空き巣の前兆はある?下見で諦めさせる方法とおすすめ防犯グッズ

防犯 2025.06.27更新(2023.12.28公開)
空き巣の前兆はある?下見で諦めさせる方法とおすすめ防犯グッズ

空き巣被害を防ぐには、戸締りを徹底するだけでなく、日常の中に潜む「前兆」に気づくことも大切です。一般的に、空き巣は犯行前に何度も下見を行い、侵入しやすい家やターゲットが留守の時間帯を探っています。

そこで本記事では、空き巣に狙われているときに多いサインや下見のポイント、普段からできる対処法などをご紹介します。

目次

空き巣の前兆とは?犯行の下見の可能性も

空き巣は突発的に犯行に及ぶということは少なく、侵入できそうな家を見つけると事前に何度も下見をして、留守の時間帯などを調べているケースが多いです。
以下のような場面に遭遇したら、空き巣の前兆と考えて注意しましょう。

マーキングがされている

空き巣は下見を行う中で、ターゲットとした家に自分にだけ分かるよう数字やアルファベット、記号でメモを残す場合があります。これを「マーキング」と呼び、主に家族構成や留守になる時間帯など、その家に関する情報が書き込まれています。マーキングすることで、空き巣は何度も家を下見しなくて済みます。表札や郵便受けにマーキングされていることが多いですが、インターホンやメーターボックスに書かれていることもあります。
もし、知らないうちに表札や郵便受けなどに見慣れない文字やマークが書かれていたときは注意しましょう。それらの文字やマークは空き巣が下見情報を記録した「マーキング」かもしれません。

マーキングの例

例えば性別を表す場合、住人が男性ならM、女性ならW、家族世帯の場合はファミリーを意味するF、そして一人暮らしであればSといったマークが使われます。

ほかにも、女性の一人暮らしであればWSなど複数のマークが組み合わされ、WS919のような場合は「女性の一人暮らしで9時~19時は留守」という意味です。また、侵入しやすい家には「○」、侵入できなさそうな家には「×」、侵入できる可能性がある家には「△」といった記号を残すこともあります。
アルファベットや記号以外にシールでマーキングを行うなどさまざまなケースがあるため、注意が必要です。

不審な電話がかかってくる

空き巣は、在宅時間を確認するために非通知で電話をかけてくることがあります。特に毎週同じ曜日、同じ時間にかかってくる非通知の電話は空き巣の前兆かもしれません。着信履歴が残る固定電話を使っている場合は履歴をチェックし、それらしい着信がないか確認してみてください。空き巣が不在の曜日・時間を確認している可能性があります。空き巣からの電話に出ると無言で切れることが多く、一度出ると、曜日・時間を変えて再びかかってくる場合があります。このような無言電話が何回もあると、空き巣に狙われているおそれがあるので注意が必要です。

知らない人や車を何度も見かける

空き巣は一度だけでなく、何度も入念に下見を行い、犯行に及びます。その際、怪しまれないように作業着やスーツなどを着て下見をしているケースが多いため、1日に何度も同じ人を見かける場合は注意が必要です。不審者は車で下見をしている可能性もあるため、普段見かけない不審な車が何度も通る場合も注意しましょう。

また、ジョギング姿で郵便受けから郵便物を引き抜き、ドアをノックして留守を確認する手法もあるようです。住民が出てくれば「道に落ちていたので届けにきました」と言って立ち去ります。ジョギング姿であれば見知らぬ顔でもそれほど不審に思われませんし、いざというときにはすぐに逃げられるので空き巣側のリスクは少ないようです。

一方で、ただ散歩している人や、近所に引っ越ししてきたばかりの人を装って空き巣が下見をしている場合もあります。不審な人を見かけたときは、まずは普通に挨拶をすると良いでしょう。空き巣が犯行を諦めるもっとも多い理由は「声をかけられたから」というデータもあります。不審な人物がもし本当に空き巣であれば、「挨拶をすること」によって犯行を未然に阻止できる可能性があります。

インターホンや電話での在宅確認

空き巣は、直接インターホンを鳴らしたり電話をかけたりして、ターゲットの留守を確認することもあります。在宅の場合はとっさにセールスを装えば良いため、不審に思われず住人が留守かどうかを確認できます。突然の不審な来客や電話があったらしっかりと対策を行いましょう。

また、在宅確認は電話やインターホンだけではありません。

留守の確認方法

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動-1

警察庁のデータによると、留守を見抜く方法として、動きを見張っていたりガラスに石を投げたりといった方法も挙げられています。郵便物の溜まり具合もチェックされているようです。旅行などで留守にする場合は、郵便局留めにしたり新聞の配達を止めたりすることをおすすめします。

空き巣が下見でチェックするポイント

空き巣は犯行前に何度も下見を行い、侵入しやすい家を選定しています。その際にチェックをするのは、「周辺環境」と「犯行可能な家があるかどうか」の2点です。自宅や近所の様子が当てはまっていないか、以下のポイントを確認してみましょう。

