「田舎は空き巣に狙われない」は誤り!泥棒を遠ざける防犯対策を解説

防犯 2025.10.16更新(2020.03.25公開)
「田舎は空き巣に狙われない」は誤り!泥棒を遠ざける防犯対策を解説

都会と田舎では、人口が多く経済活動が集中している都会のほうが空き巣などの侵入窃盗のリスクが高いと思う方もいるかもしれません。しかし、田舎だからといって油断はできません。過疎化や高齢化が進む地域では、住民の目が届きにくくなり、むしろ空き巣に狙われやすい環境が生まれています。
本記事では、田舎における空き巣リスクの現状と泥棒被害に遭わないための防犯対策について解説します。

目次

空き巣は田舎でも発生している

人口が多いと空き巣などの侵入窃盗に遭う可能性も高いと思われがちですが、実態はどうなのでしょうか。

侵入窃盗の認知件数についての都道府県ランキング

1位1位 埼玉県 3,960
2位2位 千葉県 3,042
3位3位 愛知県 2,680
4位 神奈川県 2,518
5位 群馬県 2,467
6位 茨城県 2,374
7位 東京都 2,258
8位 福岡県 2,117
9位 兵庫県 1,531
10位 大阪府 1,497
11位 栃木県 1,481
12位 静岡県 1,277
13位 三重県 1,211
14位 岐阜県 1,136
15位 福島県 947
16位 新潟県 935
17位 北海道 899
18位 長野県 883
19位 宮城県 782
20位 広島県 581
21位 岡山県 533
22位 石川県 490
23位 滋賀県 471
24位 鹿児島県 465
25位 沖縄県 398
26位 京都府 384
27位 愛媛県 382
28位 高知県 359
29位 佐賀県 345
30位 岩手県 342
31位 福井県 327
32位 熊本県 326
33位 富山県 325
34位 香川県 308
35位 青森県 307
36位 山梨県 301
37位 奈良県 294
38位 大分県 272
39位 宮崎県 255
40位 山形県 240
41位 山口県 238
42位 和歌山県 234
43位 徳島県 219
44位 秋田県 189
45位 島根県 188
46位 長崎県 178
47位 鳥取県 90

出典:[警察庁]犯罪統計資料 令和6年1~12月分【確定値】「第6表 重要犯罪・重要窃盗犯 都道府県別 認知・検挙件数・検挙人員 対前年比較 (侵入盗)

侵入窃盗の認知件数についての都道府県ランキングを見てみると、上位には埼玉、千葉、愛知など大都市をかかえる都道府県がランクインしており、都市部での侵入窃盗被害が多いということが分かります。

人口何人あたり侵入窃盗1件が認知されているかについての都道府県ランキング

null1位 群馬県 778人あたり1件
null2位 茨城県 1,207人あたり1件
null3位 栃木県 1,294人あたり1件
4位 三重県 1,451人あたり1件
5位 岐阜県 1,732人あたり1件
6位 埼玉県 1,863人あたり1件
7位 高知県 1,882人あたり1件
8位 福島県 1,896人あたり1件
9位 千葉県 2,074人あたり1件
10位 石川県 2,264人あたり1件
11位 新潟県 2,286人あたり1件
12位 長野県 2,297人あたり1件
13位 福井県 2,301人あたり1件
14位 佐賀県 2,322人あたり1件
15位 福岡県 2,407人あたり1件
16位 山梨県 2,679人あたり1件
17位 愛知県 2,799人あたり1件
18位 静岡県 2,824人あたり1件
19位 宮城県 2,868人あたり1件
20位 滋賀県 2,995人あたり1件
21位 香川県 3,080人あたり1件
22位 富山県 3,135人あたり1件
23位 徳島県 3,242人あたり1件
24位 鹿児島県 3,390人あたり1件
25位 岩手県 3,428人あたり1件
26位 愛媛県 3,435人あたり1件
27位 島根県 3,461人あたり1件
28位 岡山県 3,473人あたり1件
29位 兵庫県 3,545人あたり1件
30位 神奈川県 3,657人あたり1件
31位 沖縄県 3,733人あたり1件
32位 和歌山県 3,903人あたり1件
33位 青森県 3,927人あたり1件
34位 大分県 4,091人あたり1件
35位 宮崎県 4,152人あたり1件
36位 山形県 4,281人あたり1件
37位 奈良県 4,473人あたり1件
38位 広島県 4,734人あたり1件
39位 秋田県 4,892人あたり1件
40位 熊本県 5,301人あたり1件
41位 山口県 5,505人あたり1件
42位 北海道 5,666人あたり1件
43位 大阪府 5,862人あたり1件
44位 鳥取県 6,002人あたり1件
45位 東京都 6,161人あたり1件
46位 京都府 6,479人あたり1件
47位 長崎県 7,247人あたり1件

