離れて暮らす高齢の親への親孝行、どれくらいできていますか?
離れて暮らす親がいる40代50代の方々は、いろいろと心配ごとが増えて来る頃ではないでしょうか。近くに暮らしていればまだいろいろ世話もできるのですが、遠く離れて暮らしていると顔を合わせるチャンスも少なく、思うように親孝行もできないというのが現状なのではないでしょうか。
ここではALSOKが行った「別居している高齢の親を持つ子供の意識調査」から、子ども世代の親孝行に関する意識を探ってみることにしましょう。
親孝行度の自己評価平均は46.1点!
自分自身の親孝行度合い
70歳以上の親を持つ40代50代の男女に「自分自身の親孝行度合い」を自己採点してもらったところ、平均点は46.1点とあまり高くない結果となりました。
やはり離れて暮らしている分なかなか親孝行するチャンスがないということなのでしょうか。
各性別、年代ごとの平均点は以下の通りで、50代女性がもっとも高く53.7点、次いで40代女性の48.3点、次が50代男性で43.9点、一番低かったのが40代男性で37.6点の順となっています。ご覧の通り50点を超えているのは50代女性のみで、あとは50点以下の低い水準となっています。
全体的にみて男性よりも女性の方が自己評価が高く、40代よりも50代の方が自己評価が高くなっています。
しかし一体この違いはどこから来ているのでしょうか。この意識調査の他の質問項目の結果から、その理由を探ってみることにしましょう。
親に対する不安が大きさと親孝行自己評価は反比例する⁉
まず立てた仮説は「親に対する不安が大きいほど、親孝行の自己評価が低い」というものです。これを検証するために「親のことで不安を感じることはあるか」という質問に対する回答を見てみましょう。
親のことで不安を感じることはありますか?
これをみると、もっとも不安を感じているのは40代女性で71%、次が50代男性の67.9%、次いで50代女性の66.1%、そしてもっとも不安を感じていないのが40代男性で48.9%となっています。
基本的には子ども世代の年齢が高いほど両親は高齢なはずですから、40代よりも50代の方が不安を感じていてもよさそうなものですが、ここでは40代の女性がもっとも不安を感じています。
結果不安度と親孝行の自己評価の数字には相関は認められず、「親に対する不安が大きいほど親孝行の自己評価が低い」という仮説は残念ながら立証することはできませんでした。
親の不安を解消するために対策をしている人は親孝行自己評価が高い?
次の考えられるのは、「親に対する不安を解消するために何か努力している人は、親孝行自己評価も高いのではないか」という仮説です。
その数値をみてみることにしましょう。
親に対する不安を抱えていて、その不安解消のために何かしらの対策を行っているという人の割合は以下のグラフで示した通り、40代男性が50%、50代男性が56.6%、40代女性が62.2%、50代女性が67.6%となっており、親孝行の自己評価の採点と見事に相関がある形となりました。
つまり、不安を解消するための努力をしている人ほど、親孝行の自己評価が高いということです。
離れて暮らす高齢の親を持つ子どもにとって、「親孝行」といえば「親に対する不安を解消するための対策を行う」ことと捉えている意識が浮き彫りとなる結果となりました。
不安解消のために対策をしているか?
もうひとつの相関
連絡する頻度を増やす
この分析をしていてもうひとつ親孝行の自己評価と相関のあるものを見つけました。それは「親に対する不安を解消するために何をしていますか」という質問で「連絡する頻度を増やす」と答えた人の割合です。
ご覧のように見事に親孝行の自己評価と同じ順序に並んでいるのがわかります。
離れて暮らす高齢の親に対する親孝行とは「連絡する頻度を増やす」ということともいえるのかもしれません。
確かに親を心配する気持ちをもっとも素直に行動に表すと「頻繁に連絡をとる」ということになるのはうなずけます。遠く離れて暮らす高齢の親であれば、いつ何があってもおかしくありません。急病で倒れるかもしれませんし、何かのきっかけで認知症が急に進んでしまうということも考えられます。また、最近とくに多くなってきている特殊詐欺などの被害に遭っているかもしれません。
こうしたことを防ぐためには、「親の異変」に早期に気づくことが重要で、「連絡をする頻度を増やす」ことはその第一歩となります。お盆や年末年始に帰省したときなどに生活に変化がないかをそれとなくチェックすることも必要です。
別のコラムで「帰省時にチェックしたいポイント」を紹介していますので、ぜひそちらも参照してください。
参考データまとめ
40代 男性 |
50代 男性 |
40代 女性 |
50代 女性 |
|
---|---|---|---|---|
親孝行偏差値 | 37.6 | 43.9 | 48.3 | 53.7 |
対策をしている | 50.0 | 56.6 | 62.2 | 67.6 |
不安度 | 48.9 | 67.9 | 71.0 | 66.1 |
不安解消度 | 43.5 | 61.7 | 59.0 | 72.0 |
不安度-不安解消度 | -5.4 | -6.2 | -12.0 | 5.9 |
連絡をする頻度を 増やす |
32.6 | 42.5 | 53.1 | 59.5 |
親孝行のひとつとして、いつでも「みまもり」できる環境をプレゼントしてみては?
親の異変に気づくには日頃から接点をもつことが大切となりますが、生活のリズムが異なると、連絡をとるタイミングを計ること自体が双方にとって負担になってしまう、ということにもなりかねません。
遠隔地からいつでも生活をみまもることのできる環境を整えることができれば、そんな心配もしなくて済みます。そのひとつの方策として警備会社などが提供する「みまもりサービス」を利用する手があります。
実家にホームセキュリティを導入すれば、異常が起きた際にはセンサーが反応し、24時間365日、ガードマンがすぐに駆けつけるので安心です。また、急病などの際にも利用しやすいペンダント型の緊急ボタンを身につけてもらえばもっと安心ですし、双方にカメラを設置すれば毎日カメラ越しに会話をすることができます。おじいちゃんおばあちゃんにとってはかわいい孫と毎日顔を合わせることもできるようになり、親孝行、一石二鳥です。
ALSOKではこのようなサービスをご提供できる「みまもりサポート」を取り扱っています。生活導線上の扉などにセンサーを取り付けて、一定時間開閉がないと異常を知らせる機器を利用することもできますよ。まずはお気軽にお問い合わせください。
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