泥棒の心理を理解して空き巣を防ぐ!泥棒が入りやすい家と諦める家
泥棒は、下見を重ねて「入りやすい家」を見極め、隙を狙って侵入します。手口は年々巧妙化しており、何の対策もしていない住宅は狙われるリスクが高まります。
そこで今回は、泥棒が入りやすい家の特徴と侵入を諦める家の特徴について解説します。
目次
泥棒が入りやすい家の特徴6選
泥棒が入りやすいと感じる家には、いくつかの共通点があります。侵入されてからでは遅いため、以下を参考に自宅が泥棒に侵入されやすい家なのかどうかをチェックしておきましょう。
庭があり、死角となるものが置かれている
一戸建住宅の場合、庭の有無によって泥棒が侵入しやすいと感じる度合いが異なります。庭がある場合、泥棒の心理としては「隠れられる場所があるかもしれない」と思いやすくなります。それだけ庭は隠れやすい場所でもあるということです。
また、庭木や庭石や置物といった死角があると、泥棒はより侵入しやすいと感じる傾向にあります。
家に侵入する足場がある
庭の周りに柵やフェンス、はしごなどを設置していると、泥棒が家に入るときの足場として活用されてしまうことがあります。
対策としてはフェンスや柵の網目を小さくする、はしごなど足場になりそうなものは家の周りに置かないといったことが効果的です。
無施錠の状態が外から分かる
泥棒は短時間で侵入できる場所を探します。そのため、玄関や窓が施錠されていないと、それだけで泥棒に狙われるリスクが高まります。特に、窓は外からでも無施錠の状態を確認できる場合があるため注意が必要です。
警察庁の調査でも、一戸建住宅・共同住宅(3階建以下/4階建以上)のいずれも侵入手口としてもっとも多いのは無施錠でした。1階はもちろんのこと、2階以上だからと安心せずに玄関だけでなく窓の施錠も徹底しましょう。
出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」
番犬などがいない
犬の種類や個性にもよりますが、知らない人が家に近寄ると吠える犬も少なくありません。一戸建住宅でかつ庭に犬を飼っている場合、泥棒は家に入りづらいと感じる可能性があります。
しかし、番犬を飼うのが現実的に難しいという場合は、ほかのセキュリティ対策を講じる必要があります。
家と駅の距離が近い
駅やバス停などの公共交通機関がすぐに利用できる距離にある家は、犯行後にすぐ逃げられると判断されやすく、泥棒に狙われるリスクが高まります。被害を防止するには、防犯カメラやセンサーライトなどを設置し、「逃げても証拠が残る」「犯行中に通行人に気づかれそう」といった印象を与えることが大切です。
他の住人の目があまりない・人通りが少ない
近所の目があまり届かない場所にある家や、人通りが比較的少ない路地に面した家も、泥棒に侵入しやすいと判断される可能性が高いです。庭や建物自体に防犯対策を施すことに加え、近所の人とのコミュニケーションや自治体の防犯パトロールへの参加などを通じて、地域全体で泥棒が「見られている」と感じる環境を整えることが大切です。
泥棒が用いる侵入口・侵入手段
警察庁が公表している「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」によると、泥棒や空き巣が選ぶ侵入口や侵入手段には一定のパターンがあります。家のどこが狙われやすいのか、どのような手口で侵入しようとするのかを把握することは、防犯対策を検討する上でとても重要です。
ここでは、一戸建住宅を例に泥棒が使用する侵入口・侵入手段について解説します。
泥棒が使用する侵入口
出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」
一戸建住宅における泥棒の侵入口としてもっとも多いのは窓で、全体の50%以上を占めています。次いで表出入口が22%となっており、正面から堂々と侵入する泥棒も少なくないことが分かります。
泥棒が用いる侵入手段
出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」
泥棒の侵入手段の45%以上を占めているのが「無締り」です。無締りとは、施錠されていない場所を探して侵入する方法のことで、戸締りをしていない、もしくはし忘れてしまっている家が多いことが分かります。外出や就寝前はもちろん、ちょっとした買い物やゴミ出しの際も、すべての窓やドアを施錠する習慣をつけましょう。
次に多いのが「ガラス破り」です。侵入口が窓に集中していることからも、窓の防犯強化が不可欠といえます。
泥棒が侵入を諦める家
続いては、泥棒が侵入を諦める家にどのような特徴があるのかを見ていきましょう。以下に示す特徴を取り入れるだけでも、泥棒から狙われるリスクを大きく下げられます。
侵入までに時間がかかる
財団法人都市防犯研究センターの調査によると、泥棒の約7割が5分以内に侵入できない場合に犯行を断念し、10分以上かかると9割以上が諦めるという結果が出ています。つまり、泥棒に犯行を思いとどまらせるには、侵入に時間がかかる環境を整えることが重要です。例えば、補助錠を設置してワンドア・ツーロックを実現したり、ピッキングに強いディンプルキーやウェーブキーに交換したりするのが良いでしょう。鍵穴のないキーレス錠を選ぶのもおすすめです。
出典:警察庁「住まいる防犯110番 防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」
ご近所との関係性が強い
財団法人都市防犯研究センターの調査では、泥棒が犯行を諦める要素についても触れており、もっとも多い回答が「声をかけられた時」でした。次いで「補助錠」「犬を飼っていた」などが続き、地域の目が大きな抑止力であることが分かります。
