防犯カメラでご近所トラブルを回避しよう!設置時の注意点も解説

防犯 2025.05.26更新(2020.09.14公開)

URUHOME(ウルホーム)の2024年の調査によると、過去にご近所トラブルに遭ったことがある人の割合は全体の38.4%であることが分かっています。[注1]
つまり、およそ4割の方が、ご近所トラブルに悩まされた経験を持っているということです。隣人とのトラブルは抜本的な解決が難しく、自治会や不動産管理会社に訴え出ても、当事者同士の水掛け論に終わってしまうケースもしばしばあります。そこで役に立つのが、住宅への防犯カメラの設置です。本この記事では、ご近所トラブルのよくある原因や、なぜ防犯カメラがご近所トラブルの解決に有効なのかについて、分かりやすく解説します。

近隣トラブルの実態

[注1]:[URUHOME(ウルホーム)]ご近所トラブルに遭遇したことはある?【アンケート結果発表】令和6年7月

目次

ご近所トラブルのよくある原因

なぜご近所との揉め事やトラブルが発生するのでしょうか。ここでは、ご近所トラブルのよくある原因を解説します。

4人に1人が騒音トラブルを経験

URUHOME(ウルホーム)のご近所トラブルについてのアンケート調査で、全体の26.2%の人が挙げていたのが、「騒音」についてのご近所トラブルです。

騒音の原因には、深夜の騒ぎ声やペットの鳴き声、子どもの足音などが挙げられます。東京都環境局の調べによると、日常生活音のなかでも、「子どものかけ足」には約50~66デシベル、「犬の鳴き声」には約90~100デシベルの音の大きさがあります。一般的な目覚まし時計の音の大きさが約64~75デシベルですから、こうした音は時と場合によって、隣近所の住宅やマンションの上下階に伝わってしまう可能性があります。[注2]

[注2] 東京都環境局:生活騒音

ご近所トラブルのなかでも騒音トラブルは立証するのが難しく、抜本的な解決が難しいといった特徴があります。地方自治体に申し出た結果、騒音の程度を調べる測定器を貸し出してくれるケースはあるものの、生活騒音はいつ発生するか分からず、測定すること自体が困難です。マンション管理組合に隣室・上階の住人の騒音トラブルを届け出た結果、騒音主に知られ、逆に嫌がらせ行為が始まってしまった事例も存在します。ご近所トラブルのなかでも、特に相談者の頭を悩ませるのが騒音問題です。

ペットの糞やにおいに関するトラブル

ペットが原因となるご近所トラブルも少なくありません。特に戸建て住宅に多いのが、ペットが隣家の敷地内に侵入し、糞をするというトラブルです。口頭や手紙での注意、自治会や保健所への申し立てなどを行っても、飼い主側が「仕方がない」と受け取る場合もあり、改善が進まないこともあります。ペットの糞が悪臭の原因となることもありますが、悪臭の度合いを客観的に示すことが難しく、解決に至るまで長期化しやすいトラブルです。また、騒音トラブルの項目でもご紹介したように、ペットの鳴き声が原因でトラブルとなるケースも多くあります。

この他には、ペットが近隣住民に噛みつき怪我をさせてしまったという事例も存在します。特に子どもが被害に遭った場合、思わぬ大怪我に発展することもあります。騒音トラブルと並び、深刻なご近所トラブルの1つがペット問題です。

無断駐車・違法駐車に関するトラブル

自家用車に関するご近所トラブルも、数多く発生しています。特に多いのが、自宅の敷地内や、自分が借りている駐車場への無断駐車・違法駐車です。私有地への無断駐車・違法駐車は道路交通法が適用されないため、基本的に警察が移動を命じることはできません。そのため、警察に相談した場合も、民事不介入の原則を根拠に対応してもらえないことがほとんどです。

無断駐車・違法駐車した車両に対し、粘着テープを使った張り紙や、盗難防止用のタイヤロックを使用するなどの手段に出た結果、逆に車の持ち主に被害届を出されてしまうケースもあり、さらなるご近所トラブルの引き金となっています。

無断駐車・違法駐車の原因として、隣家との境界線が曖昧であるケースもあります。さらなるトラブルを避けるためにも、隣地との境界線画定は必ず実施しておきましょう。

ゴミの分別や出し方についてのトラブル

ゴミ出しについてのトラブルも多くあります。例えば、前日の夜や深夜・早朝にゴミを出すことで、騒音が迷惑になるケースがあります。また、ルールを無視して出されたゴミは、回収日まで長期間放置されやすく、悪臭を放ったり、カラスや猫に荒らされたりすることも少なくありません。さらに、ゴミが放置されることで放火などのリスクを招くおそれもあります。
こうしたご近所トラブルを防ぐには、その地域やマンションのゴミ出しルールと、地方自治体のゴミ分別ルールの両方を守ることが大切です。