周辺環境

周辺の下見で気にすること

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動-1

  • 人通りや人目が少ないか
  • 入りやすく逃げやすい街並みか
  • 留守の家(共働きの家など)が多いか
  • お金がありそうか

現在お住まいの地域がこれらの項目に当てはまる場合は、空き巣に狙われる可能性が高いので注意が必要です。空き巣は家単体だけでなく、街全体を見て侵入のしやすさをチェックしています。忍び込みやすい家であっても、周辺の道路に防犯カメラが多く設置されていたり、近所の人が立ち話していたりすると顔を見られてしまう可能性があるため、犯行を諦める傾向にあります。

犯行可能な家があるかどうか

続いて空き巣が下見の際に「犯行可能な家があるかどうか」をチェックするポイントです。

犯行可能な家があるかどうかのチェック

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動-1

  • 家の人は留守か
  • 入りやすく逃げやすい家か
  • 通りや隣近所からの見通しはどうか など

現在お住まいの家が、これらの条件に当てはまる場合も空き巣に狙われやすいので注意しましょう。
留守になりがちな家や近所からの目が届きにくい家は、空き巣がもっとも狙いやすい条件です。近所の目というのは立地だけでなく、常に人の出入りがある家かどうかなども含まれます。例えば、ご近所付き合いが活発なら本人が留守のときでも家の様子を気にかけてもらえるため空き巣は入りにくくなります。先に述べたように、空き巣が犯行を諦める一番の理由として挙げているのが「声をかけられた」です。ご近所同士の助け合いは、空き巣に狙われないためにも効果的な対策の1つです。

空き巣の嫌がる家の特徴については下記をご参考ください。

空き巣に下見段階で犯行を諦めさせる対処法

空き巣の犯行から住まいを守るには、下見の段階で「侵入は難しい」と思わせることが重要です。ここでは、下見に訪れた空き巣に犯行を諦めさせるための具体的な対処法をお伝えします。

生活サイクルを読まれないようにする

空き巣は、下見によって対象とする家の生活リズムや留守の時間帯を把握しようとします。そのため、空き巣被害を防ぐには、できるだけ生活サイクルを読まれないようにすることがポイントです。
一人暮らしの場合は特に、留守が分かるような行動は避けましょう。例えば、外出時には必ず「行ってきます」と声に出したり、夕方など暗い時間に自動で照明がつくように設定したりするのも防犯対策として効果的です。
また、洗濯物が干しっぱなしになっていると、長時間不在であることを空き巣に知らせてしまいます。帰宅後はすぐに取り込むか、長時間不在にすることが決まっている日は屋外に干さない、などの方法で対策しましょう。

このほかに、郵便受けに郵便物が溜まっていることも留守のサインとみなされるため、空き巣に狙われるリスクが高まります。長期不在の際は郵便局の「不在届」を利用したり、郵便物の回収を行ってくれる「留守宅管理サービス」を活用したりして在宅をアピールし、被害を未然に防ぎましょう。

インターホンや電話を防犯性の高いものにする

空き巣が在宅確認のために使う手段として、インターホンや電話があります。こうした手口に備えるには、防犯性の高い機器を導入して、「見られている」「対応されるかも」と思わせることが重要です。

インターホンはモニター付きにし、「録画中」などのステッカーを貼っておく

インターホンは録画機能付きのモニターインターホンを設置し、外から分かりやすい場所に「録画中」などの札を貼っておきましょう。そうすることで、顔を見られるのを嫌がる空き巣はうかつに呼び鈴を押せなくなります。

登録以外の電話番号からの着信を拒否

空き巣からの留守確認の電話対策には、登録している電話番号以外からの着信を拒否する設定をすると効果的です。留守番電話にも似た機能がありますが、「留守にしております」というメッセージは相手の思うツボなので、「ただいま手が離せません」など、在宅を匂わせるメッセージに変えておくと良いでしょう。

また、自宅の電話に着信拒否の機能がない場合は、後付けで着信拒否機能を追加できる機器を設置する方法もあります。

例えば、ALSOKが提供している「トビラフォン」は、自身で登録した番号以外からの着信を拒否できるばかりでなく、かかってきた電話番号を警察等公共機関から提供される迷惑電話の番号データベースと照合し、該当があれば自動で着信を拒否する機能も備えています。最近では電話を使った特殊詐欺なども増えてきていますので、こうした機能があると安心です。

トビラフォン

マーキングを見つけたらすぐに消す

マーキングは、セールスの人が行ったり子どもがいたずらで落書きしたりするケースもあります。しかし、マーキングを放置していると「防犯意識が低い家だ」と認識されて空き巣に狙われる可能性が非常に高まるため、見つけたらすぐに消しておきましょう。
マーキングは空き巣の前兆と考え、すぐにできる限りの防犯対策を施すことをおすすめします。

ご近所付き合いを積極的に行う

空き巣犯は、ご近所同士のつながりが強い地域を敬遠する傾向があります。ご近所とのコミュニケーションが活発な地域では、住民同士が顔なじみであり、知らない人がいたときにすぐに判別できるためです。空き巣の被害を防ぐためにも、日頃からご近所付き合いを積極的に行い、地域全体で防犯対策に取り組みましょう。見慣れない人を見かけたら、「こんにちは」と挨拶をするだけでも十分な抑止力となります。

