子どもにGPSは必要?持たせるメリットと見守りGPSの選び方

子ども 2026.03.27更新(2020.12.04公開)
子どもにGPSは必要?持たせるメリットと見守りGPSの選び方

子ども用GPSとは、衛星を利用して位置情報を特定するGPS機能が搭載された、子どもの見守り専用の端末です。登下校や塾・習い事の行き帰り、外遊びなど、家族の目が届かない場所で行動する子どもの位置情報や移動履歴を確認できます。迷子対策や留守番見守りなどにも活用できるため、小学校に上がるタイミングで持たせておきたい防犯アイテムの1つです。

【この記事で分かること】

  • 子どもにGPS端末を持たせることで位置情報を確認できる
  • 子ども用GPSは精度や機能、利用料金などを比較して選ぶことが大切
  • 子ども用GPS以外に、キッズ携帯やスマートウォッチなどの端末が選択肢としてある
  • 子どもの外出時だけでなく留守番時の防犯対策も重要

本記事では、子ども用GPSの必要性や活用方法、選び方の詳細を解説します。

目次

子どもにGPSは必要?

小学校へ上がると、1人で外出したり友達と外で遊んだりする時間が増えるため、家族が子どもの行動を把握することが難しくなります。
子どもの登下校や塾・習い事の行き帰り、どこで遊んでいるのかなど、目の届かない場所にいる子どもへの心配は尽きることがありません。

そこで役に立つのが、子ども用GPSです。
子どもに持たせることで、登下校や塾・習い事、友達の家への行き帰りなど、「今いる場所」を特定できます。

登下校中の犯罪被害に備えられる

子ども(13歳未満)が被害者となった刑法犯の認知件数と略取誘拐の被害件数

出典:令和7年警察白書 第2章 生活安全の確保と犯罪捜査活動「3子どもの安全を守るための取組」

子ども用GPSを使用することで、子どもの現在地や移動経路の把握、安否確認が行えるため、子どもが犯罪に巻き込まれるなど万一の事態に備えられます。防犯ブザーとGPSが一体型になっているものは、緊急時にはとっさにブザーを鳴らし助けを求めることができます。

令和7年警察白書によると、子どもが被害者となった刑法犯の認知件数は平成27年(2015年)に2万106件だったところ、令和3年(2021年)には8,688件にまで減少しました。しかし、令和6年(2024年)には13,253件まで再び増加しています。
罪種別の被害状況を見てみると、「略取誘拐」については平成30年から横ばい状態が続いていましたが、令和5年以降はそれまでの水準と比較して大幅に増加しています。
このほか、「不同意性交等」「暴行」など罪種によって被害件数が増加している現状があります。

また、下記は平成26年から平成30年までの道路上における身体犯の認知件数と13歳未満に係る認知件数です。5年間で認知件数は減少しているものの、13歳未満の認知件数割合は平成26年で3.5%、平成30年で3.6%と横ばいになっています。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年
道路上における
身体犯の認知件数
21,244 20,057 18,583 17,364 15,718
うち13歳未満に
係る認知件数
746 658 667 644 573

出典:警察庁ホームページ「トピックスI 登下校時における子どもの安全を守るための警察の取り組み」

道路上における被害の対象:「殺人、暴行、傷害、強制性交等、強制わいせつ、逮捕監禁及び略取誘拐のうち、道路法第3条の一般国道、都道府県道若しくは市町村道又は一般交通の用に供する私道で行われたもの」

そして、13歳未満の子どもが被害者となった道路上における身体犯の認知件数のうち、もっとも発生件数が多い時間帯は「15時から17時」で、下校時間や帰宅後外へ遊びに行く時間帯と重なります。そのため、警察では学校や自治体、保護者、地域住民等と連携して、通学や登下校時のパトロール、見守り活動を行っています。
一方で、こうした日頃の防犯教育や見回りなどの地域の取り組みだけでは十分に補いきれない面もあります。

子ども用GPSのメリット

子ども用GPSでできること

子ども用GPSには、さまざまなメリットがあります。

現在位置をリアルタイムで確認

子どもの現在地を知ることで、家にいるのか・いないのかのほか、外出先などを知ることができます。
また、過去数日間の位置履歴によって、治安の悪い繁華街への立ち寄りや危険な場所への寄り道などがないかが分かります。

通話機能で安全を確認

子ども用GPSは万が一の際に両親や警察などに連絡できるように、通話機能が搭載されているものもあります。同じく通話機能のあるキッズ携帯やスマートフォンは、学校への持ち込みが許可されないケースが多いものの、子ども用GPSは学校への持ち込みが許可されやすい傾向にあります。
校内に持ち込んでも問題ないと判断されやすく、緊急時には通話して安全を確認できる点が子ども用GPSのメリットといえます。

