痴漢被害は子どもにも!小学生の痴漢被害を防ぐには

防犯 2021.10.19(2023.10.23更新)
痴漢被害は子どもにも!小学生の痴漢被害を防ぐには

子どもが被害者となる痴漢事件が発生していることは、日々のニュースで報道されており、日々心配している保護者の方々も多いことでしょう。
特に小学生は、自分で考え行動ができる年齢。親として子どもの身を守ることを教えるとともに、家族や地域全体で子どもたちを犯罪から守ることが重要です。この記事では、子どもを痴漢被害から守るための防犯対策についてご紹介します。

目次

子どもも痴漢に狙われる

子どもも痴漢に狙われる

下の表は警察庁が公表した平成21年(2009年)~令和4年(2022年)にかけての子どもの強制わいせつの被害件数の推移を表したグラフです。

子どもの強制わいせつの被害件数(全国)<平成21年〜令和4年>

出典:警察庁「令和元年版 警察白書」
警察庁「令和5年版 警察白書」

平成27年(2015年)以降は1000件を下回っているものの、毎年多くの子どもが強制わいせつ被害に遭っていることが分かります。

強制わいせつの被害まで至らなくとも、不審者がわいせつな言葉や事実に反する言葉等を掛ける「声掛け」や、公園や路上などで陰部を露出するなどの「公然わいせつ」に関する被害も発生しています。
「事実に反する言葉」の事例としては、子どもを車に乗せて連れ去る目的で「お母さん(お父さん)が呼んでるから車に乗って」と誘ったり、容姿を撮影するために「〇〇のカメラマンなんですが」「モデルにならない?」などと言って近づく行為などがあります。

では、子どもを痴漢・性被害から守るにはどうしたらよいのでしょうか。まず、痴漢が出現しやすい場所を子どもに教えておく必要があります。

子どもが痴漢被害に遭いやすい場所

子どもが痴漢被害に遭いやすい場所

痴漢は、親の目や他人の目が届かないところで性犯罪行為を行う傾向があります。
そのため、痴漢が狙いやすい場所にはなるべく一人で行かせないようにすることが肝心です。

電車内

通学や通塾で電車に乗る子どもも少なくありません。満員電車では、ドア付近や車両連結部分が特に危険です。他人からの死角を作りやすく、人が出入りするときにすれ違いざまに触るなどの痴漢被害も発生しています。
空いている電車でも隣の席に密着して座り、腕組みをして隠れた手で触る痴漢もいます。

駅周辺

駅においては、トイレ、エレベーター内、混雑時のエスカレーター・階段などがリスクの高いです。
また、エスカレーターや階段は盗撮の危険もあります。

学校周辺(敷地外)

校舎周辺の人気の無い場所は危険です。学校の塀が高い場合や草木が茂っている場合などは特に死角が生まれやすく注意が必要です。

公園

公園においては、塀、樹木、植栽、遊具、トイレ施設などで見通しの悪い場所が危険な場所です。また、ひとりで公園のトイレに行くのは危険が伴います。

路上

大通りから脇道に入った住宅地の道や田畑に面した道では、早朝や夕方の時間帯には歩行者が少なくなることが多く、「声かけ」や「公然わいせつ」などの被害に遭うことがあり、特に注意が必要です。

住宅周辺

マンションなどの集合住宅では、住人のふりをして後をつけてきた人によって、共用玄関や廊下で被害に遭う事例があります。子どもには、帰宅の途中で自宅が近づいてきたら、後ろからついてくる人がいないか気をつけるように伝えておくようにしましょう。
子どもには、住宅地の極端に人通りの少ない道に一人で行かないように言い聞かせておきましょう。登下校時に使うべき道を子どもと確認しておくことも重要です。地域によっては、登下校時間に通学路で地域住民などが子どもを見守るところもあります。

