住宅用消火器の使用期限は?古くなった消火器の処分方法と点検方法

防災 2026.01.29更新(2023.10.19公開)
住宅用消火器の使用期限は?古くなった消火器の処分方法と点検方法

もしものときのために、住宅用の消火器を設置しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。その際、古くなった住宅消火器はどうしていますか。
古くなった住宅用消火器をどう処分すれば良いか分からず、放置している方も多いでしょう。そこで今回は、消火器の使用期限や点検方法、古くなった消火器の処分方法について解説します。

目次

そもそも住宅に消火器の設置義務はある?

一般的な住宅には、消火器の設置義務はありません。ただし、マンションやアパートなどの共同住宅で延面積150m²以上の建物の場合、消防法により消火器の設置が義務付けられています。

そして、消火器には「業務用」と「住宅用」の2つがあります。業務用消火器は、設置が義務付けられている場所に利用します。
住宅用消火器は、一般住宅に任意で設置する消火器を指します。住宅火災に適した消火器で誰でも使いやすいようコンパクトなのが特徴です。一般住宅の場合、もしものときのために住宅用消火器を設置しておくと安心です。

消火器の使用期限

消火器の使用期限

では、消火器の使用期限はどのくらいなのでしょうか。

業務用消火器の使用期限は、およそ10年、住宅用消火器の場合は、およそ5年です。
使用期限は消火器の本体ラベルまたは本体の裏面に記載されていますので、チェックしておきましょう。

期限切れの消火器は使える?

住宅用消火器は設置や点検、交換などの義務がないため、長期間放置されていることもあります。使用期限が過ぎた消火器を使用すると、破裂しケガをするおそれがあるため、使用期限が近づいたら必ず処分または交換を行うようにしましょう。
また、使用期限内であっても傷や腐食がある場合は、少しの衝撃で破裂するおそれがあります。消火器に傷や腐食を見つけた場合は、すぐに交換することをおすすめします。

消火器の処分方法

使用済みの消火器や古くなった消火器は、廃棄物処理法に基づくリサイクルの対象です。一般の家庭ごみとして処分することはできないので、以下でご説明する専用の窓口で引き取ってもらいましょう。
なお、処分対象の消火器となるのは、「使用期限が過ぎている」「変形している」「ヘコみや傷、サビがある」「本体が腐食している」といったものです。使用済みの消火器は中身を空にしなくても回収してもらえます。

また、エアゾール式(スプレー)消火具は消火器ではありません。エアゾール式の消火具を処分する場合は、自治体のルールに従い、スプレー缶として処分する必要があります。

では、消火器の処分方法を詳しく見ていきましょう。

販売代理店の特定窓口に回収を依頼する

消火器の販売代理店や防災・防犯業者が受け持っている「特定窓口」に、回収を依頼する方法です。特定窓口は、全国に約5,000カ所あり、依頼することで引き取りにきてくれます。
直接、特定窓口に消火器を持ち込んでも回収してくれます。なお、自宅に回収しにきてもらう場合は、運搬料や手数料などの料金が発生します。

指定引取場所に持ち込む

指定引取場所は、消火器メーカーの営業所や廃棄物処理業者が担っており、全国に約200カ所あります。自分で消火器を持ち込むため、運搬料や手数料が発生しません。

特定窓口または指定引取場所で消火器を回収してもらう場合、リサイクルシール(※)の貼付が必要です。リサイクルシールを持っていない場合は、購入しなければなりません。
なお、2010年1月以降に製造された消火器はリサイクルシールと一緒に販売されていますので、ご確認ください。

※リサイクルシールは、既販品用リサイクルシール、新品用リサイクルシール、社会実験用シールの3種類あります。2010年以降に製造された消火器には、新品用シールが添付されています。リサイクルシールが貼られていない消火器は、既販品用リサイクルシールを購入の上、貼付が必要です。

参照:消火器リサイクル推進センター「シールの種別」

ゆうパックで指定の消火器回収メーカーに郵送する

郵便局の宅配サービス「ゆうパック」では、回収を実施するメーカーと提携し、住宅用消火器の回収を行っています。
回収を希望する場合は、リサイクルを実施するメーカーに回収を申し込むと代引にて専用の梱包材を送ってもらえます。廃棄したい消火器を梱包したあとは、ゆうパック(集荷)で送るだけで処分できます。ゆうパックは自宅まで集荷に来てもらうか、直接郵便局に持ち込んで発送してもらうことが可能です。ただし、簡易郵便局やゆうパック取扱所では対応していないので注意してください。また、ゆうパックでの引き取りは回収費用が発生します。
ゆうパックを利用して処分する場合、業務用消火器は処分できませんので、ご注意ください。

消火器を保管する際の注意点

消火器を保管する際の注意点

消火器が破裂するとケガをするおそれがあります。消火器は必ず適切な場所で保管するようにしましょう。

湿気の多い場所や水がかかる場所に置かない

消火器を湿気の多い場所に置いたり、水がかかる場所で保管したりすると、サビが発生します。消火器の腐食につながり、破裂のおそれがあるため、水気のある場所には置かないようにしましょう。雨が当たる屋外に設置する場合は、専用の格納箱にしまっておくと安心です。