日頃から近隣住民とあいさつを交わし、顔見知りになっておくことで、不審者が自宅に近づいたときに気づいてもらいやすくなります。自治会の防犯パトロールに参加し、地域全体の防犯意識を高めるのも効果的です。
出典:警察庁「住まいる防犯110番 みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり」
防犯対策が施されている
防犯カメラやホームセキュリティなどの防犯対策が外から見える箇所に施されていると、「防犯意識の高い家」と認識され、泥棒に狙われにくくなります。たとえ対策を行っていても、外から分かりにくい場合、十分な抑止効果を得られない可能性があります。家の死角となりやすい場所にセンサーライトや防犯カメラを設置する、ホームセキュリティを導入して警備会社のステッカーを外から見える場所に貼るなど、複数の対策を組み合わせるのがおすすめです。
泥棒の心理を踏まえた防犯カメラの設置方法
泥棒や空き巣被害に対するセキュリティ対策として、必ず挙げられるのが「防犯カメラ」です。泥棒は「証拠を残したくない」という心理から、防犯カメラがある場所を避ける傾向があります。侵入時にはカメラの位置や周囲の状況を確認する必要があり、結果的に犯行に時間がかかるため、防犯カメラには一定の抑止効果があると考えられます。
また、仮に侵入された場合でも、カメラの録画映像が犯人特定の手がかりとなるため、事後対応にも有効です。このように、防犯カメラは侵入を防ぐだけでなく、犯人を捕まえるための重要な情報源にもなる、効果的なアイテムといえます。ここでは、泥棒の心理を踏まえた効果的な設置方法をご紹介します。
死角になりやすい場所に目立つように設置する
泥棒は人目につきにくい場所を狙うため、防犯カメラを設置する際は死角となる場所に目立つように設置することが重要です。設置場所が悪く死角が生じてしまうと、犯人を映すことができず、犯罪の証拠を撮影できない可能性があります。そのため、防犯カメラを設置する際は撮影範囲や画角を調整し、死角が生じないように設置しましょう。また、外からでも見える位置に設置することで、泥棒が下見に来た段階で侵入を諦めさせる効果も期待できます。
簡単に壊されない高さに設置する
防犯カメラが低い位置にあると、撮影されていることに気づいた泥棒に破壊される危険があります。簡単に壊されてしまわないように、手の届かない高い位置や足場を使わなければ触れない場所に設置しましょう。また、防犯カメラを複数台設置し、お互いを映しあうように配置するのも効果的です。
近隣住民や通行人のプライバシーに配慮する
防犯カメラは庭や自宅周辺を撮影するため、近隣住民や通行人が映り込んでしまう可能性があります。プライバシーに配慮し、防犯カメラを設置する際は撮影範囲を自宅の敷地内に限定しましょう。隣家の敷地内や公道となる道路を直接映さないよう角度を調整し、必要に応じてカメラの設置前に近隣へ説明しておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
泥棒を近づけないその他の対策
防犯カメラをおそれずに侵入を試みる泥棒もいるため、泥棒から家を守るには複数の防犯対策を組み合わせ、心理的・物理的に侵入しづらくすることが大切です。ここでは、家を守るために取り入れたい追加の防犯対策をご紹介します。
窓ガラスに防犯フィルムを貼る
侵入経路としてもっとも多い窓には、防犯フィルムを貼るのがおすすめです。防犯フィルムを貼ることでガラスが破られにくくなり、侵入までの時間を大幅に延ばすことができます。既存の窓ガラスに貼るだけで利用でき、価格も比較的手頃です。補助錠やセンサーライトと併用すれば、さらに抑止力を高められます。
玄関をピッキングされにくい鍵に交換する
玄関や勝手口の鍵をピッキングされにくい鍵と交換することも重要です。ディンプルキーやウェーブキー、キーレス錠などはピッキングが難しく、防犯性が高いとされています。
また、1つの鍵だけでは短時間で開錠されるおそれがありますが、補助錠などを設置しワンドア・ツーロックにしていれば、鍵を開ける際に時間がかかるようになります。泥棒は「簡単には開けられない」と感じた時点で犯行を断念する可能性があるため、補助錠の設置も有効です。
センサーライトや防犯砂利を活用する
人の動きを感知して自動で点灯するセンサーライトや、踏むと大きな音が鳴る防犯砂利も防犯対策として効果的です。泥棒は自分の存在が周囲に知られることを嫌うため、突然ライトが点灯したり足音が大きく響いたりすると、犯行を途中で断念する確率が高くなります。在宅時であれば侵入にすぐ気づくことができ、警察への通報や避難などの迅速な対応も可能になります。
ホームセキュリティを導入する
より確実な防犯を目指すなら、ホームセキュリティの導入が有効です。住まいの構造や間取り、家族構成に応じてカメラによる監視や窓の閉め忘れ検知など、さまざまなシステムを組み合わせ、自宅の防犯を強化できます。センサーが異常を検知すると、専門のスタッフが現場に駆けつけ適切に対処してもらえるため、不在時でも安心です。
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泥棒の心理を理解して侵入されない家を目指しましょう
泥棒は、私達が気を抜いた瞬間に入り込み、盗みを働きます。防犯を強化する際は、泥棒の心理を踏まえ、防犯カメラやホームセキュリティなどを活用し、「監視されている」「時間がかかりそう」と思わせることが重要です。この記事を参考に、窓や表出入口など、侵入口になりやすい場所の防犯対策をしっかりと行い、侵入されない家を目指しましょう。
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