小学生のお留守番は何歳から?事件や事故に巻き込まれないための対策

子ども 2025.07.24更新(2023.10.06公開)
小学生のお留守番は何歳から?事件や事故に巻き込まれないための対策

子どもが小学校に入学すると、一般的には4時間授業の日で13時半頃、5時間授業の日で14時半頃に下校します。
また、公立の学童保育の預かり時間は、基本は下校後から18時前後までという施設が多いようです。仕事の調整がつかず、子どもに留守番をさせなければならなくなり、一人で留守番ができるか心配されている保護者の方々もいらっしゃるでしょう。
本コラムでは、年少~小学生の子どもを持つ保護者1,406名を対象に2013年にベネッセが行った調査「子どもだけのお留守番」の結果を解説し、いつごろから子どもに留守番させるのが良いのかを考えます。

目次

最初の留守番は小学校1年生から、週1回以上3時間以内が一般的

ベネッセが行った調査「子どもだけのお留守番」(2013年)によると、まず「子どもだけで留守番をさせたことがあるか」という質問に対し、「ある」と回答したのは86.1%でした。多くの家庭で、子どもだけで留守番をする機会があることが分かります。

次に、留守番をさせる頻度を見てみると、「週1回以上」が33.1%を占めており、これに「月1回以上」の回答を加えると72.0%となります。留守番をさせる頻度は、家庭によって差があることが分かります。

さらに、留守番の1回あたりの時間を見てみると、「1時間未満」が29.4%を占めており、これに「1時間以上2時間未満」の回答を加えると全体の63.6%となります。さらに「2時間以上3時間未満」の回答を加えると85.3%となることから、子どもだけの留守番は3時間未満が一般的といえます。

お留守番の時間

出典:ベネッセ教育情報サイト 調査「子どもだけのお留守番事情」

次に、「いつから留守番をさせているか」について見てみると、小学1年~小学4年の間に留守番を始めたケースが全体の約70%を占めています。個々の状況を考慮する必要はありますが、初めて子どもだけで留守番をする時期は、小学1年~小学4年が一般的と考えられます。

初めてお子さまだけでお留守番をしたのはいつですか?

出典:ベネッセ教育情報サイト 調査「子どもだけのお留守番事情」

国内外に留守番に関する法律はある?

海外の法律を見ていくと、ニュージーランドでは、しっかりと安全が確保されていない状況で14歳未満の子どもを一人で長時間留守番させることは違法とされています。ただし、適切に子どもの管理・世話ができ、緊急事態にも対応できるような14歳以上の人によって監督されている場合は、留守番が認められます。

そのほか、アメリカ合衆国のメリーランド州(ボルチモアなど)では8歳から、イリノイ州(シカゴなど)では14歳からと留守番をできる年齢が州法で定められています。

一方、日本では子ども一人での留守番について法的基準や年齢制限などはありません。子どもの成長度合いを考慮し、子どもの安全を重視した上で、保護者が適切に判断する必要があります。

子どもだけの留守番時に考えられる危険

子どもだけで留守番をさせるにあたり、どのようなリスクがあるか考えてみましょう。

火事や地震などの災害

火事の原因は、電化製品や電気配線からの発火、第三者による放火、子どもの火遊びなどさまざまで、子どもが留守番をしているときに発生する可能性もあります。地震などの自然災害もいつ起こるか分かりません。突然火事や地震が起きると、子どもはどうすれば良いか分からずパニックになってしまうでしょう。そのため、子どもだけで留守番をさせる際は、もしものときに備えて対策しておくことが大切です。

事故

子どもだけで留守番をしているときに、ポットのお湯で火傷をしてしまう、お風呂で溺れてしまう、ベランダなどから転落してしまう、といった事故が起こる可能性が考えられます。また、兄弟で留守番をしていて、喧嘩になりケガをしてしまうといったケースもあります。

体調不良

留守番中に子どもが急に体調不良となることも考えられます。とくに、低学年の子どもは成長途中で身体が未発達なため体調を崩しやすいものです。留守番中に体調が悪くなると、具合が悪いことを大人に伝えられず症状をさらに悪化させてしまう可能性もあります。

不審者

家に子どもしかいないことが分かると不審者に狙われる可能性が高まります。家の中に侵入してきた不審者によって、子どもが危害を加えられてしまう危険もあります。留守番をさせる際には、大切な子どもを守るためにしっかりと家の防犯対策を強化しておく必要があります。

やむを得ず留守番をさせる場合の対策

保護者の多くは、できれば子どもに留守番をさせたくないと思っていることでしょう。しかし、仕事や家庭の事情でやむを得ず子どもが一人になる場合もあります。とくに、小学校低学年はまだ6~8歳と幼いため、やむを得ず留守番をさせなければならない場合でも、長時間にならないように注意しましょう。
もし子どもに留守番をさせる場合は、防犯・防災、そして事故防止への配慮が必要です。

