窓の種類・名称や特徴を一覧で紹介!失敗しない窓の選び方も解説

新築 2025.06.25
窓

注文住宅のプランニングや中古物件探し、リフォームの際に迷うのが「窓選び」ではないでしょうか。実は、窓にはさまざまな種類や開き方があり、それぞれに異なる特徴やメリットがあります。採光性や通風などの暮らしやすさだけでなく、家の防犯にも影響する重要なパーツだからこそ、しっかりと選びたいものです。
この記事では、代表的な窓の種類や特徴、失敗しない窓の選び方をご紹介します。

目次

設置場所で分類した窓の種類や特徴

窓にはさまざまな種類があり、設置する場所によって目的や特徴が異なります。ここでは、設置場所によって分類した代表的な窓の種類と特徴をご紹介します。

天窓(トップライト)

天窓

天窓とは、天井に設ける窓のことで、自然光を効果的に室内に取り込むことができます。直射日光を活かしたい部屋や、外壁に窓が設けにくい空間に適しています。採光性が非常に高い反面、熱の出入りが大きくなりやすいため、断熱性能に注意が必要です。

高窓(ハイサイドライト)

高窓

高窓とは、壁の上部に設ける窓のことで、プライバシーを守りながらも自然光を取り込めます。人の目線より高いため、視線を遮りつつも部屋を明るく保ちたい場合に有効です。風通しのために小さな開閉機能を備えるタイプもあります。

出窓

出窓

出窓とは、建物の外側に張り出して設けられた窓のことです。出窓を設置することで、室内に奥行きができ、空間が広く見えるようになります。
また、観葉植物や雑貨を飾るスペースとしても活用されることが多く、インテリア性にも優れています。

地窓

地窓

地窓とは、床に近い位置に設けられる窓のことで、和室に多く見られます。視線を遮りながらも風通しを確保し、足元に光を取り込めます。落ち着いた雰囲気を演出したい空間に適しています。

掃き出し窓

掃き出し窓

掃き出し窓とは、床面まで達する大きな窓のことで、バルコニーや庭への出入り口として使用されます。採光・通風性に優れ、室内と屋外をつなぐ開放的な空間を演出します。掃き出し窓は、引き戸タイプが主流です。
出入りがしやすい分、外から家の中が見えやすく、不審者に狙われる可能性もあるため、防犯対策が必要です。

腰高窓

腰高窓

腰高窓とは、床から80~90cmの高さに取り付けられる窓のことです。大人の腰の高さに設けられることから、腰高窓といいます。
一般的な窓のため、多くの住宅に採用されています。外からの視線を遮断しつつ、採光・通風を確保できます。設置位置に応じて家具配置がしやすいのも特徴です。

全開口窓

全開口窓

全開口窓とは、名前の通り窓全体が大きく開けられるタイプの窓のことで、フルオープン窓ともいわれています。幅いっぱいに窓を設置することから、窓を開けた際に開放感が得られます。外との一体感を強調したいリビングやウッドデッキに面した場所におすすめです。引き込み式や折れ戸式など、さまざま開閉方式があります。

コーナー窓

コーナー窓

部屋の角に設けられる窓をコーナー窓といい、2面からの光と景色を取り込めます。コーナー窓は、開放感が高く、デザイン性にも優れています。構造的な工夫が必要な場合があるため、設計段階での計画が重要です。

スリット窓

スリット窓

細長い形状の縦長または横長の窓をスリット窓といいます。スリット窓は、視線を遮りつつ採光を得ることができます。デザイン性が高く、外観のアクセントとしても利用されます。目隠しの役割も果たすため、トイレや階段室にも適しています。

ひじ掛け窓

ひじ掛け窓

ひじ掛け窓とは、窓枠の下部にひじを掛けられる程度の高さで設置された窓のことです。座って過ごすことの多い和室によく設置されています。採光性や通気性に優れていて、開放感のある空間を演出できるメリットがあります。

開き方で分類した窓の種類や特徴

窓の開き方によって、使い勝手や通風・採光の効果は大きく変わります。ここでは、代表的な開き方による窓の種類とその特徴を簡潔に解説します。

引き違い窓

引き違い窓

2枚以上の窓を左右にスライドさせて開閉させる窓を引き違い窓といいます。日本の住宅でもっとも一般的な形式で、開閉がスムーズで扱いやすいといった特徴があります。網戸の設置も簡単で、掃き出し窓や腰高窓ではこの開閉方式が主流です。

