室内面格子の防犯効果は?トイレや浴室の窓からの侵入を防ぐ方法
浴室・トイレ・洗面所・台所などの小窓に適した防犯製品が、窓に取り付ける「室内面格子」です。
警察庁発表のデータによれば、令和6年の侵入窃盗認知件数は43,036件、そのうち住宅対象の侵入窃盗は16,000件です。
一戸建住宅を対象とする侵入窃盗では、窓からの侵入が全体の約55.4%となっています。また、3階建以下の共同住宅を対象とする侵入窃盗では、窓からの侵入が全体の約40.5%、4階建以上の共同住宅を対象とする侵入窃盗では、窓からの侵入が全体の約27.8%となっています。
このように泥棒のターゲットになりやすい「窓」ですが、防犯対策の一つとして室内面格子の設置が考えられます。この記事では、室内面格子の防犯効果や設置時の注意点、室内面格子と組み合わせて使用したい防犯グッズについて解説します。
目次
室内面格子とは?窓が開いた状態でも住居侵入を防ぐ!
室内面格子とは、窓の内側に取り付ける室内タイプの面格子です。窓を開けて換気をした状態でも、窓ガラスを破られたり窓をこじ開けられたりした場合でも、頑丈な格子が泥棒の侵入を阻みます。
室内面格子は、浴室・トイレ・洗面所・台所の窓など、換気のためについ開放しがちな窓に適した防犯製品です。また、小窓・外開き窓・すべり出し窓など、通常の手段では防犯対策が難しいタイプの窓にも取り付けられます。防犯効果だけでなく、目隠し効果が期待できるものもあります。
室内面格子は素材選びが重要
室内面格子には、さまざまな種類があります。特に、防犯性能を左右するのが素材選びです。
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| 木製 | 和風な住宅に合い、デザイン性が高い 切断や折り曲げには弱い |
| アルミ製 | 軽くて耐久性があるが、切断や折り曲げに弱い |
| ステンレス製 | アルミより重いがサビにくく丈夫なので、長く利用できる 高価格ではあるが、切断や折り曲げに強い |
| 鉄製 | アルミよりも強度があり、重みもある 防犯対策には良いが、サビやすい傾向にある |
| 鋳物 | デザイン性が高い 強度があるため防犯対策にも優れている |
室内面格子には、アルミやステンレスなどの金属製や、木製・鋳物製の製品があります。防犯性能を最優先に考えると、素材は強度に優れたステンレス製や鉄製などを選びたいところです。
また、網戸と一体化したタイプや可動式のルーバー、緊急時は脱出が可能な面格子もあります。
| 機能 | 特徴 |
|---|---|
| 網戸一体型 | 面格子の全体に網を張っているため、防虫効果が期待できる |
| 可動式ルーバー | 羽板が可動式になっていて、開閉具合を調整できる 採光性・通風性に優れている |
| 緊急脱出機能 | 緊急時は室内から簡単に取り外すことができる災害や火災などの非常時に脱出用の出口になる |
室内面格子の設置場所
室内面格子は、シャッターや雨戸が設置できない小窓や常に窓を開けて換気しておきたい場所に適しています。例えば、浴室やトイレ、洗面所、キッチンといった場所がおすすめです。
特に浴室やトイレの窓は、敷地外から確認できない死角に設置されていることが多いため、防犯対策として面格子の取り付けが推奨されます。
室内面格子の防犯効果は?