防犯対策

子どもだけで留守番させる場合は、家に子どもしかいないことを不審者に知られないようにすることが大切です。「誰か来てもドアを開けない」「家族以外の電話には出ない」などルールを決めておきましょう。

電話のルールを決める

不審者からの電話に子どもが出てしまうと、家に子どもしかいないことが相手に伝わってしまいます。電話に出る前にナンバーディスプレイ機能を利用して発信元の電話番号を確認すること、家族以外からの電話には出ないことを、子どもにしっかりと伝えておきましょう。留守番電話機能を活用し、留守録のメッセージで家族からの電話であることが分かったときのみ電話に出るようにする、という方法もあります。

緊急連絡先を決めておく

非常事態が起こった際に、すぐに連絡ができるよう緊急連絡先を決めておきましょう。
両親の携帯電話の番号や110番・119番などの緊急連絡先をメモし、子どもがいつでも見られるようにしておくのがおすすめです。また、事前に電話の練習をしておくことで、もしものときも落ち着いて対応できるようになります。

外出前に施錠を徹底する

不審者は、玄関だけではなく、窓や勝手口からも侵入してきます。外出する際は、必ず窓や勝手口の施錠も確認しましょう。また、留守番中に子どもが外に出て事件や事故に巻き込まれないよう、家族が帰ってくるまで玄関や窓の鍵を開けてはいけないことも子どもに伝えましょう。

誰か来てもドアを開けない

留守番中に誰かが訪問してきたり、インターホンが鳴ったりしても、絶対にドアを開けない、というルールを決めておくのが良いでしょう。子どもだけで留守番をしていること、家に大人がいないことを、訪問者に知られないようにすることが重要です。

防犯カメラを設置する

留守番中の子どもの様子を確認したい場合は、防犯カメラを設置すると良いでしょう。最近はスマートフォンなどと連携させて外出先から家の中の状況を把握したり、子どもと会話ができたりする機種も増えています。留守番をしている子どもの見守りに役立ちます。

ALSOKの「HOME ALSOK Connect Eye」は、工事不要で屋外に取り付けられるセキュリティカメラです。カメラの映像は専用のアプリからリアルタイムで確認ができ、お子さまが無事に帰宅したか、不審者が侵入していないかをチェックできます。
万一、自宅で事故や事件に巻き込まれた場合、ALSOKへ駆けつけを依頼することが可能です。
お子さまがいる家庭で、帰宅時の安全を見守りたいという方は、ぜひ「HOME ALSOK Connect Eye」の導入をご検討ください。

ホームセキュリティを導入する

電話やインターフォンに応答がない場合、空き巣が侵入を図ろうとする可能性があります。もし空き巣が侵入し、留守番中の子どもと鉢合わせしてしまうと、子どもに危害が及ぶことも考えられます。子どもの安全を守るためには、ホームセキュリティサービスを導入するのがおすすめです。

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」のオンラインセキュリティは、不審者の侵入などの緊急時にALSOKが駆けつけます。迅速かつ適切な対処で、留守番中のお子さまや住まいを守ります。お子さまの安全や自宅の防犯性を高めるなら、ぜひ導入をご検討ください。

防災対策

子どもに留守番させる際は、火災や地震などの災害への対策も重要です。とくに子どもの火遊びやキッチンの火器類の誤使用などは心配事のひとつです。東京消防庁のWebサイトによると、子どもの火遊びに起因する火災は、令和元年から令和5年の過去5年間に東京消防庁管内で35件発生しています。 では、どのように対策を行えば良いでしょうか。

出典:東京消防庁「5.ライターやマッチを子供の手の届く場所に置かないようにしましょう。

キッチンに近寄らせない

キッチンの火器の取り扱いについて、どのように話していますか?

出典:ベネッセ教育情報サイト 調査「子どもだけのお留守番事情」

先のベネッセの調査によると、キッチンの火器の取り扱いについては64.2%の保護者が「一切キッチンには近寄らせないようにしている」と答えています。外出中は室内の様子が分からないため、子どもが何をしているか分かりません。危険な場所にはそもそも近寄らないよう約束しておけば、子どもがコンロや火器に触れるリスクを減らせるでしょう。また、子どもに留守番をさせる場合は、外出前にガスの元栓を閉めておくことをおすすめします。

地震発生時の訓練をしておく

子どもの留守番中に地震が発生した場合に、どのような行動をとるべきかを伝えておくことも重要です。「机の下に移動する」「近くの物で頭を守る」「窓に近寄らない」「家具のそばに近寄らない」など、自分の身を守るための行動を教え、事前に訓練しておくと安心です。
また、避難が必要な場合に備え、子どもと避難所の場所や行き方を確認し、実際に行ってみましょう。

