機種もあるため、交換のタイミングを逃さず、電池切れを防ぐことが可能です。
ソーラーパネル搭載タイプ
ソーラーパネル搭載タイプは、カメラ本体にソーラーパネルがついたタイプの防犯カメラです。夜間の時間帯も日中に蓄えた電気で稼働します。太陽光で自動的に充電できるため、電池交換などのメンテナンスの手間が少なく、ランニングコストを抑えられます。
ただし、十分な日照を確保できる屋外の開けた場所での設置が前提となるため、設置環境の条件をよく確認する必要があります。
工事不要の防犯カメラを使用するメリットとは?
工事不要の防犯カメラには多くのメリットがあります。ここでは、主なメリットを3つの視点で解説します。
導入コストを抑えられる
工事不要タイプの防犯カメラは、自分で簡単に取り付けられるものが多く、設置にあたって専門業者へ依頼する必要がありません。そのため、設置費用がかからず、本体代とSDカードやその他付属品の購入で導入できる点が大きなメリットです。配線工事や設置作業にかかる手間や時間も省けるため、コストパフォーマンスに優れています。
賃貸物件でも使用可能
工事不要の防犯カメラは、ビス止めなど最小限の作業で設置できる製品が多く、賃貸住宅でも使用しやすいのが特徴です。ただし、共用部分への設置やカメラの向きによっては、近隣住民のプライバシーを侵害してしまう可能性があります。例えば、隣家の敷地や住人の様子が映るような角度でカメラを設置すると、「盗撮された」との印象を与え、トラブルになるリスクがあります。
トラブルを避けるためにも、防犯カメラを設置する場合は、事前に管理会社や大家さんへ確認するようにしましょう。また、ビス止めを禁止している物件もあるため、あわせて管理会社や大家さんに確認しておくことをおすすめします。
設置場所の変更が簡単にできる
工事不要タイプは固定設置ではないため、引越し時やレイアウト変更時にも簡単に設置場所を変更できます。また、旅行や出張中などの一時的な監視にも柔軟に対応でき、さまざまな場面で活躍します。
工事不要の防犯カメラを使用するデメリット
工事不要の防犯カメラは手軽に導入できる一方で、いくつかの注意点や制限も存在します。使用環境や目的に合っているかを見極めるためにも、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
長時間の連続撮影が困難
バッテリーや電池で稼働する工事不要の防犯カメラは、定期的な充電や電池交換が必要です。そのため、長時間の連続撮影を行いたい場合に、バッテリーの持続時間がネックになることがあります。また、寒い時期はバッテリーの性能が低下しやすく、持続時間がさらに短くなる場合があります。長期間の運用を想定する場合は、製品の連続動作時間を必ずチェックしましょう。
Wi-Fi接続の不具合が起こる場合がある
多くの工事不要タイプの防犯カメラは、Wi-Fiを利用して映像の送信や遠隔監視を行いま。しかし、電波状況が悪い場所では接続が不安定になり、映像の録画や保存に支障が出ることがあります。Wi-Fiの電波が不安定な場所に設置する場合は、SDカードに録画データを保存できるタイプを選ぶと安心です。
屋外用防犯カメラを選ぶ際に重視するポイント
屋外用防犯カメラは、玄関先や駐車場、庭などに設置して不審者の侵入やトラブルを未然に防いだり、万が一の際の証拠を記録したりする重要な防犯アイテムです。屋外は風雨や温度変化の影響を受けやすいため、選ぶ際には以下のポイントを重視しましょう。
防水・耐候性
屋外に設置する防犯カメラは、雨風や直射日光、気温の変化など四季を通じてさまざまな天候にさらされるため、耐久性の高さが重要です。製品の耐久性を見極める指標として、「IP規格」をチェックしましょう。この規格は「IP」という文字と2桁の数字で表記され、十の位が防塵性能を、一の位が防水性能を表しています。数字が大きいほど防塵・防水性能に優れた防犯カメラということです。目安としてIP65以上の製品であれば、ほこりや強い雨にもしっかり耐えられる性能を備えており、屋外設置に適しています。
解像度・画質
防犯カメラの映像は、不審者の特定やトラブル発生時の証拠としても活用されるため、録画映像の解像度や画質は重要です。特に夜間や悪天候時でも、ある程度鮮明に映像を確認できる性能が求められます。最低でもフルHD(約200万画素)以上の解像度を選ぶと、顔や車両のナンバーなども比較的鮮明に記録できます。また、夜間や悪天候時でもクリアな映像が撮影できる赤外線ナイトビジョンやHDR機能なども確認しておくと安心です。
電源・配線工事不要!ALSOKの屋外用防犯カメラ
ALSOKの「HOME ALSOK Connect Eye」は、屋外設置が可能なコンパクトな防犯カメラです。