緊急通報でSOSを発信

子ども用GPSには子どもから保護者・警備会社へSOSを発信できる「緊急通報機能」が搭載されています。
しかし、緊急時にボタンを押せない子どもは少なくありません。そこでおすすめなのが、ストラップ付きの端末です。ストラップを引っ張るだけで防犯ブザーのように大きな音が鳴り、保護者などへ緊急通報が行われます。

子ども用GPSのデメリット

子ども用GPSにはさまざまなメリットがある一方、製品や環境ごとの精度差や、バッテリー切れのリスク、セキュリティの懸念などのデメリットもあります。

製品ごとに精度に差がある

子ども用GPSにはさまざまな製品がありますが、製品ごとに位置情報の精度に差がある場合があります。特に位置情報が正確ではなく誤差が大きい場合、居場所の特定が難しくなり、見守り効果が十分に発揮されない可能性があります。
また、地下や建物内に入った際に衛星電波が届きにくいことや、高層階では水平位置情報が不安定になりやすいことなど、使用環境によって精度に影響が出ることもあります。

バッテリー切れのリスクがある

子ども用GPSはバッテリーで稼働する製品が多く、充電が切れてしまうと位置情報を確認できなくなる可能性があります。
特に長時間の外出時や、充電を忘れた場合は注意が必要です。帰宅後は決まった場所に置いて充電するなど、家庭内でルールを決めておきましょう。

セキュリティ対策が必要になる

子ども用GPSは通信によって常に位置情報を送信しているため、不正アクセスなどによって情報が外部に漏えいしたり、正常に動作しなくなったりするリスクもあります。
セキュリティ対策が十分に講じられているサービスを選ぶことに加え、アプリのパスワード管理や二段階認証の設定など、利用者側の対策も行うようにしましょう。
また、端末を第三者に貸したり紛失したりしないよう、子どもに使い方をきちんと説明しておくことも大切です。

迷子対策・留守番見守りにも活用できる子どもGPS

迷子対策・留守番見守りにも活用できる

子ども用GPSは、登下校や塾・習い事の往復、外へ遊びに出かけたときの位置情報を確認するだけでなく、迷子対策や留守番中の子どもの見守りなどにも活躍します。

小さい子どもの迷子対策や無断外出対策

買い物や旅行先などで万が一子どもとはぐれてしまったときでも、子ども用GPSを持たせていれば、すぐに居場所を確認できます。
また、親に何も告げずに外出したとしても、子ども用GPSを持たせていれば位置情報を把握することができます。
子どもが出かける際は、保護者の帯同や家からの距離を問わず、必ず子ども用GPSを持つ習慣をつけさせておくと安心です。

共働きやひとり親家庭の留守番見守り

子どもが犯罪に巻き込まれやすい15時から17時は、共働きやひとり親家庭の場合、子どもが家に帰宅し、留守番をする時間帯でもあります。
子どもが今どこにいるのか、きちんと帰宅しているか、寄り道をしていないかなど、仕事中であっても確認できる方法があると安心です。子ども用GPSを使えば、離れた場所からでも子どもの帰宅時間や自宅で留守番できているかを把握できます。

子ども用GPSの選び方

子ども用GPSを選ぶときは、次の2つのポイントを押さえておきましょう。

GPSの精度

まずは、GPSの精度が重要です。位置情報の誤差はどの程度なのか、建物内や地下でも測位できるかといった精度をチェックしましょう。
また、どれくらいの頻度で位置情報が更新されるかも重要なポイントです。更新間隔が長いと、移動中の現在地を正確に把握できない場合があります。

料金

本体価格に加えて月額利用料や通信料も発生します。そのため、月々どのくらいのコストがかかるのかを事前に確認しておきましょう。
また、契約期間の縛りや解約金の有無なども、チェックしておくと安心です。長期利用を前提とするケースが多いため、無理なく続けられる料金設定かどうかも重要な判断材料になります。

バッテリーの容量

バッテリーの容量も重要なポイントです。連続で何時間使用できるのか、通常利用で何日程度もつのかを確認しましょう。
頻繁に充電しなければならない場合、充電のし忘れによって電池切れになり、位置を確認できない状況が生じるおそれがあります。

保護者との連絡方法

位置情報の通知・確認だけでなく、通話機能やボイスメッセージ機能が搭載された端末もあります。通話機能が備わっていると、子どもが困ったときにすぐ連絡できるため安心です。
ただし、学校で通信機能付き端末の持ち込みが制限されている場合があります。学校のルールを事前に確認したうえで選ぶことが大切です。

耐久性

子ども用GPSは、子どもが毎日持ち歩くものです。動き回ることも多いため、壊れにくさも重要なポイントとなります。
防水・防滴・防塵性能の有無に加え、落下への耐久性やストラップの外れにくさなども確認しておくと安心です。日常生活の中で荒く扱われる可能性も考慮し、耐久性に優れた製品を選びましょう。

用途に合った種類・機能の子ども用GPSを選ぶ

子ども用GPSには、

  • 警備会社が提供するGPS端末
  • 通信キャリア提供の見守りサービス
  • 登下校の通知メールが届くGPSサービス
  • 腕時計型のウェアラブル端末
  • スマートフォンアプリ

など、さまざまな種類があります。
子どもと頻繁に電話・メールする場合は、通話やメールが使える端末がおすすめです。子どもの見守りを強化したいという場合は、見守りサービスが備わっているものを検討すると良いでしょう。
サービスや機能が異なるため、それぞれの特長や形状、機能面を確認し、ご家庭に合ったものを選ぶことをおすすめします。

子ども用GPSはどこに付ける?

