防犯ブザーの選び方!子どもから大人まで使える防犯ブザーを選ぶポイント

不審者に遭遇したときに防犯ブザーを使用することで、犯罪被害の予防につながります。学校や塾、習い事の行き帰りで子どもが一人になる場合に、防犯ブザーを持っていると安心です。また、強引なセールスを撃退するときや強盗対策にも防犯ブザーは強い味方になります。防犯ブザーは子どもでも大人でも、万一のときに備えて携帯しておきたいアイテムと言えるでしょう。そんな防犯ブザーはいくつか種類があり、用途に合わせて購入することが大切です。本コラムでは、用途に合わせた防犯ブザーの選び方をご紹介します。
目次
防犯ブザーは大人にも必要?
子どもは、不審者から声をかけられたり、さらには不審者に連れ去られたりするリスクが高く、防犯ブザーを持たせておく必要性は非常に高いと言えます。
しかし、犯罪被害に遭うのは、子どもだけではありません。女性やシニア世代でも、つきまとわれたり、不審者から声をかけられたり、あるいは、ひったくりなどの被害に遭ったりする可能性がありますので、大人にも防犯ブザーが必要です。
防犯ブザーが必要な理由
不審者に遭遇した場合、大声を出して助けを求めることが大切です。しかし、いざ被害に遭うと、驚いて声を出すことが難しくなります。そこで活躍するのが、防犯ブザーです。防犯ブザーの多くは、ひもを引くだけで、大きな音が鳴る仕組みになっています。防犯ブザーを操作することで、周囲にいた人々が異常事態に気づきやすくなり、助けてくれたり通報してくれたりすることが期待できます。また、犯人もターゲットが防犯ブザーを持っていることがわかれば、大きい音を出されて自ら逮捕されるリスクを高めるような行為は避けようとすることでしょう。
防犯ブザーを携帯しておくことで、万一の際に、不審者を威嚇したり、周囲の人々の注目を集めて助けを求めたりすることができ、犯罪被害の防止につなげることができます。防犯ブザーは、自分自身の身を守るための有効な対策であると言えるでしょう。
防犯ブザー携行のメリット

子どもでも大人でも、防犯ブザーを身につけているとさまざまなメリットがあります。
外出時の犯罪被害を抑止できる
防犯ブザーを鳴らすことにより、不審者は大きな音に驚いてその場から離れてしまうことが多いでしょう。防犯ブザーを持ち歩くことで、痴漢や強盗などの犯罪に遭うリスクを低減できます。
外出時に犯罪のターゲットにされやすいのは力の弱い子どもや女性、シニア世代です。連れ去りやひったくりといった被害を抑止するため、大人でも防犯ブザーを持ち歩くようにしましょう。
大声を出せないときに音で知らせる
先述でも紹介の通り、防犯ブザーは、ひもを引っ張ることで大きな音が鳴る仕組みになっています。不審者に遭遇して恐怖から声が出せないときや、口をふさがれ声を出せない状況に陥ったときでも、大きな音を出して周囲に知らせることができます。
緊急時に助けを呼ぶことができる
防犯ブザーは、犯罪に巻き込まれそうになったときだけではなく、緊急時に助けを呼びたいときにも利用できます。例えば、外出中に怪我してしまったときや体調が悪化したときに音を鳴らして周囲の方に助けを呼ぶことができます。
また、災害発生時にも役立ちます。もし、がれきや建物の中に閉じ込められてしまった場合、防犯ブザーを鳴らすことで閉じ込められていることを知らせることができます。ずっと大声を出し続けることは体力を消耗しますが、防犯ブザーがあれば、体力を温存させつつ、閉じ込められていることをブザーの音で知らせることができます。
子どもから大人まで共通する防犯ブザーの選び方