では、室内面格子には、どのような防犯効果が期待できるのでしょうか。
狙われる可能性が高い窓のセキュリティを高められる
空き巣・忍び込み・居空きなどの侵入窃盗の多くは、住宅の「窓」を狙っています。警察庁の調べによると、令和6年中(2024年)に発生した住宅対象の侵入窃盗において「窓」が侵入口となったものは約50.4%と全体の半数を占めました。
特に空き巣は、住宅の窓をターゲットにしています。一戸建住宅を狙った空き巣のうち、窓を侵入口としたのは約57.3%で、こじ破りや焼き破り等の「ガラス破り」が窓に対して行われたケースが約66%、「無締り」状態の窓を狙われたケースが40.9%となっています。
自宅の防犯対策を考えるうえで、窓の防犯対策は極めて重要です。
室内面格子を設置すれば、泥棒に室内面格子を取り付けた窓から侵入されるリスクが低くなります。「ガラス破り」の手口が使われた場合でも、格子が侵入を阻んでくれます。
閉め忘れが多い小窓の防犯に効果的
浴室・トイレ・洗面所・台所などの小窓は、換気のためについ開けっ放しになっていることが多く、侵入窃盗犯の格好の標的です。
一見すると人が通り抜けられないように見える小窓でも、空き巣の侵入口となってしまうケースは少なくありません。窓の一辺が人間の額から後頭部までより長く、もう一辺が頭と片方の肩を合わせた寸法より長ければ、その窓から侵入される可能性があると言われています。
浴室・トイレ・洗面所・台所などの小窓の防犯対策には室内面格子がおすすめです。
侵入までの時間を稼げて泥棒が諦める可能性が高くなる
侵入窃盗の被害に遭わないようにするには、「侵入までの時間を稼ぐこと」が重要です。警察庁のWebページによると、侵入窃盗を行う犯人のうち侵入に手間取って時間がかかってしまう場合、5分以内に諦める者は全体の68.5%とされています。
警視庁や国土交通省などがつくる官民合同会議は、この5分間を目安に防犯性能の基準を定め、基準を満たす防犯建物部品に「CPマーク」を付与しています。CPマークは、防犯性試験に合格し、防犯建物部品録に掲載された製品のみが付与されるものです。このCPマークが与えられる製品は、窓ガラスや防犯フィルム、ドア、錠、シャッターなどがあります。
防犯性能が高い室内面格子を選びたい場合には、CPマークが付与されたものを選ぶと良いでしょう。
室内面格子を設置する場合の注意点
室内面格子は、外からの侵入を防ぐ有効な防犯対策の一つですが、設置にあたってはいくつか注意すべき点があります。防犯性能だけに目を向けるのではなく、万が一の際の安全性や日常生活への影響も考慮したうえで導入を検討しましょう。
緊急時に窓から脱出できなくなるおそれがある
室内面格子は、ネジやボルトなどを使用して窓枠にしっかりと固定するのが一般的です。簡単に取り外すことができないため、火災や地震などの緊急時に窓から避難できなくなるおそれがあります。もしものときのことを考えるなら、緊急時に内側から開放できる脱出機能付きの製品を選ぶことをおすすめします。
定期的なメンテナンスが必要
室内面格子は、浴室や台所といった湿気の多い場所に設置されることが多いため、環境によっては結露や湿気によるサビが発生しやすくなります。サビを放置して腐食が進むと、面格子自体の強度が低下し、外部からの力で簡単に破壊されてしまうおそれがあります。また、劣化した部分に触れた際にケガをする危険性もあるため、点検や清掃といった定期的なメンテナンスが必要です。
窓の掃除がしにくくなる
室内面格子を設置すると、窓ガラスに手が届きにくくなり、掃除がしにくくなる点も注意が必要です。特に、デザインが複雑な面格子の場合、細かい部分にほこりや汚れが溜まりやすく、掃除に手間がかかることがあります。
製品によっては簡単に取り外される可能性がある
市販されている室内面格子のなかには、突っ張り棒タイプのように簡易的な固定方法のものや、素材自体の強度が不十分なものもあります。こうした簡易的な製品は、空き巣に簡単に取り外され、侵入を許してしまうリスクがあります。防犯性能を目的に室内面格子を設置する場合は、十分な強度や耐久性を持つ素材が使用されており、簡単に取り外されない構造になっている製品を選びましょう。
室内面格子はDIYで設置できる?
