ALSOKの
R&Dとは

What is R&D of ALSOK


 
 ALSOKでは、コアとなる警備事業の高付加価値化や業務の効率化へ積極的に技術進化を取り込み、挑戦を続けてまいりました。
 しかし、技術における一つ一つの要素はパーツに過ぎません。それらが最大の効果を果たすよう有機的に結合させてこそ、革新的なシステムやサービスを生み出す原動力になります。セキュリティ科学研究所では、先端技術の中でも「目」の役割を果たす高精細な「4Kカメラ」、「脳」の役割を果たす「AI」、目と脳を繋ぐ「神経」の役割を果たす「5G」(第5世代移動通信方式)を「現代版三種の神器」と捉えて注力し、これらを有機的に組み合わせた最先端の警備システム導入に向けた研究開発を進めております。
 たとえば4Kカメラに代表されるカメラの高精細化、ディープラーニング技術がもたらしたAIのブレークスルーにより、カメラに映った人の行動が解析できるようになりました。ここにALSOKが蓄積してきた警備員のノウハウを融合させ、犯行の予兆を捉え、未然に防止する新たな警備モデルの実現に取り組んでいます。
 通信技術に関しては、ALSOKは1967年から専用線による機械警備を開始し、2004年に国内で初めてインターネットを利用した警備サービスを開始するなど、ICTの発展と歩調をあわせて警備システムを高度化させてきました。5Gの活用にも早期から着目しており、2017年には総務省の「5G総合実証試験(※1)」に参画するなど、5Gの超高速・大容量通信の実現がもたらす新たな安全・安心のサービス提供に向けた基本検証を行っております。 さらに、これらの研究を加速するため、多くの大学・企業とオープンイノベーションによる連携を進めております。たとえば国家プロジェクト(国プロ)への共同提案について、先に述べた5G総合実証試験以外にも、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や各省庁による公募事業(※2)へ取り組んでおります。
 オープンイノベーションを通じて、先端技術を実際のサービスへ落とし込む実証検証を推進し、研究成果を社会実装するサイクルの高速化を目指します。
急激な社会変化にともない、従来型の警備事業にとらわれず新たな社会課題を解決するニーズは高まっております。拡がり続ける「安全・安心」ニーズに応える社会インフラの一翼を担い、最高品質のサービスを提供するALSOKの研究開発部門として、セキュリティ科学研究所は社会の持続的な発展に貢献します。

執行役員待遇 桑原 英治




NTTドコモ主催「5G PREMIUM SHOWCASE」にて野田聖子大臣に説明する桑原役員(2018年5月)

ALSOKの研究開発

おもてなしAI

 カメラ映像をAIで解析し、街中で「困っている方」の行動(道に迷い辺りを見渡している、体調が悪くしゃがみこんでいる等)を自動検知する未来型の「新たなおもてなしサービス」の実現に取り組んでいます。
本テーマについては、2018年に三菱地所株式会社と共同で、新丸の内ビルディング(東京都千代田区)で実証実験をおこない、有効性を確認しております。

都市空間セキュリティ

 警備の密度を高めるために、「鳥の目」、「虫の目」、「魚の目」と称した3つの目的の異なるカメラを設置してAI解析を行い、都市空間を守る「現代版火の見やぐら」の実現を目指しています。
 「鳥の目」は、広域監視であり、高層建築物に高精細カメラ(4Kカメラ)を設置して、火災等の災害が発生していないか、AIで判断しております。
 「虫の目」は、施設等の監視であり、施設に設置した監視カメラの映像をAIで解析し、不審行動等を監視します。
「魚の目」は、警備員が装備するウェアラブルカメラやドローンのカメラによる監視であり、移動しながら、現地の状況を確認します。

5G総合実証試験への参画

 総務省の「第5世代移動通信方式(以下、5G)の実現による新たな市場の創出に向けた総合的な実証試験」(以下、総合実証試験)※において、2017年から3年間の予定で、NTTドコモおよびNECと協力し警備サービスの高度化に関する実証試験を行っております。
 施設内の警備を想定した実証実験では、警備員がウェアラブルカメラで捉えた人物映像について、5Gの超高速・大容量通信により映像フレームレートを向上することで、顔照合頻度を大幅に高められることを確認しました。
 また、高所から都市空間を見守る実証実験では、東京スカイツリーⓇの展望デッキに設置した4K高精細カメラとAI処理サーバーを活用した広域監視について、火災や自動車の異常走行などの検出に関する基本検証を行いました。
 


施設内の警備に関する実証実験(ウェアラブルカメラによる顔認証等


高所から都市空間を見守る実証実験

新たなセキュリティの創造

ALSOKの研究・開発は、既存の枠組みにとらわれず、新たなセキュリティ領域の開拓に挑戦し続けます。

  • IoT
    ×
    セキュリティ

    IoTによる新たな見守りシステム創出や、ガードマンとIoTの融合による警備力強化と効率化に挑戦しております。

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  • ロボット
    ×
    セキュリティ

    1982年に労働集約性の高い常駐警備の効率化を目的とした自律走行型の警備ロボットの研究開発に着手し、様々な機能拡張に挑戦し続けております。

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  • フィジカル
    ×
    サイバー
    セキュリティ

    新世代の情報技術と先端工学を駆使し、フィジカルとサイバー双方のセキュリティ・ソリューションの研究開発に取り組んでいます。

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  • FinTech
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    セキュリティ

    全国で年間280兆円もの現金を運ぶ現金輸送業務の効率化を目指した現金需要予測システム、店舗と金融機関を繋げる入金機オンラインシステム等、金融という社会インフラを支える技術を開発しています。

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  • センサー・画像
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    セキュリティ

    人の動きを検知するセンサーと画像処理で侵入者を検知するカメラを一体化させた機器「画像センサー」を開発し、精度の高い警備を実現しています。

    詳しくはこちら


  • ×
    セキュリティ

    これからも様々なシーズをとらえ、新たなセキュリティ領域の開拓に挑戦し続けます。

採用情報

ALSOKは増収が続く今日、主力であるセキュリティ事業を強化するとともに、新規事業にも積極的に取組んでおります。
そこで、さらなる開発強化を図るために、開発業務におけるソフトウェア開発エンジニア、および、AI、画像・音声解析技術に関する研究エンジニアを募集しております。

詳しくはこちら

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