自宅の周辺を常にきれいにしておく

自宅の周りにゴミを放置したり庭木が伸びっぱなしになっていたりすると、「管理が行き届いていない=防犯意識が低い」と判断される可能性があります。空き巣に「侵入しやすそう」と思わせないためにも、玄関や庭の周りは常に清潔に保ち、庭木も定期的に手入れするようにしましょう。

門扉が下見の抑止になる

戸建て住宅であれば、門扉の有無も防犯に影響します。門扉があることで、侵入や逃走のハードルが上がり、下見の段階で「この家はリスクが高い」と判断されやすくなります。門扉は、物理的な防犯対策になるだけでなく、心理的な抑止効果も期待できます。

空き巣が嫌がる防犯グッズ

空き巣被害を防ぐためには、「狙われにくい家」にすることが何より大切です。警察庁によると、空き巣犯は侵入に時間がかかる家や人の気配がある家を避ける傾向があります。そこで、今回は空き巣が嫌がる代表的な防犯グッズをご紹介します。

防犯カメラ

防犯カメラは、空き巣にとってもっとも警戒するアイテムの1つです。玄関、駐車場、裏口など、不審者が侵入経路として利用する場所に設置すれば、防犯対策に力を入れていることをアピールでき、下見の段階で諦めさせやすくなります。万が一侵入された場合でも、映像が証拠として警察へ提出でき、犯人の早期発見・早期解決に役立ちます。敷地外からも防犯カメラを設置していることが認識できる位置に設置すると、より強い抑止効果を発揮します。

ALSOKの屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は、工事なしで屋外に取り付けられるセキュリティカメラです。カメラの映像は、専用アプリからリアルタイムでチェックできます。もしものときにALSOKが駆けつける、依頼駆けつけオプションを付けることも可能です。防犯カメラの設置を検討している方は、ぜひご相談ください。

補助錠

補助錠は、既存の鍵に加えて追加で設置する鍵のことで、窓やドアの防犯性を高める防犯アイテムです。補助錠を取り付けると、侵入に時間をかけさせることができ、素早く犯行を終えたい空き巣犯に途中で断念させる効果が期待できます。空き巣犯は侵入に5分以上かかると約7割が諦めるとされており、補助錠は非常に有効な対策です。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動-3

防犯補助錠の「ALSOKロック」は、窓に簡単に取り付けができる補助錠です。ALSOKロックは、外からALSOKマークが見えるため、防犯抑制効果につながります。また、換気したままロックができることから、在宅中の防犯にも役立ちます。

窓用防犯センサー

窓の開閉や衝撃を感知して警報を鳴らす「窓用防犯センサー」は、ガラス破りなどを防ぐ効果があります。大きな警報音は空き巣にとって大きなリスクとなるため、侵入を躊躇させることができます。

防犯センサーの「どろぼーセンサーⅡ」は、窓と玄関ドアに対応した薄型のセンサーです。ガラスの破壊や窓・ドアの開閉に反応して大音量のアラームが鳴るようになっています。貼るだけで簡単に取り付けられる防犯対策です。

ピッキングが難しい鍵

ピッキングが難しい鍵

ピンシリンダーキーやディスクシリンダーキーといったピッキングされやすい鍵を使用している場合は、ピッキングが難しい鍵に交換するのも有効な防犯対策です。具体的には、「ウェーブキー」「ディンプルキー」「キーレス錠」などがピッキングされにくい鍵として挙げられます。
例えば、ウェーブキーは表面に刻まれた波状の溝が、ディンプルキーは表面の不規則なくぼみがピッキングを困難にするとされており、空き巣の抑止につながります。また、キーレス錠はそもそも物理的なカギ穴がないため、ピッキングができません。

防犯ガラス・防犯フィルム

窓からの侵入を防止するには、「防犯ガラス」や「防犯フィルム」の設置が有効です。ガラスを割る際に時間がかかるようになり、空き巣の犯行を断念させる効果があります。また、ガラスの耐久性が上がることで、より強い衝撃を加えなければ割れないため、目立ちたくない空き巣にとっては避けたい防犯グッズです。特に、防犯フィルムは既存の窓にも後付けできるため、コストを抑えて防犯性能を向上させることが可能です。

センサーライト

人の動きを感知するとライトが自動で点灯する「センサーライト」は、夜間の空き巣対策に効果的です。不審者が近づいた瞬間にライトが点灯すると、周囲に気づかれることを警戒しその場を離れる可能性が高まります。玄関や裏口、ガレージなどに設置するのがおすすめです。

防犯砂利

「防犯砂利」は、踏むと大きな音が鳴る特殊な砂利です。庭先や窓の下などに敷いておくことで、空き巣の接近を音で知らせると同時に、心理的なプレッシャーを与えることができます。見た目も自然なので庭の景観を損なわず、防犯対策として取り入れやすいアイテムです。

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