室内面格子は、トイレの小窓などサイズが小さく、比較的簡単な作業で取り付けられる場所であれば、DIYで設置することも可能です。突っ張り棒タイプなど、工具を使わずに設置できる簡易的な製品も販売されています。ただし、簡易的に設置できるタイプは固定力が弱く、防犯性が低い傾向があるため注意が必要です。
また、ある程度の大きさがある窓や、重量のある素材の面格子を設置する場合は、作業中に落下させて破損したり、ケガにつながったりするおそれがあります。安全性と防犯性を重視するのであれば、リフォーム業者へ依頼をおすすめします。
室内面格子以外の防犯対策も必要!5つの防犯製品を紹介
ここでは、室内面格子と一緒に導入することで、住まいのセキュリティをさらに強化できる5つの防犯製品をご紹介します。
防犯ガラス・防犯フィルムで「ガラス破り」を対策しよう
窓ガラスをライターやバーナーで熱する「焼き破り」や、ドライバーなどを差し込んで割る「こじ破り」を対策するなら、CPマークが付与された防犯ガラス(合わせガラスや合わせ複層ガラス)への取り替えがおすすめです。一般的な複層ガラス(ペアガラス)、強化ガラス、網入りガラスなどは防犯性が高くないので注意が必要です。
もし防犯ガラスへの取り替えが難しい場合は、防犯フィルムも効果的です。窓ガラス全面にフィルムを貼り付けるだけで、ガラス破り対策になります。自分で貼付が難しい場合は、専門の施工業者に依頼することができます。
補助錠を取り付けて「ワンドアツーロック」にする
防犯対策の基本は、1つの場所に2つの錠を取り付ける「ワンドアツーロック」です。侵入窃盗のターゲットになりやすい窓も、通常のクレセント錠に加えて、サッシ部分に防犯用の補助錠を取り付ければ、侵入窃盗に遭うリスクを低減させられます。
補助錠は両面テープで接着するタイプもあり設置が簡単なのもポイントです。ALSOKでは、簡単に取り付け可能な補助錠「ALSOKロック」を販売しています。この鍵は補助錠として機能するのはもちろん、ALSOKマークが付いているため、犯罪抑止の効果も期待できます。
窓用防犯ブザー(アラーム)を取り付ける
窓用防犯ブザーは、窓の開閉やガラスへの衝撃に反応して警報音を鳴らす防犯アイテムです。不審者の侵入を大きな音で知らせてくれることから、不審者に侵入を断念させたり、家族や近隣住民に異変を知らせたりすることが可能です。
防犯カメラを設置すれば犯罪の抑止効果が期待できる
侵入窃盗犯の多くは事前に下見を行い、侵入しやすい住宅や人目につきにくい住宅を探しています。防犯カメラを設置することで、下見に訪れた不審者に「監視されている」「防犯意識が高い」といった印象を与えられ、侵入窃盗のターゲットになる可能性が減少します。
また、侵入窃盗犯は光や明るい場所を嫌うため、センサーライトを設置することでも一定の防犯効果を期待することができます。
ALSOKの無線式防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は、夜間に人の動きを感知して点灯するLEDライト付きなので、暗い時間帯の防犯対策にも効果的です。
ホームセキュリティを導入する
ホームセキュリティを導入し玄関や窓に警備会社のステッカーを貼ることで、侵入をけん制できます。警備会社のステッカーはセキュリティシステムを導入している住宅であることが一目でわかるため、侵入窃盗のターゲットから外されやすくなります。
さらに強力な対策としてホームセキュリティの検討を
さらに防犯対策を強化し、家全体の防犯性を向上させるには、警備会社の提供するホームセキュリティがおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2種類から選べます。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時にALSOKが駆けつけます。
また、スマートフォンを持っているだけで警備を解除し、警備開始もワンタッチでできる「スマホゲート機能」があるため、外出時や帰宅時にもスムーズに警備をセットできます。
特別な訓練を積んだ専門のスタッフが、被害の拡大防止のため迅速かつ適切に対処し、お客様のお住まいを守ります。在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
まとめ
室内面格子は、つい開けっぱなしになりがちな浴室・トイレ・洗面所・台所などの小窓に適した防犯製品です。
侵入者に狙われやすい窓のセキュリティを強化するため、室内面格子に加えて補助錠や防犯フィルムの導入も検討してみてはいかがでしょうか。





















