別荘の防犯対策!ホームセキュリティとの組み合わせで別荘を守ろう

別荘を所有していると、好きなタイミングで日常から抜け出して普段とは違う時間が過ごせます。しかし、忘れてはならないのが防犯対策です。別荘は長期間無人の状態が続くことも多いため、一般的な住宅よりも空き巣やトラブルに巻きこまれるリスクが高くなります。
この記事では、別荘で起こりやすいセキュリティリスクや実践したい5つの防犯対策をご紹介します。
目次
空き巣に狙われやすい別荘の特徴

空き巣は、事前に下見を行い、侵入しやすい住宅かどうかを見極めたうえで犯行に及びます。そのため、住まいの立地や周辺の環境は防犯上とても重要です。例えば、人通りが少なく、周囲の目が届きにくい場所にある住宅は、存在を気づかれたくない犯人にとって格好のターゲットといえるでしょう。
特に、閑静なリゾート地にあるような別荘は、オフシーズンになると人の出入りが極端に減るため、空き巣に狙われやすくなります。周囲だけでなく建物内にも人の気配がない状態であれば、空き巣にとってリスクが少なく、侵入される可能性が高まります。
犯人は、こうした状況を下見によって判断します。以下では、空き巣に狙われやすい別荘の特徴をご紹介します。
雑草が伸び放題で郵便受けがあふれている
空き巣は人に見つかるリスクを避けるため、人の気配がない住宅を好んで標的にします。庭の雑草が伸び放題になっていたり、郵便受けがチラシや郵便物であふれていたりすると、長期間留守にしていることが一目でわかります。手入れが行き届いていない印象を与えるため、防犯意識が低いと判断され、狙われやすくなります。
車庫が空いている
車庫に車がなく、長期間車の出入りがない場合、留守にしていると判断されます。空き巣はもちろん、不法侵入やいたずらなどの被害に遭うおそれもあります。
日が暮れても照明がつかない
日が暮れても家の中の照明がつかない場合、無人であると判断されます。また、家の周辺が暗いと侵入や逃走時に周囲から見られにくいため、不審者にとって都合が良いとされ侵入される可能性が高まります。
足場となるものが外壁の近くにある
雨どいや背の高い木、室外機など、外壁付近に足場として利用できるものがあると、窓やベランダからの侵入が容易になります。
また、高い塀に囲まれている場合も注意が必要です。塀の内側に侵入されると外から姿が見えなくなり、近くに通行人がいたとしても犯行の発見が難しくなります。
高級な設備・家財が外から見える
多くの空き巣は、「リスクが低く、リターンが大きい家」を侵入先に選びます。そのため、外から見える場所に高級な家具や家電、装飾品などが置かれていると、「侵入する価値のある家」と判断され、狙われやすくなります。
これらの空き巣に狙われやすい住宅の条件を知ったうえで、リスクを見直し、できる限りの防犯対策を講じることが大切です。
別荘の防犯対策を怠った場合に起こるセキュリティリスク
別荘は、一般の住宅に比べて長期間にわたり人が不在になることが多く、防犯対策を怠ると犯罪被害に遭うリスクも高まります。ここでは、防犯対策を十分に講じていない場合に想定される主なセキュリティリスクについてご紹介します。
不法侵入・器物損壊
防犯対策がされておらず、人の出入りが少ない別荘は、不審者にとって侵入しやすい環境です。そのため、室内の家具や家電などが盗まれたり、侵入時に窓ガラスや玄関などを破壊されたりするおそれがあります。また、長期間無人で空き家状態が続くと、第三者に無断で住み着かれる不法占拠(不法滞在)のリスクもあります。
不法投棄
別荘周辺は、長期休暇以外は人通りも少ないことが予想されます。そのため、誰も見ていないと思われ、敷地内にゴミを捨てられる可能性があります。
動物による被害
人の気配がない期間が長いと、野生動物に侵入され室内を荒らされるおそれもあります。配線のコードをかじられると、漏電し火災の原因になることも考えられます。
また、糞尿被害によって悪臭や衛生面の問題を引き起こし、建物の資産価値を下げてしまう可能性もあります。
火災(電気火災・放火)
長期間放置された別荘では、電気設備の経年劣化や漏電などが原因で火災が発生するおそれがあります。人がいないため初期消火が難しく、被害が拡大し近隣にも影響が及ぶケースもあります。
さらに、不法投棄されたゴミなどを敷地内に放置していると、いたずらにより放火されるリスクもあります。ゴミから建物に燃え移り、さらに大きな火災に発展する可能性も考えられます。
別荘の防犯対策で意識すべき5つのポイント

