新築一戸建てにおすすめの防犯対策を場所別に紹介!着工前に決めたいことも解説
本記事では、新築一戸建てにおすすめの防犯対策について、場所別に詳しく解説します。
新たに家を建てて住環境が変わるときは、防犯対策を見直す良い機会です。
警察庁の発表によると、令和7年侵入窃盗の発生場所として最も多いのは「一戸建て住宅」であるため、一戸建ての防犯対策は特に重要です。そのときの状況に応じて防犯対策を講じることもできますが、新築時にしっかり対策を検討することで暮らしの安心につながります。
【この記事で分かること】
- 新築ならではの防犯対策の考え方
- 場所別の具体的な対策
- どのタイミングで何を決めるか
- ホームセキュリティの検討ポイント
目次
新築一戸建ては空き巣に狙われやすい?
令和7年の警察庁統計によると、侵入窃盗の発生場所別認知件数は「一戸建て住宅」が最も多く、全体の約30%を占めていることが分かります。
一戸建てが狙われやすい理由の一つとして、侵入経路の多さが挙げられます。一戸建て住宅には玄関のほかに複数の窓があり、死角になる場所もあることから、侵入されるリスクに注意が必要です。
また、工事中から入居直後にかけては人や物の出入りが多く、玄関や窓の施錠がおろそかになるおそれがあるため注意が必要です。引き渡された鍵の本数・保管場所などを家族で共有しておくことも大切です。
こうした点に注意するとともに、空き巣に侵入を諦めさせるための防犯対策も重要です。侵入者の約7割が5分以内に侵入できない場合に犯行を諦め、10分以上かかると9割以上が諦めるという結果が出ています。そのため、玄関や窓の施錠を徹底するだけでなく、侵入に時間がかかる環境をつくることが大切です。防犯アイテムの中でもCPマーク付きの建物部品は、侵入までに5分以上の時間を要することが基準となっているため、防犯設備を選ぶ際の目安になります。
新築一戸建てにおすすめの防犯対策一覧
新築一戸建てにおすすめの防犯対策は下記の通りです。
| 新築一戸建てにおすすめの防犯対策 |
|---|
| ① 防犯性能の高い(CPマーク付き)窓ガラスを設置する |
| ②-1 防犯フィルムを貼る ②-2 補助錠を設置する |
| ③ シャッターや面格子を付ける |
| ④ 目立つ場所に防犯ステッカーを貼る |
| ⑤ 玄関の鍵は二重に設置してディンプルキーを導入する |
| ⑥ 死角が多い勝手口にはセンサーライトや防犯カメラを設置する |
| ⑦ 庭に死角を作らない |
| ⑧-1 防犯砂利を敷く ⑧-2 足場となるような配置にしない |
| ⑨ 裏庭には防犯カメラやセンサーライトを設置する |
| ⑩ 人感センサー付きの防犯カメラを設置する |
| ⑪ ホームセキュリティに加入する |
一戸建てでは、侵入経路となりやすい場所への防犯対策が欠かせず、特に1階部分は重点的な対策が必要となります。玄関、勝手口には補助錠やドアチェーンを設置し、窓には防犯フィルムや補助錠、面格子を取り付けることで、侵入の抑止効果が期待できます。そのほか、室外機など足場として利用されるおそれのある物が多い庭、貴重品を保管している室内まで幅広く防犯対策を行うことで、より安全性の高い住環境を実現できます。
新築の防犯対策、何を・いつ決める?
