盗聴器発見アプリで盗聴器は見つかる?盗聴器の仕組みや探し方とは
最近ではスマートフォンで手軽に使える「盗聴器発見アプリ」が注目を集めていますが、本当に盗聴器を見つけることはできるのでしょうか。盗聴器を探すには、アプリを使用するほか盗聴器探索サービスを活用する方法があります。盗聴されているかもしれないと不安を感じている場合は、アプリの効果や正しい対策方法などを知っておくことが大切です。
本記事では、盗聴器の基本的な仕組みから発見方法、盗聴器発見アプリの実効性まで詳しく解説します。
目次
盗聴器の仕組み
盗聴器にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる仕組みで稼働しています。盗聴器を発見するには、盗聴器にどのような電波や技術が使用されているかを理解することが重要です。
アナログ盗聴器
アナログ盗聴器は、盗聴器に内蔵された小型マイクで周囲の音声を拾い、それを電波として発信する仕組みです。離れた場所にいる盗聴者は受信機を使ってこの電波をキャッチし、音声を聞き取ります。アナログ盗聴器が使用する電波帯には、主にUHF-A帯、UHF-B帯、UHF-C帯などがあり、VHF帯が使用される場合もあります。一般的な盗聴器調査では、VHF帯を捕捉することで盗聴器の存在を確認することが多いです。
特に「盗聴3波」「盗聴6波」と呼ばれる周波数帯は、盗聴器で使用頻度の高い周波数であり、専門業者による調査でも重点的にチェックされる対象となっています。
デジタル盗聴器
デジタル盗聴器は、Wi-Fi、Bluetooth、LTEなど現代のデジタル通信技術を利用して、音声データを送信する仕組みです。デジタル盗聴器の特徴は、携帯電話やスマートフォン自体が盗聴器のデバイスとして利用される点です。専用の盗聴器を設置せずに、スマートフォンに特定のアプリケーションをインストールするだけで盗聴が可能になります。そのため、物理的な盗聴器を探すだけでは発見が困難なケースもあります。
ストーカーウェア
ストーカーウェアは、通常の盗聴器とは異なり、スマートフォンにインストールされる監視アプリの一種です。スマートフォンの利用状況、位置情報、通話履歴、メッセージ内容などから行動を監視します。
多くの場合は被害者の同意なしにインストールされ、隠しアプリとして設定されているため、本人が気づきにくいという特徴があります。自己防衛のためには、スマートフォンにインストールされているアプリを定期的にチェックし、身に覚えのないアプリがないか確認することが重要です。
参考:国家サイバー統括室
盗聴器発見アプリとは?
盗聴器発見アプリとは、スマートフォンを使って盗聴器の存在を確認するアプリのことです。スマートフォンのアプリストアで「盗聴器 発見」と検索すると、盗聴器発見アプリが表示されます。盗聴器発見アプリの多くは、部屋の中をスキャンしてWi-Fiデバイスを検出するという仕組みです。スマートフォンのWi-Fi機能を利用して、周囲にある無線機器を探し出します。
ただし、スマートフォンが受信できる周波数帯と、アナログ盗聴器が使用する周波数帯は異なります。スマートフォンは主に2.4GHz帯や5GHz帯のWi-Fi、そして2.4GHz帯のBluetoothを受信できますが、UHF帯やVHF帯の電波は受信できません。そのため、デジタル盗聴器や無線通信機能を持つ小型カメラなどは検出できても、アナログ盗聴器の検出は難しいと考えられます。
盗聴器発見アプリは限定的な用途では役立つものの、本格的な盗聴器調査と比較すると、発見できる盗聴器の種類が限られているという結論に至ります。
盗聴器を発見するには
盗聴器を発見する手段はいくつか存在するため、それぞれの調査方法やメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
盗聴器発見アプリを使用する
前述のとおり、盗聴器発見アプリは、Wi-FiやBluetoothを使用する盗聴器の検出に役立ちます。スマートフォンにインストールするだけで利用でき、専用の機器や知識がなくても簡単に調査できます。
ただし、すべてをカバーできるわけではなく、Wi-Fi以外の電波を使用するアナログ盗聴器などは見つけにくいという限界があります。盗聴器発見アプリだけに頼るのではなく、あくまで簡易的な確認手段の一つとして活用するのがおすすめです。
ラジオを使用する
ラジオは手軽に入手できるため、自分で盗聴器の存在を確認する方法として用いられます。FMラジオの周波数を少しずつ変えながら受信し、盗聴器の電波と重なると発生するハウリングを探す仕組みです。しかし、ラジオで発見できる盗聴器は一部のみで、デジタル盗聴器やWi-Fi通信を使用する盗聴器は検出できません。また、ハウリングが発生しても、盗聴器によるものか他の電波干渉か判断が難しい場合があります。
目視で確認する
盗聴器が仕掛けられやすい場所を想定して、自分で調べることも可能です。コンセントや電話機、照明器具、ぬいぐるみ、時計など、身近で目立たない場所が狙われやすい傾向にあります。費用をかけずにすぐ実行できるため、自宅の隅々まで確認することで、不審な機器や配線に気づくことができるかもしれません。
ただし、盗聴器は小型化が進んでおり、一見すると見分けがつかないよう偽装されているケースが多いため、目視確認には限界があります。
盗聴器探索・発見サービスを利用する
自分で盗聴器を見つけられない場合や、確実に調査したい場合は、専門業者に盗聴器探索・発見サービスを依頼する方法があります。専門業者に依頼する最大のメリットは、専用機器とプロの技術によって広範囲の電波帯域を調査でき、自分では見つけられない盗聴器を発見できる可能性が高まる点です。
また、専門業者に調査を依頼すること自体が安心につながります。たとえ盗聴器が見つからなくても、プロによる調査で「盗聴器はない」と確認できれば、精神的な不安を解消できるでしょう。
プロはどうやって盗聴器を見つけるのか
専門業者は最新の探査機器を使用して、広範囲の電波を解析しています。一般的なスマートフォンやラジオでは受信できない周波数帯も、専用機器であれば精密に調査することが可能です。また、専門業者は盗聴器の設置場所に関する知識とノウハウを持ち合わせています。長年の経験から盗聴器が仕掛けられやすい場所や、巧妙な隠し方のパターンを熟知しているため、目視でも効率的に発見できる可能性が高まります。
盗聴器を発見するならALSOK
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盗聴や盗撮の不安を感じている方、引っ越し時にプロによる確実な調査をお求めの方は、ALSOKの盗聴器・盗撮器探索サービスをぜひご検討ください。
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まとめ
盗聴器発見アプリは手軽に利用できる反面、検出できる盗聴器の種類が限られています。特にアナログ盗聴器は、スマートフォンでは受信できない周波数帯を使用しているため、発見が難しいのが現実です。ラジオや目視による確認も100%は保証できないため、確実に発見したい場合は専門業者による調査がもっとも効果的です。自宅の安全とプライバシーを守るために、不安を感じたら早めに専門家に相談し、適切な対策を講じることが大切です。





