別荘は人のいない期間が長く、常時見張ることが難しいため、厳重な防犯対策が必要です。複数の防犯対策を実践して、リスクを解消しましょう。具体的な防犯対策を5つご紹介します。
施錠の徹底
侵入窃盗の多くは、無施錠の玄関や窓を狙って行われます。別荘のように不在期間が長い住まいでは、一度鍵の閉め忘れがあると、侵入しやすい状態のまま長期間放置されてしまう可能性があり危険です。そのため、別荘を離れる際は、玄関や窓の施錠を徹底しましょう。
また、別荘の滞在中に短時間だけ家を空ける場合も注意が必要です。5〜10分程度だからといって施錠しないでいると、その隙を狙って犯人に侵入されるおそれがあります。
家を空ける際は、1階部分だけではなく、施錠できるすべての鍵を閉めましょう。
より防犯性を強化するなら、補助錠を設置してワンドア・ツーロックにするのをおすすめします。補助錠の設置によって、1つ目の鍵を開錠してもすぐには侵入できなくなり、犯行に時間がかかるため途中で断念させる効果が期待できます。
防犯ガラスの設置
侵入窃盗では、窓ガラス破って侵入する手口も多く見られます。鈍器やマイナスドライバーなどを用いて窓ガラスに穴を開け、そこから手を差し込んでクレセント錠を開錠します。
このような被害を防ぐには、窓ガラスを防犯ガラスへ交換するのがおすすめです。防犯ガラスは、1枚の防犯膜を2枚の板ガラスで挟んだ構造で、工具を使ってもすぐには穴が開かず、侵入までの時間を大幅に稼いでくれます。
また、費用や施工の手間が負担になる場合は、「防犯フィルム」の活用もおすすめです。既存の窓ガラスに貼るだけで割れにくくなり、ガラス破りに時間と手間をかけさせ、侵入を諦めさせやすくなります。
そのほかには、窓に取り付ける窓用の防犯ブザーも有用です。窓の開閉や破壊時の衝撃を検知すると大音量で警告音が鳴るため、犯行の抑止につながります。
ピッキングされにくい鍵への交換

別荘に防犯性の低い鍵を使っている場合、施錠したはずの玄関でも簡単に開錠されるおそれがあります。現在の鍵および玄関の状態を確認し、必要に応じてピッキングされにくい鍵への交換を検討しましょう。
広く使用されているのは、ディンプルキーと呼ばれる鍵です。鍵の表面に複数のくぼみ(ディンプル)が掘られており、内部のピンが上下左右に複雑に配置されている構造のため、これまでの鍵よりも防犯性能が高く、ピッキングもされにくいとされています。ほかにも、鍵の側面に波状の切り込みがあり複製が難しいウェーブキーや、暗証番号などを使い解錠するキーレス錠もピッキング対策に有効です。
近年は、BluetoothやWi-Fiを使用し、スマートフォンで施錠・解錠が可能なスマートロックも多く普及しています。なかには、鍵穴がないタイプがあるため、ピッキングのリスクを軽減できます。
ただし、鍵の防犯性をどれだけ高めても、玄関の扉と枠の間に隙間があると、バールを用いて容易にこじ開けられてしまいます。被害を防止するには、ガードプレートを取り付けて、工具などを差し込む隙間をなくすのが効果的です。
防犯カメラとセンサーライトの設置
人の視線を嫌う空き巣の特性を利用し、防犯カメラやセンサーライトを活用するのもおすすめです。
防犯カメラは犯行の様子を映像として記録するため、犯人にとって大きな抑止力になります。カメラの存在に気づいた時点で、犯行をあきらめるケースも少なくありません。
また、センサーライトは人の動きを検知して自動で点灯するため、人に気づかれにくい暗い場所を好む犯人を驚かせたり、周囲からの発見リスクを感じさせたりして、犯行を防止する効果が期待できます。
こういった設備に加えて、別荘の周辺の足場を防犯砂利に変えるのもおすすめです。足音が目立つため、空き巣は嫌がります。
ホームセキュリティや空き家管理サービスの活用
たとえ防犯ガラスや防犯性の高い鍵などで対策を講じていても、時間をかければ侵入されてしまう可能性があります。特に近年は、複数人で計画的に犯行を行うケースや、工具を使って強引に侵入してくる凶悪な侵入窃盗も報告されています。
そこでおすすめなのが、ホームセキュリティや空き家管理サービスの活用です。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」をご用意しており、ご希望にあわせてお選びいただけます。
セルフセキュリティは、お手頃な価格で導入でき、不在時に不審者が侵入するなど異常を検知したらALSOKへ駆けつけを依頼できます。
一方でオンラインセキュリティは、異常発生時に自動でALSOKが駆けつけます。ドアや窓などの開閉を感知するセンサーや、不審者の動きを検知する人感センサーなどを設置するため、異常を早期に発見できます。
別荘を長期間留守にしている間はもちろん、在宅中も警備をセットできるため、別荘に滞在中も安心してお過ごしいただけます。
また、ホームセキュリティ加入時に貸与されるALSOKステッカーも、一定の犯行抑止効果が期待できます。
ALSOKの空き家管理サービス「るすたくサービス」は、別荘や長期不在となる家をスタッフが定期的に訪問し、通気換気や通水、家の清掃、ポスト整理などを行うサービスです。ポストに郵便物が溜まったままになっていたり、不法投棄のゴミが放置されていたりといったことが防げるため、防犯効果も期待できます。
また、オプションサービスとして、るすたくサービスとホームセキュリティがセットになった「るすたくセキュリティ」もご用意しています。るすたくセキュリティでは、空き家管理のほかに、別荘で不審者の侵入を検知するとALSOKが駆けつけます。別荘の管理と防犯対策を同時に行いたいと考えている方は、ぜひご検討ください。
防犯対策を実施して大切な別荘を守りましょう
長期間にわたって人がいない別荘は、一般的な住宅よりも不審者や動物の侵入リスクが高いといえます。施錠の徹底はもちろんのこと、防犯ガラスや防犯性の高い鍵、監視カメラ、センサーライトなどの導入がおすすめです。
しかし、これら自分でできる範囲の防犯対策を行ったとしても、長期間家を空けることの多い別荘の場合は、時間をかけて侵入されてしまうかもしれません。
別荘の防犯対策は、これらに加えてALSOKの「HOME ALSOK Connect」の活用がおすすめです。別荘を留守にしている間も警備を実施し、異常が発生した場合はすぐにお知らせをすることで、迅速な対処を可能にします。大切な別荘を守るために、ぜひご検討ください。