防犯ブザーを選ぶ上で、注意したいポイントをご紹介します。
ブザーの音量で選ぶ
防犯ブザーは大きな音でなければ、周囲に危険を知らせることができません。そのため、音量をチェックしましょう。防犯ブザーは、85デシベル以上(電車のガード下の騒音より大きい音)の音が出るものを選ぶと良いとされています。
操作方法で選ぶ
防犯ブザーは、いざというときに、すぐに鳴らせるものを選びましょう。子どもやシニア世代が操作する場合は操作がシンプルで、ワンアクションで作動するものがおすすめです。
ブザーの鳴らし方や止め方は、種類によって異なります。
ピンを引くタイプ
ピンを引くタイプは、ピンを引き抜くことで、ブザーが鳴ります。電池がなくなるまで止まらないか、ピンを戻さないと音が止まりません。
ストラップを引くタイプ
ストラップ(ひも)を引くだけで、ブザーが鳴るタイプです。電池が切れるまで止まらないものが多いです。ストラップは長めなものが多く、ランドセルやバッグにつけたまま引っ張ることができます。
ボタンを押すタイプ
ボタンを押しているときだけ、音が鳴り、ボタンから手を離せば音が止まるタイプです。ボタンだけで作動する方式の場合、誤って作動させてしまうリスクが高いため、ストラップやピンと組み合わせた防犯ブザーもあります。ボタンが押せなければ音が鳴らないため、腕を引っ張られるなどした場合はボタンが押せないことも考えられます。そのため、ストラップを引くタイプやピンを抜くタイプの防犯ブザーがおすすめです。
防水性・耐久性で選ぶ
いざというときに防犯ブザーが動作しないようでは困ります。耐久性がしっかりとある防犯ブザーがおすすめです。また、外出中は雨や雪が降り、濡れてしまうこともあります。そのため、耐久性以外にも防水性に優れている防犯ブザーを選びましょう。
電池の種類で選ぶ
防犯ブザーで使用されている電池には、単4の乾電池、ボタン型電池などがあります。その他、繰り返し充電して使用できるタイプもあります。
ライトやGPSなどの機能性で選ぶ
防犯ブザーは、LEDライトやGPSといった機能が備わっているものもあります。LEDライトがついていると夜道で暗い場所でも明るく照らすことができます。災害時、停電したときにも足元を照らすのに役立つでしょう。
GPS機能があれば、子どもが今どこにいるのか、ちゃんと登下校できているのかなどを確認できます。大人であっても万が一の際に場所を突き止めやすくなるため、GPS機能があると安心です。
デザインで選ぶ
子どもの防犯ブザーであれば、ランドセルに取り付けやすいものを選びましょう。首から掛けると、犯人などに引っ張られたときに怪我をするおそれがあるため、ランドセルに取り付けるのがおすすめです。
防犯ブザーを使用する際の注意点
防犯ブザーは身の安全を守る重要なアイテムですが、適切に使用しなければその効果を十分に発揮できません。安全性を最大限に高めるために、以下の注意点を心がけましょう。
定期的に動作確認をする
防犯ブザーはいざというときに作動しなければ意味がないため、機能を維持するためにも定期的な動作確認が欠かせません。最低でも月に一度は実際に鳴らしてみて、音量や音質に問題がないかを確認しましょう。電池式のものは、メーカー推奨の使用期限を目安に、早めの電池交換を心がけることが重要です。また、動作確認を行う際は、周囲の迷惑にならないよう時間帯や場所を選ぶなど、配慮して行いましょう。
すぐに使用できる場所に携帯する
防犯ブザーの携帯位置は、緊急時の対応速度に直結します。カバンの奥底やポケットの奥深くに入れていると、万一の場合にすぐに取り出せず、状況が悪化するおそれがあります。ランドセルの肩ベルトやズボンのベルトループなど、すぐに手に取りやすい位置に取り付けることが重要です。特に子どもの場合は、慌てた状況でも確実に操作できるよう、日頃から取り出し方や使い方を練習しておくことをおすすめします。
防犯ブザー以外の防犯対策も行う
防犯ブザーは優秀な防犯グッズですが、それだけに頼るのは危険です。戸締りの徹底や地域の見守り活動への参加など、基本的な防犯対策も並行して行いましょう。特に子どもの安全対策では、不審者対応の練習も重要です。「いかのおすし」(いかない・のらない・おおごえをだす・すぐにげる・しらせる)といった防犯標語を活用し、複数の対策を組み合わせることで、より具体的な対応方法が身につきます。
防犯ブザー以外にできる3つの防犯対策
防犯ブザーは有効な防犯ツールですが、それだけに頼らず、複数の対策を組み合わせることでより効果的な防犯対策を講じることが可能です。日常生活の中で実践できる3つの防犯対策をご紹介します。
地域・人的ネットワークの活用
防犯においてもっと重要なのは、地域コミュニティとのつながりです。近所の人との日常的な挨拶や地域の防犯パトロールへの参加は、不審者の早期発見や犯罪の抑制効果を生みます。「こども110番の家」は、子どもが危険を感じ助けを求めてきた際に、子どもを保護してくれる店舗や住宅のことです。「こども110番の家」の場所を事前に確認し、実際に子どもと一緒に歩いて覚えさせることも重要です。また、職場や保護者同士で防犯情報について共有することで、被害の未然防止につながります。
外出時の行動パターンの見直し
犯罪者は、ターゲットの行動パターンを把握して犯行に及ぶケースが多いため、外出時の行動パターンの見直しは非常に重要です。帰宅時間や通勤・通学ルートを定期的に変えることで、犯罪者に行動を予測されにくくなります。また、人通りの多い明るい道を選ぶ、夜間の一人歩きを控える、イヤホンを付けながら、スマートフォンを触りながらなどの「ながら歩き」をやめることで、周囲への注意力を維持できます。
防犯アプリの活用
警視庁防犯アプリ「デジポリス」や、位置情報を家族や友人と共有できるアプリ(Life360、ココダヨなど)、緊急時にワンタッチで助けを呼べるアプリなどを導入するのも効果的な防犯対策です。防犯アプリを活用することで、万一の際に素早く周囲に助けを求められ、より迅速な対応が可能になります。アプリは事前に使い方を覚えて、緊急時にスムーズに操作できるよう練習しておくことが大切です。
参考:警視庁防犯アプリ「デジポリス」
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まとめ
今回は、防犯ブザーを携帯するメリットや防犯ブザーの選び方について解説しました。
防犯ブザーは子どもだけではなく、大人でも持っていたいアイテムです。特に女性やシニア世代の方は、痴漢や強盗などに遭うリスクが高い傾向にあります。もしものとき、防犯ブザーは大きな音が鳴るため不審者を威嚇でき、また、周囲の人々からの支援が得やすくなります。子どもだけでなく、一人で出かけることが多い女性やシニア世代の方も防犯ブザーを携帯されることをおすすめします。さらに、ホームセキュリティなどを組み合わせて防犯対策を強化することにより、安全安心な暮らしを実現できるでしょう。