全国治安ランキング「治安いい都道府県」2019

住む地域を選ぶ際に条件となるのは、仕事や子どもの学校、両親の世話などの利便性が中心となりますが、それでもなるべくなら治安のいい街を選んで住みたいもの。ここでは警察庁が発表している「犯罪件数都道府県ランキング」の最新データから、治安がいい都道府県のランキングを作成し、ご紹介いたします。
刑法犯全体の認知件数や検挙率、犯罪遭遇率が低いベスト10
順位 | 刑法犯認知件数 (少ない順) |
刑法犯検挙率 (高い順) |
刑法犯犯罪遭遇率 (低い順) |
---|---|---|---|
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鳥取 | 秋田 | 秋田 |
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秋田 | 山形 | 長崎 |
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島根 | 鳥取 | 岩手 |
4 | 徳島 | 長崎 | 大分 |
5 | 福井 | 島根 | 青森 |
6 | 大分 | 佐賀 | 山形 |
7 | 岩手 | 和歌山 | 鳥取 |
8 | 佐賀 | 青森 | 宮崎 |
9 | 山形 | 奈良 | 島根 |
10 | 長崎 | 沖縄 | 山口 |
警察庁が2019年に発表した「犯罪件数都道府県ランキング(調査は2018年)によると、刑法犯全体の認知件数がもっとも少なかったのは2,110件の鳥取県です。2位が2,460件の秋田、3位が2,631件の島根県でした。一方、検挙率でみると、もっとも高いのが秋田県で72.9%、2位が山形県の72.4%、3位は認知件数でトップだった鳥取県の66.9%となっています。
治安の良し悪しを考える時に一番重要と思われる犯罪遭遇率(何人に1人が犯罪にあう確率か)を見てみると、1位は秋田県で413人に1人、2位は長崎県で381人に1人、3位は岩手県で366人に1人という結果となりました。認知件数がもっとも少なかった鳥取県は遭遇率では271人に1人で7位となっています。


出典:警察庁「平成30年犯罪件数都道府県ランキング」をもとに作成
こちらの図は縦軸に検挙率、横軸に犯罪遭遇率をとって各都道府県のデータをマッピングしてみたものです。右上にいくほど治安が良いことを表しています。各都道府県の治安状態の相対的な位置関係がひとめでわかるようになっています。これをみると山形県、秋田県、長崎県の治安の良さが突出していることがよくわかります。
住宅侵入盗の認知件数や検挙率、住宅侵入盗遭遇率が低いベストランキング
住まいとしての治安を考えた場合にやはり一番心配なのが泥棒に入られること。次に刑法犯のなかから住宅侵入盗だけを取り出して状況をみてみることにしましょう。
順位 | 住宅侵入盗認知件数 (少ない順) |
住宅侵入盗検挙率 (高い順) |
住宅侵入盗犯罪遭遇率 (低い順) |
---|---|---|---|
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島根 | 滋賀 | 長崎 |
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鳥取 | 大分 | 島根 |
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秋田 | 東京 | 青森 |
4 | 徳島 | 長崎 | 秋田 |
5 | 青森 | 山形 | 大分 |
6 | 長崎 | 広島 | 徳島 |
7 | 福井 | 長野 | 鳥取 |
8 | 大分 | 三重 | 宮崎 |
9 | 宮崎 | 佐賀 | 沖縄 |
10 | 岩手 | 福岡 | 山口 |
住宅侵入盗がもっとも少なかったのは島根県で47件、2位が鳥取県の60件、3位は秋田県で80件となっています。ちなみに認知件数としては6位の長崎県までが2桁で、7位の福井県から100件を超えます。年間に2桁しか住宅侵入盗の認知件数がないというのは都会に住む人には少しイメージしにくいくらい平和な街だということができます。
次に住宅侵入盗の検挙率をみてみましょう。
こちらは1位が滋賀県で140%、2位が大分県で128.6%、3位がなんと東京で111%となっています。検挙率は前年以前に認知した事件の検挙数も含む検挙件数を当該年の認知件数で割って算出するため、100%を超えることがあります。ちなみに調査年度の2018年に検挙率が100%を超えているのはこのトップ3だけでした。
そして最後は体感治安にも大きく影響を与えると思われる侵入盗の遭遇率ですが、こちらは1位が長崎県で6,668戸に1件、2位が島根件で6,472戸に1件、3位が青森県で6,304戸に1件という結果となりました。
住宅への侵入盗についても縦軸に検挙率、横軸に遭遇率として各都道府県のデータをマッピングしてみました。刑法犯のときと同様に右上にいくほど治安が良く、左下にいくほど治安が悪いことを示しています。
矢印は昨年と大きくポジションが変わったことを表していて、滋賀県や大分県で検挙率・遭遇率がともに大きく改善したことがわかる一方で、秋田県の検挙率が大幅に下がっていることがわかります。山形県は検挙率は改善したものの、遭遇率が悪化しています。
これをみると、滋賀県、大分県、長崎県の治安が突出してよいことがわかります。