腐食や傷、変形などがある場合はすぐに交換する

消火器は使用期限内であっても、定期的に点検を行いましょう。消火器が腐食している場合や、傷・変形がある場合は、すぐに交換するようにしてください。破裂の危険性があるため、放置しないようにしましょう。

目につきやすく風通しが良い場所に置く

消火器を使用する際、分かりにくい場所にあると、消火が遅れてしまいます。いざというときにすぐに使えるように、目につきやすい場所に設置しましょう。
また、風通しが良いと湿気がこもらず劣化しにくくなります。

住宅用消火器の点検方法

住宅用消火器はメンテナンスフリーですが、安全に使用するため、使用期限内であっても半年に1回は点検し、消火器に問題がないか確認しましょう。

安全栓

まず確認したいのが、レバーの上部に取り付けられている黄色いピンの安全栓です。
安全栓は、誤作動を防ぐための重要な部品です。しっかり固定されているかを確認し、外れかかっていないか、曲がりや破損がないかをチェックしましょう。安全栓が外れている場合、火災が発生した際に正常に使用できない可能性があります。

レバー

消火薬剤を出すために握るレバーの部分に、変形・損傷・腐食がないか確認しましょう。
レバーが固くなっていたり、サビが目立ったりする場合は、使用時に十分な力が伝わらないおそれがあります。違和感がある場合は、無理に使用せず交換を検討してください。

ホース

ホースが付いている場合は、消火薬剤の通り道となるホースの状態も重要です。ホースに傷やひび割れ、硬化などの劣化が見られないかを確認します。ホースが劣化していると、消火薬剤が適切に放出されず、十分な消火効果が得られない可能性があります。

本体の外観

消火器の容器そのものの状態もしっかりとチェックしましょう。本体の周囲や、特に見落としがちな底面に、ヘコみや損傷、サビなどの腐食がないかを確認します。
特に屋外や湿気の多い場所に設置している場合は、底面からサビが発生する可能性があるため、注意しましょう。見た目に異常がある場合は、安全性が低下している可能性があります。

指示圧力計

レバー付近に「指示圧力計」という小さなメーターがついている場合、指針が指している場所を確認しましょう。赤い指針が緑色の範囲内に収まっていれば、問題ありません。
指針が上限・下限のどちらかに触れている場合は、正常な圧力ではないため、使用期限内でも交換や処分を検討する必要があります。

すぐにできる防火対策も取り入れよう

消火器を用意しておくことはもちろん、火災を起こさないよう普段から気をつけることも必要です。ここでは、すぐにできる防火対策をご紹介します。

  • 放火の的となるため、家のまわりに燃えやすいものを置かない
  • 寝タバコやタバコを投げ捨てることはしない
  • 調理で油を使う際はその場から離れない
  • 風が強い日は焚き火をしない
  • 子どもの火遊びに注意する
  • ストーブの近くに燃えやすいものを置かない

消火器と一緒に住宅用火災警報器を設置しよう

消火器は、火災の初期消火を行うための器具です。しかし、火災が発生した際、就寝中の場合や仕切られた部屋にいた場合、気づくのが遅れてしまいます。火が大きくなればなるほど、消火器での消火は難しくなり避難が遅れてしまいます。火災発生にいち早く気づくには、住宅用火災警報器の設置が重要です。

住宅用火災警報器は、寝室・階段に取り付けが義務付けられています。義務付けられている場所以外には、台所やすべての居室に取り付けるのがおすすめです。
ALSOKでは、住宅用火災警報器もご用意しています。火災による煙を感知すると、警報音と音声で火災発生を知らせます。

万が一のときに消防へ通報してくれるホームセキュリティ

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住宅用火災警報器だけではなく、万が一のときに駆けつけてくれるホームセキュリティの導入もおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2種類から選べます。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの駆けつけ依頼を利用できます。オンラインセキュリティは、異常発生時にALSOKが駆けつけ、適切に対処します。
また、スマートフォンを持っているだけで警備を解除し、警備開始もワンタッチでできる「スマホゲート機能」があるため、外出時や帰宅時にもスムーズに警備をセットできます。在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。

ALSOKのホームセキュリティは、不審者の住宅への侵入を感知するだけではなく、火災感知機能もあります。火災による温度変化や煙の発生を感知します。緊急時にはガードマンが現場に急行し、状況によっては消防に通報します。不在時でも、タバコの不始末や放火などにより火災が起こることが考えられます。ホームセキュリティを導入していれば、家に誰もいないときも安心です。

消火器の買い替えと同時に自宅とご家族の安全を守るホームセキュリティの導入もご検討ください。

まとめ

今回は、住宅用消火器の使用期限や、古くなった消火器の処分方法についてご紹介しました。
住宅用消火器の使用期限はおよそ5年です。一般住宅の場合、消火器の設置や点検、交換義務が設けられていないため、放置してしまっている場合もあるかもしれません。
放置してしまうと、いざ消火器を使おうとした際に破裂してしまうおそれもあります。いずれにせよ使用期限の切れた消火器を放置してしまうことは危険です。古くなった消火器は適切な方法で処分し、新しいものに交換するようにしましょう。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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