防犯カメラの導入には、手間や費用がかかるイメージがあり、一度は検討してみたものの導入を断念される方も多いでしょう。「HOME ALSOK Connect Eye」であれば、設置の手間や費用を抑えることができ、届いたその日から利用できます。
以下では「HOME ALSOK Connect Eye」の4つのポイントをご紹介します。
01.電源・配線工事不要

一般的な防犯カメラは「カメラに電力を供給する配線」と「カメラの映像を送る配線」の2つが必要です。前者については、カメラ設置場所の近くにコンセントがない場合は電源工事や壁の貫通工事を行わなければいけません。また、後者については、家の中に設置したインターネットのルーターや映像を記録するハードディスクレコーダーまでのケーブルを配線する必要があります。
ALSOKの「HOME ALSOK Connect Eye」はバッテリー式のため、コンセントの設置工事等は不要です。バッテリーはUSBケーブルで充電でき、利用環境にもよりますが、満充電で3カ月程度稼働できます。Wi-Fi接続のため配線工事も不要で、レコーダーの用意の手間もなく、手軽にご導入いただけます(※)。
※Wi-Fiの接続環境はお客様にて別途ご用意いただく必要がございます。
※壁にネジで固定した際の修繕費用はお客様にてご負担いただきます。
02.月額基本料0円

一般的に、ネットワークカメラはカメラ本体の費用と設置工事の費用だけでなく、数百円~数千円程度の月額利用料がかかる場合もあります。また、防犯カメラ本体をリースで利用する場合は、毎月リース料の支払いが発生します。
「HOME ALSOK Connect Eye」なら、本体を購入(44,000円/台・税込)さえすれば、月額の費用は一切かかりません。SDカード(※)に保存された録画映像や、リアルタイム映像は無料の専用アプリで確認できるので、費用を気にせず、安心して利用できるでしょう。
※SDカードは別売りです。
03.センサー作動時に自動録画

「HOME ALSOK Connect Eye」には、赤外線センサーによる動体検知機能が備わっています。設定したエリア内を人が通ってカメラ本体に搭載された人感センサーが動きを検知すると、本体に挿入したSDカードへ自動的に録画を開始します。検知後10秒間を録画し、動体
検知が続けばその間は録画を継続してくれます(※)。
※常時録画はできません。
また、200万画素のカメラで人の顔や車のナンバーがはっきりと確認できます。録画した映像はスマートフォンから確認でき、人感センサーが作動した際はスマートフォンにプッシュ通知も送られるため、不審者の早期発見にもつながります。
04.いざという時の駆けつけ

「ただ防犯カメラを設置しているだけでは安心できない」とお考えの方も少なくないでしょう。「HOME ALSOK Connect Eye」ではオプションで「駆けつけサービス」もご用意しており、月額1,100円(税込)で、万が一の際にALSOKへ駆けつけを依頼することができます。
カメラに不審な人物が映っているなど自宅で何か異変が生じた時に、出動の依頼をすることでALSOKが24時間365日、いつでも駆けつけてくれます(※)。
※駆けつけを依頼した場合は別途出動費(3,300円/回・税込)が発生します。鍵の預かりは行わないため、鍵がないと入れない場所の確認はできません。
また、オプションの契約者は自宅に「ALSOKステッカー」を2枚貼ることができるので、玄関先や窓に貼ると防犯効果もアップします。
毎日をもっと安心して過ごすために、簡単に導入できるALSOKの屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」でセルフセキュリティをしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、工事不要で設置できる屋外用防犯カメラの種類やメリット・デメリット、選び方のポイントについて解説しました。
電源工事・配線工事をしなくても設置できる防犯カメラはあります。工事の手間や費用面が理由で設置を断念していた場合は、工事不要タイプの防犯カメラをご検討ください。
設置場所や使用目的に合った製品を選ぶことで、日常の安心感は大きく高まります。防犯カメラの導入を第一歩として、ご家庭の安全対策を見直してみてはいかがでしょうか。
構成:マイナビニュース 著者:猿川佑 イラスト:竹村おひたし