新築戸建てにおすすめの防犯対策を場所別に紹介!

防犯 2025.06.27更新(2020.03.27公開)
新築戸建てにおすすめの防犯対策を場所別に紹介!

新築戸建てなど、新たに自宅を購入して住環境が変わるときは、防犯対策を見直す良い機会となります。
警察庁の発表によると、令和5年侵入窃盗の発生場所として最も多いのは「一戸建て住宅」であるため、一戸建ての防犯対策は特に重要です(※1)。その時の状況に応じて防犯対策を講じることもできますが、新築時にしっかり対策を検討することで日々安心して暮らすことができます。
この記事では、新築戸建て・一戸建てにおすすめの防犯対策を方法や注意点を含め場所別に詳しく解説します。

※1出典:警察庁 住まいる防犯110番

目次

新築戸建ては空き巣に狙われやすい?

令和5年の警察庁統計によると、侵入窃盗の発生場所別認知件数は「一戸建て住宅」がもっとも多く、全体の30%を占めていることが分かります。
一戸建てが狙われる理由は、侵入経路の多さにあると考えられるでしょう。一戸建て住宅には玄関のほかに複数の窓があり、死角になる場所もあることから、窃盗犯にとって侵入しやすい環境となっています。どの住宅にも共通することですが、最も基本的な施錠の徹底が最重要であり、防犯対策を意識することで、空き巣に狙われるリスクを低減することが可能です。

侵入強盗の発生場所別認知件数

出典:警察庁「住まいる防犯110番

新築戸建て・一戸建てにおすすめの防犯対策一覧

新築戸建て・一戸建てに共通するおすすめの防犯対策は下記の通りです。

新築戸建て・一戸建てにおすすめの防犯対策
① 防犯性能の高い(CPマーク付き)窓ガラスを設置する
②-1 防犯フィルムを貼る
②-2 補助錠を設置する
③ シャッターや面格子を付ける
④ 目立つ場所に防犯ステッカーを貼る
⑤ 玄関には補助錠を取り付けてディンプルキーを導入する
⑥ 死角が多い勝手口にはセンサーライトや防犯カメラを設置する
⑦ 庭木の手入れを行い死角を作らない
⑧-1 防犯砂利を敷く
⑧-2 足場となるような物は放置しない
⑨ 裏庭には防犯カメラやセンサーライトを設置する
⑩ 人感センサー付きの防犯カメラを設置する
⑪ ホームセキュリティに加入する
新築戸建て・一戸建てにおすすめの防犯対策

一戸建てでは、侵入経路となりやすい場所への防犯対策が欠かせず、特に1階部分は重点的な対策が必要となります。玄関、勝手口には補助錠やドアチェーンを設置し、窓には防犯フィルムや補助錠、面格子を取り付けることで、侵入の抑止効果が期待できます。そのほか、室外機など足場に利用される物が多い庭、貴重品を保管している室内まで幅広く防犯対策を行うことで、より安全性の高い住環境を実現できます。

これらの防犯対策について窓・玄関・勝手口・外周・庭・室内に分けてご説明します。

一戸建て「窓」の防犯対策

窓は暑さ対策として外気を取り込み、室内の空気の入れ替え、外観を楽しんだりすることができる、家屋のなかでも重要な設備のひとつです。しかし、同時に外から中の様子を確認できるほか、空き巣などの侵入経路にもなってしまいます。警察庁の調査によると、令和5年に発生した一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入口で最も多かったのは「窓」で55.2%でした。

