空き巣の下見や前兆とは?気を付けるポイントと対処法

防犯2020.03.27(2023.01.27更新)
空き巣の下見や前兆とは?気を付けるポイントと対処法

空き巣被害を防ぐためには戸締りをしっかり行うことが重要ですが、空き巣被害の前兆として日常生活に何らかの変化が見られることもあります。一般的に、空き巣は犯行前に下見をするとされているので、注意すべき条件やポイントを知っておくと、戸締りのみでは防げない被害を未然に防ぐことができるかもしれません。

この記事では、空き巣が下見するポイントと、空き巣に狙われているときに多いサインや普段からできる対処法などを紹介していきます。

空き巣が下見をするポイントとは?

警察庁に逮捕された空き巣の被疑者35人に行ったアンケート結果によると、半数以上にあたる54.3%が犯行に及ぶ前に下見をしていることがわかっています。
犯人が下見の際にチェックをする要素は、「周辺環境」と「犯行可能な家があるかどうか」の2点です。

周辺環境のチェック

「周辺環境」の下見で空き巣が気にするポイントはグラフの通りでした。

周辺の下見で気にすること
周辺の下見で気にすること
  • 人通りや人目が少ないか
  • 入り易く逃げ易い街並みか
  • 留守の家(共働きの家など)が多いかどうか
  • お金がありそうか

現在お住まいの地域がこれらの項目に当てはまるような場合は、空き巣に狙われる可能性が高いので注意が必要です。空き巣は家単体ではなく街全体をみて侵入のしやすさをチェックしています。忍び込みやすい家であっても、周辺の道路に防犯カメラが多く設置されていたり、近所の人が立ち話していたりすると顔を見られてしまう可能性があるため、犯行を諦める傾向にあります。

犯行可能な家があるかどうかのチェック

続いて空き巣が下見の際に「犯行可能な家があるかどうか」をチェックするポイントです。

家の下見で気にすること
家の下見で気にすること
  • 家の人は留守か
  • 入り易く逃げ易い家か
  • 通りや隣近所からの見通しはどうか など

現在お住まいの家が、これらの条件に当てはまるような場合も空き巣に狙われやすいので注意が必要です。
留守になりがちな家や近所からの目が届きにくい家は、空き巣がもっとも狙いやすい条件です。近所の目というのは立地だけでなく、常に人の出入りがある家かどうかなども含まれます。たとえば、近所付き合いが活発なら本人が留守のときでも家の様子を気にかけてもらえるため空き巣は入りにくくなります。実際に、空き巣が犯行をあきらめるもっとも多い理由は「声をかけられたから」というデータもあります。近所同士の助け合いは、空き巣に狙われないためにも効果的な対策のひとつです。

空き巣の下見とは?注意した方がいいケースと対処法

空き巣の下見の方法や見るポイントはさまざまです。

生活サイクルを読まれないようにする

グラフにもあるように、空き巣は対象とする家が留守かどうかを判断するために何度か下見をして、情報を収集していると考えた方がいいでしょう。狙われないようにするためには、できるだけ生活サイクルを読まれないようにすることがポイントです。一人暮らしの場合は特に、留守の時間帯がわかるような行動をしてはいけません。たとえば外出時には必ず「行ってきます」など声に出したり、夕方など暗い時間になれば自動で照明がつくように設定したりするのも防犯対策として効果的です。

留守の確認方法
留守の確認方法

インターホンや電話に注意する

次に、空き巣が留守を確認するのに多く使う手口は、直接インターホンを鳴らしたり電話をかけたりする行為です。在宅の場合はとっさにセールスを装えば良いため、不審に思われず住人が留守かどうかを確認することができます。

インターホンは録画付きのモニターインターホンを設置し、外からわかりやすい場所に「録画中」などの札を貼っておきましょう。そうすることで、顔を見られるのを嫌がる空き巣はうかつに呼び鈴を押せなくなります。