新築一戸建ての防犯対策は「着工前に意思決定が必要なもの」の洗い出しが必要です。特に防犯カメラの配線など、建物の構造に関わる対策は、完成後では追加工事が必要になる場合があります。
着工前に決めるべきもの/いつでも取り組めるもの
防犯対策は、着工前の打ち合わせ段階で決めておいたほうが良いものと、入居後でも手軽に取り入れられるものに分けられます。完成後に配線や配管を追加しようとすると、壁の一部を開口するなどの工事が必要になり、コストが増えやすいためです。下記を参考に、優先順位を検討しましょう。
| タイミング | 対策 |
|---|---|
| 着工前がおすすめ | ① 防犯ガラス |
| ③ シャッター・面格子 | |
| ⑤ 玄関の錠前 | |
| ⑥ 勝手口の防犯カメラ・センサーライトの配線 | |
| ⑦ 庭に死角を作らない | |
| ⑧-2 足場となるような配置にしない | |
| ⑨ 裏庭の防犯カメラ・センサーライトの配線 | |
| ⑩ 人感センサー付き防犯カメラの配線 | |
| ⑪ ホームセキュリティ | |
| いつでも可能 | ②-1 防犯フィルム |
| ②-2 補助錠 | |
| ④ 防犯ステッカー | |
| ⑧-1 防犯砂利 |
防犯カメラは必要?いる・いらないの判断軸
防犯カメラを設置するかどうかは、下記の3つの視点から判断すると良いでしょう。
- 玄関・駐車場・裏庭に死角がある
- 共働きや外出が多い生活スタイル
- 近隣で不審者・侵入事案の報告がある
該当する項目が多いほど、防犯カメラの必要性は高いと考えられるため、着工前の段階で設置を検討する価値があるでしょう。
カメラを設置するなら、配線・空配管は着工前に
電源接続が必要な防犯カメラの場合、電源ケーブルや映像ケーブルを壁の内部に通すための配管(空配管)があらかじめ必要です。完成後に配管を追加しようとすると、壁の一部を開口する工事が必要になることが多いため、着工前にハウスメーカーや工務店へ相談しておくと安心です。
電池式(バッテリー搭載)であれば配管は不要ですが、電源用のコンセント位置を事前に決めておくことで、設置場所の自由度が高まります。設置するカメラの機種がまだ決まっていない場合でも、将来に備えて空配管だけ用意しておくという選択肢もあります。
なお、工事不要で設置できる製品もあるため、施工のタイミングについては着工前にハウスメーカーや工務店へ確認することをおすすめします。
一戸建て「窓」の防犯対策
- 防犯性能の高い(CPマーク付き)窓ガラスを設置する
- 防犯フィルムを貼る
- 補助錠を設置する
- シャッターや面格子を付ける
窓は外気を取り込んで室内を換気したり、外の景色を楽しんだりするための、住宅に欠かせない設備の1つです。しかし、外から室内の様子を確認されやすく、空き巣などの侵入経路にもなり得ます。警察庁のデータによると、令和7年に発生した一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入口で最も多かったのは「窓」で57.9%でした。また、侵入の手口も「ガラス破り」が多いことから、窓の防犯対策が重要であることが分かります。
空き巣などによる侵入を防ぐためにも、窓の防犯対策を講じることが大切です。
防犯性能の高い(CPマーク付き)窓ガラスを設置する
CPマーク
侵入窃盗では、ドライバーやバールなどを使って窓ガラスの一部分を破り、クレセント錠(施錠金具)を解錠し、室内へ侵入する手口があります。そのため、一戸建てにおける窓の主な防犯対策は、ガラスの強化とクレセント錠部分の強化です。窓ガラスには、CPマーク付きの防犯性能が高い合わせガラスを設置することをおすすめします。
※CPマークとは、警察庁公表の「防犯性能の高い建物部品の目録」に掲載された部品に使用が認められるマークです。ピッキングなど、さまざまな侵入攻撃に5分以上耐えられるかどうかの試験に合格した証となっており、一定の防犯性能を備えていることを示しています。
防犯ガラスと一般的なガラスの価格に差はある?
防犯ガラス(CPマーク付き合わせガラス)は、一般的なガラスと比べて価格が高くなる傾向があります。特に掃き出し窓のように面積が大きい窓ほど、その差額は大きくなりやすいです。
そのため、すべての窓を防犯ガラスにするのではなく、侵入されやすい開口部に絞って、新築時にオプション指定するという選び方も現実的です。
なお、具体的な差額は窓のサイズやガラスの性能、メーカーによって異なるため、ハウスメーカーや工務店の見積もりで確認することをおすすめします。
防犯フィルムを貼る
窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなる効果があります。また、ガラスを破壊して侵入するまでに時間がかかりやすくなるため、侵入を諦めさせる効果が期待できます。防犯性能を重視する場合は、CPマーク付きなど一定の防犯性能が確認された製品を選ぶと良いでしょう。