上げ下げ窓

上げ下げ窓

上下に開閉するタイプの窓を上げ下げ窓といいます。1枚または2枚のガラスが上下にスライドします。デザイン性が高く、コンパクトなスペースにも設置しやすいのが魅力です。気密性が高く、換気量を調整しやすいメリットがありますが、開閉しにくいデメリットもあります。

FIX窓(はめ殺し窓)

FIX窓(はめ殺し窓)

FIX窓(はめ殺し窓)とは、開閉ができない、採光や眺望専用の窓を指します。気密性や断熱性に優れ、デザイン性の高い空間づくりに最適です。吹き抜けや高所、玄関まわりなど、採光が目的の場所に多く使われます。

横すべり出し窓

横すべり出し窓

横すべり出し窓とは、窓枠に対してレバーやハンドルを操作して、外側に滑らせながら開くタイプの窓です。
雨が入りにくく、風を効率よく取り込めます。高窓やキッチン、浴室などにも多く使用されます。

開き窓

開き窓は、ドアのように開閉する窓のことで「片開き」と「両開き」の2種類があります。

片開き窓

片開き窓

窓枠のどちらかを軸として開閉する窓を片開き窓といいます。部屋側(内側)に開く内開きタイプと、外側に開く外開きタイプがあります。引き違い窓と比較すると、窓がしっかりと閉じることから気密性が高くなっています。

両開き窓

両開き窓

両開き窓は、2枚の窓が左右を軸にして開くタイプの窓です。開口部が大きく取れ、開放感があります。見た目にも美しく、洋風住宅やデザイン性を重視する空間で人気です。

倒し窓

倒し窓とは、窓の下側を軸として、内側または外側に傾けて開ける形状の窓のことです。開口部は小さいながらも換気に優れています。

内倒し窓

内倒し窓

窓の上部が室内側に倒れる形状の窓を内倒し窓といいます。外にスペースがない場所に向いています。トイレや浴室などの採光や換気用として設置されるケースが多いタイプです。防犯のために一定以上開かないよう、ストッパーがついていることもあります。

外倒し窓

外倒し窓

外倒し窓は、窓の上部が外側に向かって倒れるタイプの窓です。排煙窓・換気窓として、住宅の高い位置に取り付けられるケースが多いです。高所に設置した場合、ワイヤーやフック棒を用いて開閉する必要があります。

突き出し窓

突き出し窓

突き出し窓は、窓枠の上部を支点として外側に押し出して開けるタイプの窓です。窓が屋根代わりになることから、雨が入りにくいのが特徴です。浴室やトイレなど、プライバシーと換気の両立が求められる場所によく使われます。

回転窓

回転窓

回転窓とは、窓枠の中央を軸にして、縦方向または横方向にくるりと回転して開閉する窓のことです。清掃がしやすく、内外どちら側のガラス面も室内から手入れできるのがメリットです。室内外に突き出す窓のため、網戸や面格子を設置できません。

引き込み窓

引き込み窓

引き込み窓とは、窓枠の片側の壁面に戸袋を設置して、その中に収納できる窓のことです。窓を開けた際、窓が完全に視界から消えるため開放感が得られます。ただし、戸袋を設置するために壁にも施工が必要になるため、設置コストが割高になる可能性があります。

ルーバー窓(ジャロジー窓)

ルーバー窓(ジャロジー窓)

ルーバー窓は、ジャロジー窓ともいい、細長いガラス板をルーバー状に並べて、ハンドル操作で角度を調整しながら開閉する窓を指します。採光と換気を細かく調整でき、半開状態でも雨の侵入を抑えられます。通風を重視する浴室や洗面所、トイレなどに適しています。気密性はやや低いため、寒冷地での採用には注意が必要です。

オーニング窓

オーニング窓

オーニング窓とは、サッシのついた横長のガラスが複数枚並んだ形状の窓のことです。ルーバー窓と同じようにハンドル操作で角度を調整しながら開閉します。採光と換気の細かい調整が可能で、サッシがついているためルーバー窓よりも気密性が高いメリットがあります。

ツーアクション窓(ドレーキップ窓)

ツーアクション窓(ドレーキップ窓)

