コバエはどこから発生する?コバエの発生原因と対策・駆除方法を解説

梅雨や夏の季節になると急に増え始めるコバエ。キッチンや浴室などでコバエの姿を見かけ、不快に感じることもあるでしょう。コバエは発生源がわからず、一度駆除してもすぐに再発することが多いため、対策に悩まされる方も少なくありません。
本記事では、コバエがどこから発生するのか、その侵入経路や発生源、効果的な予防・対策方法、そして駆除方法まで詳しく解説します。
目次
コバエはどこから?コバエの侵入口とは
コバエが家の中に発生する原因は大きく分けて二つあります。一つは外部からの侵入、もう一つは家の中で繁殖することです。まずは、コバエの主な侵入経路について見ていきましょう。
窓や玄関ドアから侵入
窓や玄関ドアなどの開口部から侵入します。特に暖かい季節に窓を開けっ放しにしていると、食べ物のにおいに誘われてコバエが室内に入ってきます。わずか数分の換気時間でも、コバエは素早く侵入する可能性があります。
網戸や換気口の隙間から侵入
網戸の破れや換気口のわずかな隙間からもコバエは侵入します。コバエの体長は約2〜3mmと非常に小さく、目に見えないような小さな隙間からでも簡単に入り込めます。網戸の目よりも小さいコバエもいるため、網戸があっても完全に防ぐことは難しい場合があります。
いったん家の中に侵入したコバエは、適した環境を見つけると卵を産み付け、短期間で大量に増えていくことになります。
コバエの種類と発生源

コバエにはいくつかの種類があり、それぞれ好む環境や発生源が異なります。主なコバエの種類と発生源を見ていきましょう。
種 類 | 特 徴 | 発生源 |
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ショウジョウバエ |
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ショウジョウバエは甘いにおいや発酵臭に強く惹かれるため、キッチンのゴミ箱やシンク周り、果物やパンの食べ残しがある場所などに多く発生します。 | ||
ノミバエ |
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ノミバエは湿った有機物を好み、特に排水管の中に溜まった汚れや、目に見えないような隙間の汚れからも発生します。 | ||
チョウバエ |
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チョウバエは特に湿気の多い環境を好むため、浴室やトイレなどの水回りに多く発生します。排水口の中や、タイルの目地などにも卵を産み付けます。 | ||
キノコバエ |
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キノコバエは土の中のカビや有機物を餌とするため、観葉植物を室内で育てている家庭でよく見られます。湿った土を好み、植物に水をやりすぎると発生しやすくなります。 |
コバエを増やさないための予防・対策方法

コバエ対策で最も重要なのは予防です。清潔な環境を維持し、コバエが好む環境をなくすことが効果的です。具体的な予防・対策方法を紹介します。
生ゴミの処理
生ゴミはこまめに処理し、キッチンに放置しないようにします。水切り袋を使用する、新聞紙でくるむなどして水分を減らし、袋を密閉させて捨てましょう。
腐りやすい果物や野菜は冷蔵庫で保存し、開封した食品は密閉容器に入れて保存します。食べ残しはそのままにせず、すぐに処理する習慣をつけると良いでしょう。
特に果物の皮や野菜くず、発酵しやすい食品はコバエを強く引き寄せるため、迅速な処理が重要です。
排水口の掃除
排水口は目に見えない部分にも汚れが溜まりやすく、コバエの絶好の繁殖場所となります。排水口の掃除頻度は週に1〜2回をおすすめします。
市販の排水溝クリーナーを使用するほか、重曹とお酢を使った掃除が効果的です。(重曹を振りかけ、お酢をかけて泡立ったら放置後、50~60℃の熱湯を流す)熱湯を流す際は、排水管を傷めないよう60℃未満にします。ぬめりが落ちるよう、排水口ブラシを使用するとよりよいでしょう。
観葉植物の管理
観葉植物の水やりは適切な量にし、鉢皿に水が溜まった場合はこまめに捨てます。表面の土が乾いてから水やりを行いましょう。
土の通気性をよくしておくためには、表面を赤玉土などの無機質の土にする、鉢底石をプランターの底に置くなどの方法があります。
キノコバエ対策として、観葉植物の土が過湿にならないよう管理することが重要です。
忌避剤の設置
コバエは特定の香りを嫌う性質があります。特に柑橘系やハーブ系の香りは忌避効果が期待できます。
ミントやラベンダーなどのアロマオイルを使用したり、レモンやオレンジなどの柑橘系の香りをハエの発生源となる場所にスプレーしましょう。市販の忌避剤にもスプレー型、置き型といった種類があります。
侵入経路をふさぐ
外部からくるハエの侵入口をふさぐ方法も効果的です。玄関や窓は開けっ放しにせず、すぐに閉める習慣をつけましょう。窓や玄関の隙間には隙間テープを使用し、換気扇や通気口に虫よけフィルターや目の細かい金網、ネットをかぶせます。
特に夕方以降はコバエが活発に活動するため、窓や玄関の開放は避けましょう。
コバエが発生した際の駆除方法
予防に努めていてもコバエが発生してしまった場合は、効果的な駆除方法で対処しましょう。以下にコバエの駆除方法をご紹介します。
めんつゆトラップ