出典:[総務省]住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(令和6年1月1日現在)「第5-1表 住民基本台帳に基づく都道府県別の人口及び世帯数【総計】」をもとに算出

次に「人口何人あたり侵入窃盗1件が認知されているかについての都道府県ランキング」(以下、人口あたりの侵入窃盗認知件数ランキングという)を確認します。人口あたりの侵入窃盗認知件数ランキングについては、群馬、茨城、栃木、三重、岐阜、高知などが上位にランクインしており、大都市を持たない県でも侵入窃盗リスクがあることが分かります。

都市部は人口が多いため件数がかさみますが、田舎では少ない人口に対して被害が集中しているため、空き巣への警戒が必要です。ホームセキュリティの導入など、防犯対策に取り組み、ご自身やご家族の安全を守りましょう。

田舎が空き巣に狙われる理由

侵入窃盗の認知件数についての都道府県ランキングからも分かるように、田舎の被害も決して少なくありません。さまざまな理由から、田舎の住宅は空き巣に狙われやすい傾向にあります。

少子高齢化の進行

まず、狙われる理由として挙げられるのが少子高齢化の影響です。田舎ほど少子高齢化が進んでいる状況で、高齢者だけで暮らす世帯も多いでしょう。
高齢者は目や耳が不自由になっているケースも多く、異変に気づきにくい傾向があります。空き巣からからすれば「侵入してもバレにくい」「気づかれても力ずくで逃げられる」と判断しやすく、ターゲットとなってしまうのです。

自宅に現金がある

高齢世帯は、いわゆるタンス預金をしている方が多いといわれています。特に、銀行やATMが自宅から遠かったり、ATMの操作に不安があったりすることから、まとまった現金を自宅で保管するケースが見られます。そのため、空き巣からは現金があると判断され、標的になる可能性があります。

隣家との距離が遠いことが多い

田舎の住宅は敷地が広く、隣家との距離が離れている場合が多いのも特徴です。侵入時の物音や不審な動きに気づかれにくい環境のため、空き巣に狙われやすくなります。また、田舎は都会と比べて人口自体が少なく、監視の目が減るため、犯罪抑止効果が薄れるという側面もあります。

田舎で空き巣に狙われやすい家の特徴

空き巣は「侵入しやすく逃げやすい家」を狙う傾向にあります。田舎では、周囲の住宅環境や住民の年齢層などが都市部と異なるため、空き巣から狙われる条件が揃いやすいとされます。ここでは、田舎で空き巣被害遭いやすい家の特徴を見ていきましょう。

高齢者だけが暮らしている家

田舎では高齢者のみで生活している世帯が多く見られます。加齢により視力や聴力などが低下すると、在宅中に不審者が侵入されても気づきにくく、万が一鉢合わせても抵抗できないと判断され、狙われるリスクが高まります。