空き巣などに狙われる前に窓からの侵入を防ぐための手段を講じましょう。

参考:警察庁「住まいる防犯110番

防犯性能の高い(CPマーク付き)窓ガラスを設置する

CPマーク

CPマーク

侵入窃盗犯の多くは、無施錠のドアを開けて、もしくはドライバーやバール、火などを使ってガラスの一部分を破り、クレセント錠(施錠金具)を開錠し、サッシを開けて室内に侵入します。そのため、一戸建てにおける窓の主な防犯対策は、ガラスの強化とクレセント錠部分の強化です。窓ガラスはすぐに破られないCPマーク付きの合わせガラスを設置することをおすすめします。
※CPマークとは、警察庁公表の「防犯性能の高い建物部品の目録」に掲載された部品に使用が認められるマークです。ピッキングなど、さまざまな侵入攻撃に5分以上耐えられるかどうかの試験に合格した証となっており、一定以上の防犯性能が保証されています。

参考:警察庁「住まいる防犯110番

防犯フィルムを貼る

窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなる効果があります。また、割る際に大きな音が鳴るため、住人や近隣に住む方が侵入に気づきやすくなります。防犯フィルムは、なるべく厚手のタイプのものを選ぶのがおすすめです。

特に掃き出し窓や勝手口、浴室やトイレなどの小窓は狙われやすいため、重点的に対策しましょう。クレセント錠部分のみでなく、ガラス全面に貼ることで侵入までに時間をかけさせ、侵入を諦めさせる可能性が高くなります。透明な防犯フィルムであれば、美観を損なうことなく防犯対策を強化することが可能です。

補助錠を設置する

補助錠

補助錠

一般的な窓に標準装備されているクレセント錠は、本来施錠を目的としているため、防犯性は高くありません。そのため、窓の防犯対策には補助錠の設置が効果的です。庭の木などに隠れて外から見えにくい1階の掃き出し窓や、腰壁があって隠れやすい2階ベランダの掃き出し窓などは特に狙われやすいため、補助錠を設置することで防犯効果が高まります。補助錠は新築戸建て・一戸建ていずれにも導入しやすく、窓枠に取り付けるタイプや窓ガラスに貼り付けるタイプなど、工事不要で取り付けられるものが多くあります。

新築戸建てなら、掃き出し窓周辺は見通しの良い構造がおすすめです。また、2階ベランダへ上る際の足場となるものは取り除いておくことも大切です。ベランダの手すりを高めにしたり、トップガードを付けたりするのも良いでしょう。

シャッターや面格子を付ける

シャッターや面格子を取り付けることで、外から家の中の様子が見えにくくなり、防犯効果が期待できます。シャッターを取り付ける際は、頑丈な素材でシャッター自体に施錠機能を備えているものを選ぶと良いでしょう。トイレや浴室の窓、高窓などには、頑丈な面格子を取り付けるのが効果的です。

もちろん、シャッターや面格子を付けている場合でも、内側の窓の施錠を忘れないでください。

侵入場所となり得る場所には、防犯カメラを設置するのも良い方法です。さらに、窓の開閉やガラス破りを検知するとアラーム音が鳴る防犯ブザー(アラーム)も人気があります。たとえ小窓でも、ドア付近にある窓の防犯対策も忘れないようにしましょう。

一戸建て「玄関・勝手口」の防犯対策

こちらでは、出入口の防犯対策をご紹介します。

目立つ場所に防犯ステッカーを貼る

令和5年の警察庁の調査によると、一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入口として2番目に多いのは「出入口(表出入口とその他の出入口を含む)」で35.0%となっています (※2)。
一戸建ての玄関・勝手口に防犯ステッカーを貼ることで、防犯意識の高い家であることを周囲にアピールすることができます。特に警備会社のステッカーや防犯カメラ作動中のステッカーは、心理的プレッシャーを与える効果があるため、目立つ場所に貼るようにしましょう。

