
古くから商業都市として栄え、現在も西日本の経済・文化・交通の中心を担う街、大阪。自由闊達な商人文化が育んだエンターテイメントの数々を、じっくり味わってみませんか?

岸和田
泉州エリアにある岸和田市は、「だんじり祭」で有名です。
総重量4トンを超えるだんじり(地車)を全速力で方向変換させる「やりまわし」は、祭りの一番の見せ所。「岸和田だんじり会館」では、実際に曳行していた最古のだんじりが展示されています。見事な建築美と手彫りの技に見入った後、レプリカの大屋根に乗ってみました。実際の祭りでのスピード感を想像すると、屋根の上で舞うことはまさに“神業”だと実感しました。
だんじり祭の発祥は、岸和田城三の丸に建立された神社の稲荷祭とする説があります。岸和田城は、大阪と和歌山を結ぶ紀州街道の要衝として築かれた室町時代の名城。戦火や時代の変化を乗り越えた今も、町を見下ろすように威風堂々と佇んでいます。城下町の面影を残す紀州街道沿いと合わせて、そぞろ歩きたい町並みでした。
お堀のすぐ南に建つ「岸和田市五風荘」は、昭和初期に造営された旧・寺田財閥当主家の別邸です。料亭となった現在も地元の人々に愛され、祭りの日は特に賑わうのだとか。建築の粋を集めた主屋の屋敷からは、四季折々に表情を変える日本庭園を見渡せます。窓から差すやさしい日を浴びながら、食事と景色をゆったりと楽しむ贅沢な時間を味わえました。
岸和田だんじり会館
300年以上の伝統を誇る「岸和田だんじり祭」を体感できるテーマ館。大型マルチビジョンや、3D映像などで祭の迫力を楽しめるほか、現存する岸和田最古のだんじりを展示する。だんじり大工や彫り師の匠の技なども映像などで紹介する。
072-436-0914
- 住所
- 岸和田市本町11-23
- 開館時間
- 10:00~17:00(最終入館16:00)
- 休
- 毎週月曜日(祝日・休日の場合は臨時開館)
年末年始(12月29日~1月3日) - 入館料
- 大人600円、小中学生300円
※団体料金あり
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kishiwada-side/danjiri-kaikan.html


江戸期の装飾的な趣が特徴。

岸和田城
伝承では建武新政期に楠木正成の一族、和田高家が築いたといわれている。天守閣は1827年の落雷で焼失し、近世以前の構造物は堀と石垣以外には残存しない。

072-431-3251
- 住所
- 岸和田市岸城町9番1号
- 開場時間
- 9:00~17:00(最終入場16:30)
- 休
- 毎週月曜日 (祝日・休日の場合は臨時開場)、年末年始(12月29日~1月3日)、展示替え期間
- 入場料
- 大人300円、中学生以下無料
https://www.city.kishiwada.lg.jp/page/36-kishiwadajyo.html
だんじりのまち 岸和田
五風荘
元は1929年築の旧・寺田財閥の別邸だったが、現在は個室14室、座席数250の岸和田を代表する和食レストランとして活用。建坪300坪、木造2階建ての屋敷を囲むように純和風の日本庭園が広がる。格調高いお座敷で会席料理などを楽しめる。

072-438-5230
- 住所
- 岸和田市岸城町18-1
- 営業時間
- 11:00~15:00、17:00~21:30
※要事前予約
https://gofuso.jp/

泉佐野
泉州エリアの最終訪問地は泉佐野市にある「りんくうプレミアム・アウトレット」です。海を見渡せるロケーションに芝生広場やグランピング施設などもあり、椰子の木を揺らす心地よい風を感じながら、旅の疲れを癒しました。
りんくうプレミアム・アウトレット
関西空港を対岸に、広い海を見渡しながら、国内外の著名ブランド約250店舗でショッピングが楽しめるシーサイドアウトレットモール。

050-1721-5234
- 住所
- 泉佐野市りんくう往来南3-28
- 営業時間
- 10:00~20:00
https://www.premiumoutlets.co.jp/rinku/
Snow Peak 大阪りんくうCafe&Dining
キャンプ用品メーカー「スノーピーク」が手掛けるCafé&Dining。シェフ特製の料理やスイーツ、ドリンクを味わえる。店内で使われているギアや食器などは隣接するショップで購入可能。