事故防止対策

子どもに一人で留守番をさせる際は、家の中で起こりうる事故・リスクの対策をしておくことも大切です。

ベランダに足場となるものを置かない

子どもがベランダから転落する事故は過去に何度も発生しています。柵を乗り越えるための足場となるものは絶対にベランダに置かないようにしましょう。また、窓の子どもが手の届かない位置に補助錠を設置し、子どもがベランダに出られなくするのも有効です。

洗濯機の中に入れないようにドアロックをする

子どもが洗濯機の中に入り、閉じ込められる事故も発生しています。とくに、ドラム式洗濯機はドアが前面にあり子どもでも入りやすいため、留守番をさせる際はドアロックをかけておくと安心です。

お風呂場の水を抜いておく

子どもは数㎝の水でも溺れるおそれがあります。お風呂の水は必ず抜いておき、浴室のドアは閉めておきましょう。

以上のように、留守番中に発生し得る事故などを想定して適切な対策を講じておき、子どもが安全に留守番できる環境を整えることが大切です。そして、留守番中の禁止事項をリストにまとめ、子どもと一緒に確認しておくと良いでしょう。
また、万一に備えてご家族への連絡手段(電話やSNSなど)を決めて訓練し、体調不良や地震などの緊急時にはすぐに大人に連絡するよう伝えておきましょう。日頃からお子さんとよく話し合っておくようにして、約束を守ることができるか、危機意識がどれくらいあるかなどを随時確認しておくことも重要です。

子どもだけで留守番させたくない場合の対処法

子どもを一人で留守番させることに不安を感じる保護者は多いものです。ここでは、子どもだけで留守番させたくない場合の対処法をご紹介します。

家族や親せきの家に預ける

近くに家族や親せきが住んでいる場合は、子どもを一時的に預かってもらう方法があります。
身内なのでプライベートなお願いもしやすいといったメリットがあります。ただし、頻繁に頼むと相手の負担になる可能性があります。事前に相手の都合を確認し、無理のない範囲で協力を求めるようにしましょう。
また、留守にする時間が長くなる場合は、空き巣などに備えて自宅の防犯対策もしっかりと行うことが重要です。

学童保育を利用する

学校が終わった後、子どもが安全に過ごせる場所として学童保育があります。学童指導員が常駐しており、遊びのほか宿題のサポートもしてくれるため、保護者も安心して子どもを預けられます。夕方から夜まで預かってくれる施設もあり、共働き世帯にはとくに便利です。
学童施設には民間と公立があり、それぞれルールや料金、預かり時間等が異なるため、事前に詳細を確認しましょう。また、長期休みや長時間の預かりでは弁当の持参が必要なケースもあります。

シッターを利用する

自宅で子どもの面倒を見てもらえるシッターサービスを利用する方法もあります。住み慣れた自宅で過ごせるため、子どもがストレスなく留守番時間を過ごせます。また、子どもの世話だけではなく、家事全般を任せられるサービスもあり、忙しい方にとって便利です。ただし、頻繁に利用する場合は費用が高額になる場合があります。利用頻度や費用感を事前に確認し、家庭の事情に合ったサービスを選択しましょう。

離れていてもお子さまの様子を確認できるALSOKのサービス

子どもが一人で留守番をする機会が多いご家庭には、セキュリティカメラやホームセキュリティサービスの導入をおすすめします。

HOME ALSOK Connect Eye

ALSOKでは、自宅周辺の状況やお子さまの帰宅の様子を確認できる、屋外対応のセキュリティカメラ「HOME ALSOK Connect Eye」をご用意しています。HOME ALSOK Connect Eyeは、工事不要で手軽に取り付けられます。人感センサーが作動すると自動で録画を開始し、撮影された映像は専用のアプリからリアルタイムで確認できます。お子さまが無事に帰宅しているかを外出先から把握できます。
さらに、不審者に後をつけられているなどの異変に気づいた場合には、ALSOKに駆けつけを依頼することが可能です。お子さまの帰宅を確認したい場合や、住宅の防犯性を高めたいと考えているならぜひ利用をご検討ください。

ホームセキュリティで家全体の防犯対策を万全にしよう

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留守番中の子どもを守るには、家全体を対象にした防犯対策も重要です。ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの駆けつけ依頼が利用可能です。
オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけ、適切に対処します。また、スマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、ワンタッチで警備を開始できる「スマホゲート機能」があるため、外出時や帰宅時にもスムーズです。

ALSOKのホームセキュリティは、在宅中でも警備をセットできます。子どもだけの留守番を狙った犯罪に巻き込まれそうになったときも、すぐにALSOKへ緊急通報することが可能です。この機会にぜひホームセキュリティの導入を検討してみてください。

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