※2出典:警察庁「住まいる防犯110番

玄関には補助錠を取り付けてディンプルキーを導入する

ディンプルキー

ディンプルキー

防犯対策では鍵にもこだわりましょう。
玄関から不正侵入する際には、ピッキング(鍵穴に工具を入れて鍵を開ける)やサムターン回し(穴やドアの隙間から工具を入れてドア内側のロック用つまみをまわす)、ドアの隙間に工具を入れてドアを無理やりこじ開ける手口などが使われます。ピッキングに時間がかかるディンプルキー(鍵シリンダー部分の表面に複雑なくぼみがある)を使用したり、補助錠を付けることで、開錠に時間をかけさせ、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
また、ドアの隙間や鍵穴の周辺部分にプレートを取り付けて補強したり、サムターンカバーを設置したりするのもおすすめです。
鍵の閉め忘れを防ぐためドアが閉まると自動的に鍵も閉まるオートロックや、室外からのテンキー操作等による解錠操作を無効化する電子錠もあります。
二重認証対応やダミー暗証番号、ワンタイム暗証番号機能を搭載したものもあり、複数の防犯対策を組み合わせて実施するとより効果的です。

死角が多い勝手口にはセンサーライトや防犯カメラを設置する

勝手口がある場合は、勝手口の防犯対策も忘れないでください。勝手口は表から死角になっていることが多く、玄関よりも防犯性能が劣るドアや鍵を使用している場合があるため注意しましょう。

玄関のドアと同様、頑丈なドアと防犯性能の高い錠前が必要です。勝手口まわりの見通しを良くしたり、人や車両の動きに反応するセンサーライトや警報ブザーなどを導入したりすることも役立ちます。
しかし、どんなに頑丈なドアや高性能の鍵を持っていても、無施錠では意味がありません。
ゴミ出しなどの短時間でもしっかり施錠する習慣を身につけることが重要です。

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一戸建て「外周・庭」の防犯対策

外周や庭は侵入者が様子をうかがったり、侵入後に自宅の様子を確認したりする可能性があります。
一戸建ての外周や庭には、下記のような防犯対策を行いましょう。

庭木の手入れを行い死角を作らない

塀・柵・生け垣は、見通しが良く、簡単には乗り越えられず、すり抜けられず、上方への足場にならないような構造・材質・形態・高さにしましょう。 柵を建てる場合は、適度な高さのある縦格子のものだと足がかけにくく乗り越えにくいのでおすすめです。
生け垣には、通りにくくするためにトゲのある低木が効果的です。
侵入者が身を隠せないよう、周囲からの見通しを良くするために、庭木の手入れはこまめに行いましょう。中が完全に目隠しされてしまうような生け垣や塀はおすすめできません。

防犯砂利を敷く

表からどうしても死角となってしまうような場所や玄関周りには防犯砂利などを敷き詰めておきましょう。防犯砂利は踏むと大きな音が出る特殊な砂利で、侵入者の自宅への接近を音で知らせる効果的な防犯対策です。庭や窓下など、死角になりやすい場所に敷設することで、侵入者にプレッシャーを与えることができます。

足場となるような物は放置しない

庭木、物置、室外機、ガレージなどがある場合、2階への侵入の足場として利用されないよう気をつけましょう。特に、窓付近やベランダの下にある物は格好の足場となるため、室外機やガレージは最低限の数にし、日常で使用した後は必ず片付けることが大切です。

裏庭には防犯カメラやセンサーライトを設置する

敷地・建物への侵入口になりそうな場所には防犯カメラを設置して、侵入者を威嚇しましょう。特に表から死角となってしまう裏庭は、侵入経路として狙われやすい場所です。また、防犯カメラだけでなく、センサーライトを併用するとより効果的です。

一戸建て「室内」の防犯対策

室内に侵入された場合、最も重要なのは身の安全を確保することです。また、被害の拡大防止のため、下記の防犯対策を行いましょう。

人感センサー付きの防犯カメラを設置する

家の外側の対策だけでなく、室内の対策も非常に重要です。
室内に防犯カメラを設置することで侵入を抑止する効果だけでなく、外出先からでも室内の様子を確認することができます。特に人感センサーを搭載しているカメラは、センサーが反応すると自動で録画を開始したり、スマートフォンなどに通知できる機能があるため人気です。
その他、スマートフォンなどでモニターを遠隔操作したり、スピーカーで室内にいる人に話しかけたりする機能もあります。