特に死角となる窓は狙われやすいため、重点的に対策しましょう。クレセント錠部分のみでなく、ガラス全面に貼ることで侵入までに時間をかけさせ、侵入を諦めさせる可能性が高くなります。透明な防犯フィルムであれば、美観を損なうことなく防犯対策を強化することが可能です。
補助錠を設置する
補助錠
一般的な窓に設置されているクレセント錠は、窓を密閉するための締め金具であり、単体では十分な防犯性を確保できません。そのため、窓の防犯対策には補助錠の設置が効果的です。庭の木などに隠れて外から見えにくい1階の掃き出し窓や、腰壁があって隠れやすい2階ベランダの掃き出し窓などは特に狙われやすいため、補助錠を設置することで防犯効果が高まります。補助錠は窓枠に取り付けるタイプや窓ガラスに貼り付けるタイプなど、工事不要で取り付けられるものが多くあります。
新築一戸建てなら、掃き出し窓周辺は見通しの良い構造がおすすめです。また、2階ベランダへ上る際の足場となるものは置かないことも大切です。ベランダの手すりを高めにしたり、トップガードを付けたりするのも良いでしょう。
シャッターや面格子を付ける
シャッターや面格子を取り付けることで、窓からの侵入を困難にし、防犯性を高める効果が期待できます。シャッターを取り付ける際は、頑丈な素材でシャッター自体に施錠機能を備えているものを選ぶと良いでしょう。トイレや浴室の窓、高窓などには、頑丈な面格子を取り付けるのが効果的です。
シャッターや面格子を取り付けている場合でも、窓自体の施錠を徹底することが大切です。
一戸建て「出入口(玄関・勝手口)」の防犯対策
- 目立つ場所に防犯ステッカーを貼る
- 玄関の鍵は二重に設置してディンプルキーを導入する
- 死角が多い勝手口にはセンサーライトや防犯カメラを設置する
警察庁の令和7年の統計によると、一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入口として2番目に多いのは「出入口(表出入口とその他の出入口を含む)」で32.6%となっています。
窓からの侵入だけではなく、出入口からの侵入も考えられるため、日頃から施錠を徹底するとともに、防犯グッズを取り入れるなどの対策を行うことが重要です。
目立つ場所に防犯ステッカーを貼る
一戸建ての玄関・勝手口に防犯ステッカーを貼ることで、防犯意識の高い家であることを周囲にアピールできます。特に、契約している警備会社のステッカーや防犯カメラ作動中のステッカーは、侵入をためらわせる効果が期待できるため、目立つ場所に貼るようにしましょう。
玄関の鍵は二重に設置してディンプルキーを導入する
ディンプルキー
玄関からの侵入手口には、ピッキング(鍵穴に工具を入れて鍵を開ける)、サムターン回し(ドアに開けた穴や隙間から工具を入れ、内側のつまみを回す)、ドアのこじ開けなどがあります。ピッキングに時間がかかるディンプルキー(鍵シリンダー部分の表面に複雑なくぼみがある)を使用したり、補助錠を取り付けて二重にしておくことで、解錠に時間をかけさせ、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
また、ドアの隙間や鍵穴の周辺部分にプレートを取り付けて補強したり、サムターンカバーを設置したりするのもおすすめです。
鍵の閉め忘れ対策として、ドアが閉まると自動で施錠されるオートロック機能を備えた電子錠もあります。また、製品によっては室外からのテンキー操作による解錠を無効化する電子錠もあります。
二重認証対応やダミー暗証番号、ワンタイム暗証番号機能を搭載したものもあり、複数の防犯対策を組み合わせて実施するとより効果的です。
死角が多い勝手口にはセンサーライトや防犯カメラを設置する
勝手口がある場合は、勝手口の防犯対策も忘れないでください。勝手口は表から死角になっていることが多く、玄関よりも防犯性能が劣るドアや鍵を使用している場合があるため注意しましょう。
玄関のドアと同様、頑丈なドアと防犯性能の高い錠前が必要です。勝手口周りの見通しを良くしたり、人や車両の動きに反応するセンサーライトや警報ブザーなどを導入したりすることも役立ちます。
しかし、どんなに頑丈なドアや防犯性能の高い鍵を設置していても、無施錠では十分な効果を発揮できません。
ゴミ出しなどの短時間でもしっかり施錠する習慣を身につけることが重要です。
一戸建て「外周・庭」の防犯対策
- 庭に死角を作らない
- 防犯砂利を敷く
- 足場となるような配置にしない
- 裏庭には防犯カメラやセンサーライトを設置する
外周や庭は、侵入者が住宅の様子をうかがったり、敷地内へ侵入する際の経路として利用したりする可能性があります。
一戸建ての外周や庭には、下記のような防犯対策を行いましょう。
庭に死角を作らない
塀・柵・生け垣は見通しを確保し、簡単に乗り越えたり、すり抜けたりできない構造・材質・形態・高さにすることが大切です。 また、2階などへの足場として利用されにくい構造にしましょう。柵を建てる場合は、適度な高さのある縦格子のものだと足がかけにくく乗り越えにくいのでおすすめです。