においの強いものを好むショウジョウバエに特に効果的です。
作り方:
- 小さな容器(使い捨てのプラスチックカップなど)に、めんつゆを適量入れる(お酢でも効果あり)
- 食器用洗剤を2〜3滴加える
- コバエが多い場所に設置する
めんつゆの甘い香りにコバエが誘われて液体に触れると、食器用洗剤の効果で表面張力が低下し、コバエが沈んで死んでしまいます。駆除後のコバエを放置しないよう、設置から1週間を目途に取り換えましょう。
簡易ハエ取り器
ペットボトルを利用した簡易ハエ取り器も効果的です。
作り方:
- ペットボトルの上部を切り取る
- 切り取った上部を逆さにして、下部に差し込む(漏斗のような形になります)
- 底に誘引物(めんつゆ、果物の切れ端など)を入れる
- コバエが多い場所に設置する
コバエは漏斗部分から入りますが、出口を見つけられずに中に閉じ込められます。
電撃殺虫器
光によって寄ってくるコバエの習性を利用した駆除方法です。電撃で瞬時にコバエを駆除でき、火や薬剤を使用せずにおいもないため、安全性が高い特徴があります。
継続的な効果が期待でき、夜間に特に効果的です。近年は、ECサイトなどで家庭用の小型殺虫器も販売されています。
電撃殺虫器を使用する際は、定期的に死骸を取り除く必要がある点に注意しましょう。
市販の殺虫剤
さまざまなタイプの殺虫剤が市販されています。
スプレータイプ:
- 即効性がある
- コバエが見える場所に直接噴射できる
- 一時的な効果
置き型タイプ:
- 長期間効果が持続する
- 薬剤が徐々に揮発して効果を発揮する
- 子どもやペットのいる家庭では設置場所に注意
このほか、ハエ取り棒や粘着シートなども効果的です。粘着シートは壁や天井に張ることで、飛んでいるコバエを捕獲できます。
コバエの卵を全滅させる方法
コバエは成虫を駆除しても、卵や幼虫が残っていると再び発生します。コバエの完全駆除には、卵や幼虫の駆除も重要です。
コバエの卵は非常に小さく、肉眼では見つけにくいため、発生源と思われる場所を徹底的に清掃することが大切です。
- 熱湯処理:コバエの卵や幼虫は熱に弱いため、水回りに50~60℃の熱湯をかけることで効果的に駆除できます。排水口や洗面台の下、シンク周りなどに熱湯を注ぎましょう。
- 洗浄剤の使用:アルカリ性の洗浄剤(重曹など)は、コバエの卵や幼虫を死滅させる効果があります。排水口や湿気の多い場所の清掃に活用しましょう。
- 物理的除去:掃除機やほうき、粘着シートなどで、目に見える成虫だけでなく発生源と思われる場所も徹底的に清掃します。
- 土の入れ替え:観葉植物の土に卵や幼虫がいると考えられるときは、新しい土への入れ替えや殺虫剤の使用が効果的です。
コバエ駆除後の注意点
コバエを駆除した後、再発を防ぐためには処分方法が重要です。
めんつゆトラップなどを設置した場合、1週間を目安に処分しましょう。放置すると、腐敗したコバエの死骸に新たな卵を産み付けられてしまう可能性があります。処分する際は容器ごとビニール袋に入れて、しっかり密閉してください。
コバエの卵や幼虫を取り除いた際も、そのままにしておくと卵が孵化してしまう可能性があります。必ずゴミはしっかりと密閉して処分してください。
毎日の暮らしを守るALSOKのホームセキュリティ
コバエ対策のためには玄関や窓を開けっ放しにしないことが重要ですが、閉めたらすぐに施錠することも習慣にしましょう。空き巣の侵入手口で最も多いのは、無施錠の玄関や窓からの侵入です。毎日の施錠を徹底することが、空き巣・強盗対策になります。
より安全な防犯対策としては、ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」がおすすめです。

ALSOKのホームセキュリティは「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」の2タイプから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、異常発生時にはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティは、不審者の侵入や火災などの異常発生時に自動でALSOKが駆けつけます。スマートフォンを持って近づくと自動で警備解除できる機能や、外出時のスマートフォンの持ち忘れを知らせてくれる便利な機能も利用できます。
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まとめ
コバエ対策の基本は、発生源をなくし、侵入経路をふさぐことです。定期的な清掃と適切な食品管理、そして排水口や観葉植物などの管理を徹底することで、コバエの発生を予防することができます。
すでにコバエが発生してしまった場合は、トラップや殺虫剤などを使用して駆除し、さらに卵や幼虫も徹底的に除去することが重要です。
少しの手間と継続的な対策で、コバエのいない快適な住環境を手に入れましょう。