1つのハンドル操作で縦軸と横軸を起点に、内開きと内倒しの2通りの開き方ができる窓をツーアクション窓といいます。ドイツ語の「ドレー(回す)」と「キッペン(傾ける)」という言葉を組み合わせて「ドレーキップ窓」とも呼ばれています。
ツーアクション窓は構造が複雑なため、防犯性・安全性にも優れており、子ども部屋や寝室に適しています。高い気密性と換気機能を両立しているといった特徴もあります。

失敗しない窓の選び方のポイント

窓は家の外観だけでなく、室内の快適さや安全性にも大きく影響します。ここでは、窓選びで後悔しないために押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。

採光性

部屋を明るく保つためには、採光性の高い窓を選ぶことが重要です。ただし、明るさだけを重視すると、外からの視線が気になりプライバシーが損なわれる可能性もあります。
例えば、高窓やスリット窓を活用すれば、自然光を取り入れつつ視線を遮ることができます。部屋の用途や周囲の環境に応じて、採光とプライバシーのバランスを考慮しましょう。

断熱性

窓は、建物の中でもっとも熱の出入りが大きい部分です。夏の暑さや冬の寒さを防ぐには、断熱性に優れた窓を選ぶことが大切です。複層ガラス(ペアガラス)やLow-Eガラス(断熱・遮熱性能の高い特殊な金属膜をコーティングしたガラス)、樹脂サッシなどを使用することで、室内の温度を快適に保ち、冷暖房効率の向上にもつながります。特に、寒冷地や日差しの強い地域では、断熱性能を重視しましょう。

風通し

自然な換気を促すためにも、窓の風通しはしっかりチェックしておきたいポイントです。開閉方式によって通風の効率は大きく異なります。例えば、引き違い窓や縦すべり出し窓は風を効率的に取り込める構造です。また、窓の配置も重要で、風の通り道となるように部屋の対角線上に窓を配置することで、より効果的な換気が可能になります。

掃除・メンテナンスのしやすさ

窓は雨やほこりなどで汚れるため、定期的にお手入れする方もいるでしょう。そのため、掃除のしやすさもチェックしておきたいポイントです。内開きタイプや取り外せる窓を選ぶと、日常的なメンテナンスが楽になります。一方で、高所にある窓や外側にしか開かない窓は、手入れがしにくくなります。場合によっては、専門の業者に依頼が必要になることもあるため、慎重に選ぶ必要があります。

防音性

窓から入る外部の騒音は、日常生活のストレスや近隣トラブルの原因にもなりかねません。防音性を高めるには、防音(遮音)性能の高いガラスを選ぶのが効果的です。特に、交通量の多い道路沿いや線路の近くに住む場合は、防音対策をしっかり行うことで快適な生活環境を保てます。

防犯性

窓は空き巣や強盗などの侵入口になりやすく、防犯対策が欠かせません。防犯ガラスを採用することで、ガラス破りによる侵入リスクを低減できます。さらに、面格子の設置や補助錠、防犯フィルムなどの追加対策を講じることで、侵入に時間がかかり、防犯性を高めることができます。特に、1階部分や人目の届きにくい窓には重点的な防犯対策を行いましょう。

ALSOKでは、窓に貼るだけで簡単に取り付けられる防犯補助錠「ALSOKロック」をご用意しています。
ALSOKロックは、外からALSOKマークが見えるため犯罪抑止の効果が期待できます。また、換気したままロックができるので、在宅中の防犯にも役立ちます。

ご自宅の防犯に役立つALSOKのホームセキュリティ

近年、空き巣や強盗などによる侵入窃盗事件が多く発生していることから、防犯ガラスや防犯フィルムなど窓の防犯対策が必要です。さらに住宅の防犯性を高めるため、ホームセキュリティの導入がおすすめです。

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ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。
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ALSOKのホームセキュリティを導入されている住宅には、警備中であることを示すALSOKステッカーを貼ることができます。警備会社のステッカーが貼ってあることで、不審者の侵入をあきらめさせる効果につながります。
ALSOKのホームセキュリティは、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。ご自宅の防犯性を高めたいと考えている場合は、ぜひALSOKにご相談ください。

まとめ

窓には、設置場所や開き方などにさまざまな種類があります。それぞれ、採光性・通風・断熱性・防犯性が異なることから、部屋の特徴に合った窓を選ぶことが大切です。
また、近年空き巣や強盗といった侵入窃盗の被害が増えています。窓を選ぶ際は、防犯ガラスを採用するなどして防犯性をより高めるようにしましょう。

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