共用部の使い方に関するトラブル

集合住宅でのご近所トラブルには、廊下やベランダなどの共用部の使い方が原因となるケースもあります。例えば、廊下にたばこがポイ捨てされている、荷物でベランダの避難経路や消火設備へのアクセスが塞がれているなどの原因が挙げられます。管理会社に相談すると張り紙などで注意喚起してくれる場合もありますが、すぐに解決に至らないケースも少なくありません。

防犯カメラでご近所トラブルを回避できる3つの理由

防犯カメラでご近所トラブルを回避できる3つの理由

ご近所トラブルを回避するため、有効なのが防犯カメラの設置です。防犯カメラを設置することで、ご近所トラブルの現場を記録し、客観的な証拠を集められるだけでなく、設置自体がご近所トラブルの抑止力にもなります。ここでは、防犯カメラの設置が推奨される3つの理由を解説します。

防犯カメラの設置はご近所トラブルの抑止力になる

防犯カメラを分かりやすい場所に設置することで、ご近所トラブルの抑止力になります。防犯カメラには犯罪や不法行為への抑止力が認められています。例えば、愛知県刈谷市では、2011年から2017年にかけて防犯カメラの台数を約9倍の930台に増やした結果、刑法犯認知件数が5年間で46.4%減少しました。[注3]

[注3] 日経新聞社:防犯カメラの設置増で犯罪件数が半減 刈谷市

防犯カメラが設置されていれば、私有地への無断駐車・違法駐車や、ゴミの不法投棄など、悪意のある行為がしづらくなります。ご近所トラブルを防ぐという意味でも、防犯カメラの設置は効果的です。

自治会や管理会社に申し立てする際の証拠になる

ご近所トラブルは当事者間の水掛け論になりやすく、自治会やマンションの管理組合・管理会社なども、客観的証拠がなければ問題解決に向けて動いてくれないケースもあります。防犯カメラを導入すれば、ご近所トラブルの映像を記録し、客観的証拠として提出することが可能です。速やかなトラブルの解決が期待できます。

弁護士に相談する場合は「受忍限度」の証明が必要

ご近所トラブルの性質や程度によっては、弁護士に相談し、法的手段に訴えることを検討する方もいます。そこで問題となるのが「受忍限度」という基準です。受忍限度とは、他人と共同で社会生活を営むうえで、個々人が我慢(受忍)すべき基準を意味します。

ご近所トラブルが発生した場合に損害賠償を請求するためには、受忍限度を超えていることを客観的に証明しなければなりません。例えば、ゴミの投げ入れなどの不法投棄、土地の境界線の侵害、ペットによる被害などの違法性を立証するには、防犯カメラの映像が有力な証拠になります。

防犯カメラの記録は、法的手段に訴える場合だけでなく、警察に相談する場合も大きな助けとなります。ご近所トラブルが不安な方は防犯カメラを自宅に設置しましょう。

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラの設置は、ご近所トラブルや空き巣などの対策として有効ですが、設置時にはいくつか気をつけておきたいことがあります。

プライバシーに配慮して設置する

防犯カメラを自宅に設置すること自体は、防犯を目的としていれば法的な問題はありません。しかし、設置場所やカメラの向きによっては、他人のプライバシーを侵害してしまう可能性があります。例えば、隣家の敷地や建物内部が映り込むような角度でカメラを設置すると、「監視されている」と感じた隣人との関係が悪化し、トラブルになるリスクがあります。

また、自宅の敷地内を撮影しているつもりでも、カメラの画角によっては公道を歩く通行人が映ることがあります。通行人のプライバシーにも配慮し、必要以上に広範囲を映さないように注意しましょう。

目立つように設置する

防犯カメラがあることを周囲に示すことで、犯罪や迷惑行為の抑止にもつながります。あえて目立つ位置に設置することで、「見られている」という意識を与え、不審者の行動を思いとどまらせることが期待できます。

そのため、防犯カメラは玄関や門扉、駐車場など、人目につきやすい場所に設置すると良いでしょう。さらに「防犯カメラ作動中」といったステッカーを併用することで、より強い抑止効果が得られます。

死角が生じないように設置する

せっかくカメラを設置しても、死角が多く肝心のエリアが撮影できていなければ、思ったような防犯効果は得られません。玄関や裏口、窓まわりなど、侵入されやすいポイントを中心に、死角が生じないように設置する必要があります。

建物の構造や敷地の形状によっては、1台だけでは不十分なケースもあります。複数のカメラを使い分けて、死角のない防犯体制を整えることが重要です。

防犯カメラを設置してご近所トラブルを回避しよう

防犯カメラを設置することで、悪質な騒音や、ペットの糞、違法駐車・無断駐車などの現場を記録し、客観的証拠を入手できます。また、防犯カメラを設置すること自体が、ご近所トラブルの抑止力ともなります。ただし、隣家の建物や敷地内が映り込むようにカメラを設置すると、プライバシーの侵害にあたる可能性があるため、設置場所は工夫しましょう。

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もし、不審者が住宅に侵入した場合は、ALSOKに駆けつけ依頼を行うことも可能です。
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