また、毎週同じ曜日、同じ時間にかかってくる非通知の電話に注意しましょう。着信履歴が残る固定電話を使っている場合なら履歴をチェックし、それらしい着信がないか確認してみてください。空き巣が不在の曜日・時間を確認している可能性があります。空き巣からの電話に出ると無言で切れることが多く、一度出ると、曜日・時間を変えてまたかかってくる可能性があります。このような無言電話が何回もあると空き巣に狙われている可能性が高いので注意が必要です。

空き巣からの留守確認の電話への対策には、登録している電話番号以外からの着信を拒否する設定をすると効果的です。留守番電話にも同じような機能がありますが、「留守にしております」というメッセージは相手の思うツボなので、「ただいま手が離せません」など、在宅であることを匂わせるメッセージに変えておくと良いでしょう。

また、電話に着信拒否の機能がない場合は、後付けで着信拒否機能を追加できる機械を設置するという方法もあります。

たとえばALSOKで販売している「トビラフォン」は、自身で登録した番号以外からの着信を拒否できるばかりでなく、かかってきた電話番号を警察等公共機関から提供される迷惑電話の番号データベースと照合し、該当があれば自動で着信を拒否する機能も備えています。最近では電話を使った特殊詐欺なども増えてきていますので、こうした機能があると安心です。

トビラフォン

不審者に注意する

空き巣は一度だけでなく、何度も入念に下見を行い、犯行に及びます。その際、怪しまれないように作業着やスーツなどを着て下見をしているケースが多いため、1日に何度も同じ人を見かけるという場合は注意が必要です。また、ジョギング姿で郵便受けから郵便を引き抜き、ドアをノックすることで留守を確認する手法もあるようです。住民がでてくれば「道に落ちていたので届けにきました」といいそのまま帰っていく。ジョギング姿であれば見知らぬ顔でもそれほど不審に思われませんし、いざというときには敏捷な動きをとれるので空き巣側のリスクは少ないようです。

一方で、ただ散歩している人や、近所に引っ越ししてきたばかりの人である場合もあります。不審な人を見かけたときは、まずは普通に挨拶をすると良いでしょう。先に述べたように空き巣が犯行をあきらめる一番の理由としてあげているのが「声をかけられた」です。不審な行動をしている人物がもし本当に空き巣であれば「あいさつをすること」は犯行を未然に阻止する効果はあるものと思われます。

空き巣が下見したかも?マーキングの意味とは?

マーキングとは

空き巣は下見を行う中で、ターゲットとした家に自分にだけ分かるよう数字やアルファベット、記号でメモを残す場合があります。これを「マーキング」と呼び、主に家族構成や留守になる時間帯など、その家に関する情報が書き込まれています。このようにマーキングすることで、空き巣は何度も家を下見しなくて済みます。もし、知らないうちに表札や郵便受けなどに見慣れない文字やマークが書かれていたときには注意しましょう。それらの文字やマークは空き巣が下見情報を記録した「マーキング」かもしれません。

マーキングの例

たとえば性別を表す場合、住人が男性ならM、女性ならW、家族世帯の場合はファミリーを意味するF、そして一人暮らしであればSといった具合です。

女性の一人暮らしであればWS。WS919のような場合は「女性の一人暮らしで9時〜19時は留守」という暗号です。また、侵入しやすい家には「○」、侵入できなさそうな家には「×」、侵入できる可能性がある家には「△」といった記号を残すこともあります。
アルファベットや記号以外にシールでマーキングを行うなど様々なケースがあるため、注意が必要です。

マーキングは、セールスの人が行ったり子どもがいたずらで落書きしたりするケースもあります。しかし、マーキングを放置していると「防犯意識が低い家だ」と認識されて空き巣に狙われる可能性が非常に高まるため、見つけたらすぐに消しておきましょう。

マーキングは空き巣の前兆と考え、すぐにできる限りの防犯対策を施すことをおすすめします。

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