また、目隠しカーテンなどを活用して外から室内の様子(間取りや家具の位置など)がわからないようにすることや、部屋のすぐ目につく場所にバッグや貴重品を置きっぱなしにしないようにすることも有効な対策です。

留守や生活スタイルを悟られないようにする

留守の時間帯や長期不在となる期間を特定されないように、遠隔操作やタイマーなどで室内の電気を点けたり、ラジオを作動させたりするのも良いアイデアです。その他にも、カメラ付きインターホンを利用して、普段から自宅周辺に不審人物がいないか確認する、普段から近所の人たちと情報を共有し協力し合うのも良いでしょう。長期不在の場合はポストの中に郵便物が溜まらないようにするのも有効です。
また、SNSを利用する場合は住居や生活スタイル、休暇の予定などの情報発信に注意し、投稿する画像に住所が特定できる情報が映り込んでいないか確認すると共に、画像の位置情報は削除するようにしましょう。
家族みんなの防犯意識を高めて、防犯対策に取り組みましょう。

ホームセキュリティを導入する

上記に加えてホームセキュリティを導入することでさらに防犯対策を強化することができます。ホームセキュリティは住宅にセキュリティシステムを設置し、住宅を24時間365日体制で見守るサービスです。設置されたセンサーが侵入や火災を検知した時や非常ボタンが押されると、ガードマンが現地に駆け付け適切に一時対処します。また、状況に応じて各関係機関と連携し、被害の拡大防止に努めます。ホームセキュリティもさまざまなプランがあるため、ご自身にあったプランを選びましょう。

新築戸建て・一戸建ての防犯対策ならALSOK

新築戸建て・一戸建てでは、窓や出入口などのセキュリティを強化することが大切です。
特に、ALSOKのロゴ付き防犯グッズは機能性に優れているだけでなく「防犯対策をしっかりしている家」という印象を与えられるためおすすめです。

HOME ALSOK Connect Eye

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ALSOKの屋外対応無線式ネットワークカメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は、工事不要で簡単に屋外に設置できるセキュリティカメラです。人感センサーが動きを感知すると自動的に録画が開始される動体検知機能を搭載しています。カメラの映像は、専用のアプリで視聴・管理できるため、外出先からでも自宅の様子を確認することができます。
もし、不審者が住宅に侵入した場合は、ALSOKに駆けつけ依頼を行うことも可能です。玄関や勝手口、庭、死角になりやすい場所など、屋外の防犯対策としてお役立ていただけます。

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さらに強力な防犯対策として「ホームセキュリティ」を導入すれば、24時間365日セキュリティシステムがご自宅を監視してくれます。

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ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つからお選びいただけます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。
オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけます。スマートフォンを持っているだけで、外出時はワンタッチで警備の設定、帰宅時は自動で警備解除できる便利な機能も活用いただけます。また、防犯カメラとアプリ連携ができ、外出中でもリアルタイムで映像を確認することが可能です。
さらに、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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「ALSOKロック」は、窓のガラス面に直接貼るだけで簡単に取り付けることができる補助錠です。もしクレセント錠が解錠されたとしても、補助錠があることで侵入に時間がかかり、犯行を諦める可能性が高まります。また、外からALSOKマークが見えることにより、防犯意識の高い家だと思わせることができます。

まとめ

一戸建ては侵入窃盗の標的となりやすいため、新築時にしっかり防犯対策を検討することが重要です。また、日頃から防犯意識を持ち、基本的な施錠を徹底したうえで、窓・玄関・勝手口・外周・庭・室内、それぞれ適切な防犯対策を行い、必要に応じて防犯カメラやホームセキュリティを導入することで、安全な住環境を実現しましょう。

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