出典:警察庁「平成30年犯罪件数都道府県ランキング」をもとに作成
住居の中でももっとも多い侵入盗経路と侵入手段とは?
犯罪者に狙われない安全な暮らしを考える場合、まず知っておきたいのは侵入盗の経路になりやすい場所と侵入手段です。警察庁の発表では、一戸建住宅と3階建以下の低層マンションやアパートの場合、もっとも多い侵入口は窓ということがわかります。次いで多いのは表出入口で、一戸建住宅も低層マンションまたはアパートのいずれも同じです。侵入手段は無締りがもっとも多く、その次にガラス破りが続きます。無締りとは施錠をしない状態のことで、つまり鍵のかけ忘れによって侵入口を作ってしまっているということです。
侵入口 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
|||
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窓 | 57.6% | 窓 | 53.3% | 表出入口 | 54.1% |
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表出入口 | 18.2% | 表出入口 | 34.8% | 窓 | 32.9% |
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その他の出入口 | 15.8% | 不明 | 6.9% | 不明 | 9.7% |
侵入手段 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
|||
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無締り | 46.5% | 無締り | 44.8% | 無締り | 48.1% |
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ガラス破り | 37.7% | ガラス破り | 32.0% | ガラス破り | 17.3% |
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不明 | 4.9% | 合かぎ | 8.2% | 合かぎ | 13.4% |
出典:警察庁「住まいる防犯110番」
一方、高層マンションなど4階建以上の建物でもっとも多い侵入口は、表出入口という結果が出ています。もっとも多い侵入手段は無締りで、こちらも戸締りを怠ったことが原因にあげられます。高層マンションの場合、窓からの侵入は少ないと考えがちですが、それ以外に懸念されるのがオートロックを過信することです。たとえば、ゴミ出しのように短時間家を空ける場合に、鍵をかけないまま出てしまう人もいます。しかし、犯人はどこで見ているかはわかりません。住人のわずかな油断も見落とさず、ちょっとした隙に侵入されることが多いのです。
治安が良い地域に住んでいるからといって油断せず、自分自身がまずしっかりと防犯意識を持ち、自ら侵入口を作ってしまわないよう注意しましょう。住人の油断で都道府県の遭遇率を自ら悪化させてしまうようなことのないようにしなければなりません。
防犯意識を高めながらホームセキュリティを導入しよう
どんなに治安の良い都道府県に住んでいても、不審者が住居に侵入する可能性をゼロにすることはできません。玄関や勝手口、窓などは侵入口になりやすい場所ですから念入りに対策を施しておく必要があります。
ホームセキュリティを導入すれば、侵入口を24時間365日センサーで見守ってくれます。侵入者が検知されればただちにガードマンが駆けつけるので、在宅中に侵入者と鉢合わせする可能性があることも考えると心強いです。
ALSOKのホームセキュリティなら月々3,850円からニーズに合わせてさまざまなプランを選択いただけます。お気軽にお問い合わせください。