別荘や空き家になっている家

不在が多い別荘や人が住んでいない空き家で、住人がいないことが外から分かる場合は注意が必要です。例えば、郵便物がポストに溜まっていたり、庭の草木が伸び放題になっていたりすると「人が在宅しておらず、管理されていない家」と判断され、空き巣に狙われる可能性があります。空き巣だけではなく、犯罪に利用されたり不法滞在に利用されたりする場合もあるため、注意しなければなりません。また、日中でも雨戸を閉めていたり、外出頻度が少なかったりすると「人の出入りが少ない家」とみなされ、狙われやすくなります。

敷地が広く人目につきにくい家

敷地が広く隣家との距離が離れている場合、一度侵入してしまえば近隣住民の目に触れにくく、犯行に時間をかけられるため、狙われやすくなります。高い塀や生け垣がある、街灯が少なく夜間に周囲の目が届きにくいなど、人目につきにくい環境であるほど侵入者にとってリスクが低くなるため、注意が必要です。

防犯意識が低い家

「田舎は安全」という考えから、窓や玄関の施錠をせずに外出していたり、ポストに郵便物が溜まっていたりすると、防犯意識が低いとみなされ、狙われるリスクが上がります。また、防犯カメラやセンサーライトなどの防犯設備が見当たらない家は、不審者にとって「警戒されていない」と映りやすい傾向があります。

空き巣被害を防ぐ田舎の防犯対策

侵入窃盗認知件数ランキングを見ても分かるとおり、田舎に住んでいる場合でも空き巣などの侵入窃盗の被害に遭うリスクは意外に高くなっています。都会・田舎どちらに住んでいても防犯対策は疎かにはできないということを知っておきましょう。

施錠を徹底する

空き巣は、無締りの玄関や窓から侵入することが多く、令和6年では住宅の種類を問わずもっとも多い侵入手口となっています。「田舎で顔見知りばかりだから」と鍵を開けっ放しにしていると、空き巣が簡単に侵入できてしまうため、無施錠は危険です。短時間の外出や畑作業、在宅中であっても必ず施錠するよう習慣化しましょう。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威

不在を悟られない工夫をする

長時間家を空けるときは、不在を悟られない工夫をしましょう。洗濯物を外に干しっぱなしにしない、カーテンを時間帯に応じて開閉する、照明をタイマーで点灯・消灯させるなどの対策が効果的です。
また、旅行中などにリアルタイムでSNSへ投稿すると、不在を知らせる手がかりになってしまう場合があります。帰宅後にまとめて投稿する、写真の位置情報はオフにするなどの方法で、不在を悟られないようにしましょう。

玄関や窓の防犯を強化する

侵入口になりやすい玄関や窓は、防犯対策を重点的に行いましょう。玄関ドアには補助錠を取り付け、短時間での開錠を難しくすることで、侵入リスクを下げられます。鍵を防犯性の高いディンプルキーや電子錠に交換するのも効果的です。
また、窓には補助錠や防犯フィルム、防犯ガラスを導入することで、ガラス破りなどの犯行を防止できます。空き巣は「短時間で侵入できない」と判断すると犯行を諦める傾向があるため、こうした対策は非常に有効です。

死角をなくす

敷地が広い家の場合、裏庭や勝手口などに死角が生じることがあります。人目につきにくい場所にはセンサーライトや防犯砂利などを活用し、光や音で侵入者に気づくことができる環境を整えると良いでしょう。さらに、敷地内の目立つ位置に防犯カメラを設置することで、下見に訪れた空き巣に「防犯意識の高い家」と印象づけ、犯罪抑止が期待できます。

ALSOKのホームセキュリティで安心の防犯対策

都心だけではなく田舎であっても空き巣が起こる可能性があります。特に、人口が少なく高齢者の多い地域では、バレにくく逃げやすいと判断され、狙われやすいでしょう。最近では、配送業者や工事業者を装い侵入してくるケースもあるため、より防犯対策を強化する必要があります。
そこでおすすめしたいのがALSOKのホームセキュリティです。

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