空き巣は予防できる?空き巣の下見と対処法

空き巣の被害を防ぐためには戸締りをしっかり行うことが重要です。一般的に、空巣は犯行前に下見をするので、空き巣に入られるときには何らかの前兆が見られる場合もあります。思い当たることがあるときには、注意してみると被害を予防できるかもしれません。この記事では、空き巣が下見するポイントと、空き巣に狙われているときに多いサインや普段からできる対処法などを紹介していきます。
空き巣が下見をするポイントとは?
周辺の下見で気にすること

警察庁に逮捕された空き巣ねらい被疑者35人に行ったあるアンケートの結果によると、半数以上にあたる54.3%が犯行に及ぶ前に下見をしていることがわかっています。
犯人が下見の際にチェックをする要素は、ターゲットとする家があるかどうかと周辺環境の2点です。
「周辺環境」の下見で空き巣が気にするポイントはグラフの通りでした。
「人通りや人目が少ないか」や「入り易く逃げ易い街並みか」「留守の家(共働きの家など)が多いかどうか」などが空き巣の下見におけるおもなチェックポイントとなっています。
現在お住まいの地域がこれらに当てはまるような場合には空き巣に狙われやすいといえるので注意が必要です。
家の下見で気にすること

続いて空き巣が下見の際に「対象とする家」をチェックするポイントですが、こちらは「家の人は留守か」「入り易く逃げ易い家か」「通りや隣近所からの見通しはどうか」がおもな項目となっています。
現在お住まいの家が、これらの条件に当てはまるような場合は空き巣に狙われやすいので注意が必要です。
留守がちな家や近所からの目が届きにくい家は、空き巣がもっとも狙いやすい条件です。近所の目というのは立地だけでなく、常に誰かしら人の出入りがあるかどうかなども含まれます。たとえば、近所付き合いが活発なら本人が留守のときでも気にかけてもらえますし、空き巣が入りにくくなります。実際に、空き巣が犯行をあきらめるもっとも多い理由は、「声をかけられた」だというデータもあります。
空き巣の下見とは?注意した方がいいケースと対処法
空き巣の下見の方法や見るポイントはさまざまです。
グラフにもあるように、犯人は対象とする家が留守かどうかを判断するために、かなり長い時間こちらの動きを下見していると考えた方がいいでしょう。狙われないようにするためには、できるだけ生活サイクルを読まれないようにすることがポイントです。誰から見ても、留守の時間帯がわかるような行動をしてはいけません。たとえば、一人暮らしであっても外出時には必ず「行ってきます」など声に出すのも効果的です。また、夕方など暗い時間になれば自動で照明がつくようにするのも防犯対策になります。
留守の確認方法

空き巣が留守を確認するのに使う手口で「動きを見張る」以外で多いのは、直接インターホンを鳴らしたり電話をかけたりする行為です。住人が留守かどうかを確認しやすいうえに、在宅の場合はとっさにセールスを装うこともできます。
インターホンは録画付きのモニターインターホンを設置し、外からわかりやすい場所に「録画中」などの札を貼っておきましょう。顔を見られるのを嫌がる空き巣はうかつに呼び鈴を押せなくなります。
また、毎週同じ曜日、同じ時間にかかってくる非通知の電話には注意をしましょう。着信履歴が残る固定電話を使っている場合なら履歴をチェックしてみて、このような着信がないか確認してみてください。空き巣が不在の曜日・時間を下見として確認している可能性があります。空き巣からの電話は出ると無言で切れることが多いようです。また、一度出ると、曜日・時間を変えてまたかかってくる可能性があります。このような無言電話が何回もあるようですと空き巣に狙われている可能性が高いので注意が必要です。
このような空き巣からの留守確認電話を疑わせるような電話を撃退するには、登録している電話番号以外からの着信を拒否する設定をすると効果的です。留守番電話にも同じような機能がありますが、「留守にしております」というメッセージは相手の思うツボなので、「ただいま手が離せません」など、在宅であることを匂わせるメッセージに変えておくとよいでしょう。
また、電話に着信拒否の機能がない場合は、後付けで機能を追加できる機械を設置するという方法もあります。
たとえばALSOKで販売している「トビラフォン」は、自身で登録した番号以外からの着信を拒否できるばかりでなく、かかってきた電話番号を警察等公共機関から提供される迷惑電話の番号データベースと照合し、該当があれば着信拒否を行うという機能も備えています。最近では電話を使った特殊詐欺やアポ電強盗なども増えてきていますので、こうした機能があると、とくに高齢者の世帯では安心です。
近所に普段見かけない人が歩いているのを1日に何度も見かけるという場合も注意が必要です。作業着やスーツなどを着ていれば、工事やセールスだと思い、近所の人でなくてもあまり怪しまれません。また、ジョギング姿で郵便受けから郵便を引き抜き、ドアをノックするという手法もあるようです。住民がでてくれば「道に落ちていたので届けにきました」といいそのまま帰っていく。つまりは留守を確認する手法のひとつです。ジョギング姿であれば見知らぬ顔でもそれほど不審に思われませんし、いざというときには敏捷な動きをとれるという空き巣側のメリットもあるようです。
不審な人を見かけたときの対処法ですが、他の町内から散歩などで足を延ばしていることもあれば、自分が知らないだけで引越ししてきたばかりの人もいます。まずは普通に挨拶をしておくといいでしょう。空き巣が犯行をあきらめる一番の理由としてあげているのが「声をかけられた」ですので、もしそれが空き巣であればそれなりの効果はあるものと思われます。
もし、知らないうちに表札や郵便受けなどに見慣れない文字やマークが書かれていたときには注意しましょう。これらの文字やマークは空き巣が下見情報を書き付けた「マーキング」かもしれません。
空き巣が下見したかも?マーキングの意味とは?
マーキングとは、その家に関する情報を空き巣などが書き込むメモのようなものです。マーキングには、主に家族構成や留守になる時間帯などが書かれています。
たとえば、男性の場合はM、女性ならW、家族世帯の場合はファミリーを意味するF、そして一人暮らしであればSといった具合です。
女性の一人暮らしであればWS。WS919のような場合は「女性の一人暮らしで9時〜19時は留守」という暗号です。
マーキングは、セールスの人が行うケースもありますが、空き巣の前兆と考えておくに越したことはありません。見つけたらすぐに消しておきましょう。
空き巣に狙われていると感じたら、できる限りの防犯対策を施した方が賢明です。
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