子ども用GPSは、ランドセルの内ポケットやフック、移動ポケットやストラップなどから付ける位置を検討しましょう。

ランドセルの内ポケットや脇のフック

多くの子ども用GPSは小さな端末であることから、ランドセルのポケットに入れておくことをおすすめします。内ポケットは出し入れがしやすく、雨に濡れないメリットがあります。
ストラップが設けられている端末であれば、ランドセル横のフックに掛ける選択肢もあります。しかし、学校によってはフックに掛けられるものを指定していることがあるため、フックに掛けて使用する際は、学校のルールを確認しましょう。また、フックに掛けた状態でSOSが誤送信されないかも確認が必要です。
また、衣服のポケットのように落とす可能性が高い場所に入れると紛失のリスクがあるため、避けましょう。

移動ポケット、ストラップ

移動ポケットとは、GPS端末を中に入れてさまざまな場所に取り付けられるケースを指します。カラビナやクリップなどさまざまな形式で販売されていることから、子どもの持ち物に合うものを選べます。

また、子ども用GPSを首から掛けられるネックストラップは、荷物を圧迫せず必要なときにすぐに使うことができます。子ども用GPSを持ち運ぶ際は、落とす心配がなく必要時にすぐに使えるようにしておくことが重要です。

子ども用GPS以外の防犯アイテム

子ども用GPS以外にも、子どもが持ち歩ける防犯アイテムがあります。目的や使用環境に応じて適した機器を選ぶことが大切です。
ここでは、子ども用GPS以外に持ち歩きが可能な防犯アイテムをご紹介します。

キッズ携帯

キッズ携帯は、GPS機能に加えてメールや通話機能が標準搭載されているため、保護者と直接連絡を取ることができます。防犯ブザー機能が備わっている端末もあり、子どもの防犯対策として有効です。
ただし、GPSを活用した位置情報サービスが別料金となる場合もあるため、事前に料金体系の確認が必要です。また、通信機能が備わっていることから、学校によっては持ち込みが制限されているケースがあるため注意しましょう。

スマートウォッチ

スマートウォッチは、腕時計型のウェアラブル端末です。GPS機能のほかに、音声通話やビデオ通話などの機能が備わっている製品もあります。腕時計のように身につけられるため、紛失のリスクを抑えやすい点がメリットです。
ただし、通信費用がかかる場合があるほか、学校への持ち込みが制限されているケースもあります。

GPSトラッカー

薄型のタグタイプのGPS発信機で、ランドセルやカバンにつけやすいタイプです。GPS衛星から位置情報を取得することから、リアルタイムの位置情報更新や経路の追跡、移動履歴の確認などが可能です。ただし、GPSの受信やネットワークへの通信を行うため、通信費が必要なケースもあります。

中には、Bluetoothでスマートフォンと連携し位置情報を確認できる「スマートタグ」と呼ばれる製品もあります。GPSの受信機能がついておらず、近くのスマートフォンと連携して位置情報を特定する仕組みです。そのため、近くに対応端末がない場所では正確な位置情報を取得できない場合があります。防犯目的で使用する場合は、測位方式の違いを理解して選ぶことが重要です。

防犯ブザー

防犯ブザーは、大きな音で周囲に危険を知らせる有効な防犯アイテムです。防犯ブザーには、子ども用GPSと一体型になっている製品もあります。通話やメールなどの通信機能が備わっていないタイプであれば、比較的学校でも持ち歩きやすい傾向があります。

登下校時だけでなく帰宅後の安全性も高めよう

帰宅時間によっては、子どもに留守番をさせる時間が発生してしまうこともあるでしょう。
登下校時や外出時だけでなく、帰宅後の防犯対策も重要です。学校から家まで、子どものあとをつけてくる不審者や、親が不在の時間を狙って侵入を図る不審者の事例もあるため、ご自宅の安全性も高めておくことをおすすめします。
ALSOKのホームセキュリティは、センサーが不審者の侵入などの異常を検知するとALSOKが駆けつけます。緊急時にボタンを押すだけで緊急通報も可能で、ALSOKが現場へ駆けつけ状況に合わせて対応します。
また、火災感知機能もついているため、火災による温度変化や煙が発生した際もALSOKが駆けつけます。子どもでも簡単に警備操作ができ、在宅中も警備が可能なので、お子さまの留守番中も安心です。住宅全体の防犯対策を高める方法として、ぜひALSOKのホームセキュリティの導入をご検討ください。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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