生け垣には、侵入しにくくするためにトゲのある低木を取り入れる方法もあります。
中が完全に目隠しされてしまうような生け垣や塀はおすすめできません。
防犯砂利を敷く
表からどうしても死角となってしまうような場所や玄関周りには防犯砂利などを敷き詰めておきましょう。防犯砂利は踏むと大きな音が出る特殊な砂利で、侵入者が住宅へ接近したことを音で知らせる効果的な防犯対策です。庭や窓下など、死角になりやすい場所に敷設することで、侵入者にプレッシャーを与えることができます。
足場となるような配置にしない
庭木、物置、室外機、ガレージなどを設置する場合、2階への侵入の足場として利用されないよう気をつけましょう。特に、窓付近やベランダの下に室外機や物置を置くと、2階へ侵入するための足場として利用されるおそれがあります。窓やベランダから離れた場所に配置することが大切です。
裏庭には防犯カメラやセンサーライトを設置する
敷地・建物への侵入口になりそうな場所には防犯カメラを設置することで、侵入を抑止できる効果が期待できます。特に表から死角となってしまう裏庭は、侵入経路として狙われやすい場所です。また、防犯カメラだけでなく、センサーライトを併用するとより効果的です。
一戸建て「室内」の防犯対策
- 人感センサー付きの防犯カメラを設置する
- 留守や生活スタイルを悟られないようにする
- ホームセキュリティを導入する
住宅周辺の防犯対策を行っていても、侵入被害を完全に防げるとは限りません。もしものときに備えて、室内の防犯対策も行っておきましょう。
人感センサー付きの防犯カメラを設置する
室内に防犯カメラを設置すると、万が一侵入された際の様子を記録できるほか、外出先から室内の様子を確認できます。特に人感センサーを搭載しているカメラは、センサーが反応すると自動で録画を開始したり、スマートフォンなどに通知したりする機能があります。
その他、スマートフォンからカメラを遠隔操作したり、スピーカーを通じて室内にいる人に話しかけたりできる製品もあります。
また、目隠しカーテンなどを活用して外から室内の様子・家具の配置が分からないようにすることや、外から見える場所にバッグや貴重品を置かないようにすることも有効な対策です。
留守や生活スタイルを悟られないようにする
留守の時間帯や長期不在となる期間を特定されないように、遠隔操作やタイマー設定が可能な照明を選ぶのも良いアイデアです。その他にも、カメラ付きインターホンの導入や、近隣に住む方に挨拶をしたうえで、防犯に関する情報を共有し協力し合うのも良いでしょう。
また、引越し直後に新居の外観や間取りが分かる写真をSNSへ投稿すると、住宅に関する情報が第三者に知られるおそれがあります。SNSを利用する場合は住居や生活スタイル、休暇の予定などの情報発信に注意し、投稿する画像に住所が特定できる情報が映り込んでいないか確認しましょう。画像の位置情報は削除のうえ、記録・公開されないよう設定を確認しましょう。
家族みんなの防犯意識を高めて、防犯対策に取り組みましょう。
ホームセキュリティを導入する
上記の対策に加えてホームセキュリティを導入すると、さらに防犯対策を強化できます。ホームセキュリティは住宅にセキュリティシステムを設置し、住宅を24時間365日体制で見守るサービスです。設置されたセンサーが侵入や火災を検知したときや非常ボタンが押されたときには、警備員が現地に駆けつけ適切に一時対処します。また、状況に応じて各関係機関と連携し、被害の拡大防止に努めます。ホームセキュリティもさまざまなプランがあるため、ご自身に合ったプランを選びましょう。
新築一戸建ての防犯対策ならALSOK
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ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」
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まとめ
一戸建ては侵入窃盗の標的となりやすいため、窓や玄関、勝手口、外周、室内など、場所に応じた防犯対策が重要です。新築一戸建ては、着工前に決めておいたほうが良い対策と、入居後でも取り組める対策に分けて検討しましょう。
【着工前に検討したい防犯対策】
- 防犯ガラスの設置
- シャッター・面格子の設置
- 玄関の二重施錠・ディンプルキーの導入
- 勝手口・裏庭・人感カメラの配線
- ホームセキュリティ
【入居後でも取り組める防犯対策】
- 防犯フィルム
- 補助錠
- 防犯ステッカー
- 防犯砂利
日頃の施錠を徹底したうえで、必要に応じて防犯カメラやホームセキュリティも活用し、安全性の高い住環境を整えましょう。