子どもを痴漢から守るためには

子どもを痴漢から守るためには

子どもが日頃どのように行動しているかをチェックして、危険を避ける対策を取りましょう。

混雑時の電車を避ける

登下校に電車を利用する場合などは、ラッシュ時をさけて早く登校させるなどの工夫をしてみてください。
電車が混雑している場合は、出入り口付近や連結部分には行かないことを心がけるように伝えましょう。

暗い道を一人で歩かせない

暗くならないうちに帰宅させるようにするのがベストですが、遅くなってしまう場合はなるべく大人が付き添いましょう。
ひとりで歩く時は急に近づいて来る人がいないか用心する必要があります。
万が一の場合には、コンビニに入って助けを求めたり、「子どもSOS」の札のある民家に入ったりして身を守る方法があることを子どもに教えておきましょう。

犯罪発生情報を入手して子どもに伝える

子どもをターゲットとする犯罪の実態を知っておくことが重要です。子どもが狙われる具体的な事例を調べたうえで、子どもと対応をシミュレーションし、どのように対応すべきか子どもに考えさせるようにするとよいでしょう。

最近は「知らない人についていってはいけません」だけでは通じなくなっています。
子どもが犬や猫をかわいがっている時に近づいてきて親しくなり、「うちに犬(猫)がいるから見においで」などと言う巧妙な手口の事例もあります。中には数日かけて親しくなって、子どもにとって「知っている人」になってから誘う犯罪者もいます。そのような事例があることを教えておく必要があるでしょう。

犯罪発生情報は、各都道府県の警察本部がホームページに掲載しています。地域によっては犯罪発生状況や不審者情報などを電子メールで知らせるサービスを行っているため、確認してみましょう。警視庁「Digi Police」(デジポリス)、大阪府警「安まちアプリ」など、いろいろな地域の防犯アプリが提供されています。可能であれば、このような防犯アプリをインストールして、犯罪発生状況や不審者情報などをウォッチすると良いでしょう。

なお、子どもが通う小学校に不審者情報が通知される場合もあるため、小学校からのお便りなどは忘れずに確認するようにしましょう。

防犯ブザーを持たせる

子どもには防犯ブザー持たせるようにして、すぐに操作できるように使い方を教えておくようにしましょう。防犯ブザーを鳴動させることで周囲に危険を知らせることができ、また、防犯ブザーの音により犯人の多くは犯罪をあきらめて逃走するため、犯罪を未然に防止する効果があります。
子どもには、すぐに防犯ブザーを手にとって操作できるように、カバンやランドセルの外側に防犯ブザーを吊り下げるなどするよう伝えておきましょう。

ながら歩きをさせない

何かをしながら歩くと周囲への注意力が散漫になるため、スマホを触りながら歩くといった「ながら歩き」は極力しないよう伝えてください。

大声を出す練習をする

とっさに大声を出すのは難しいことです。迷惑のかからない場所で一緒に大声を出す練習をしておきましょう。そして、連れ去りの被害に遭いそうになったときには、「いやです」「行きません」「知りません」など、はっきりと断ることができるようにしておきましょう。

子どもを性犯罪から守るためには、「プライベートゾーン」について教えることも重要です。詳細については、プライベートゾーンについて解説したコラムを参照していただけますと幸いです。

子どもの登下校時の防犯対策

ALSOKでは、子どもの安全を守る個人向けの見守りサービス「まもるっく」をご提供しています。「まもるっく」はGPSを内蔵した携帯端末です。

万一のときは付属のストラップを引っ張ることで「緊急通報+防犯ブザーの鳴動」を同時に行えます。緊急通報があった際は、保護者へすぐに通報現場の位置情報を通知。依頼があればガードマンが現場に駆けつけます。

また、お子さまが小学生になると留守番をする機会があるご家庭もあるでしょう。住宅の防犯についても検討しておくことをおすすめします。

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まとめ

小学生は、登下校のときや一人で外出するときに痴漢被害に遭う可能性があります。痴漢被害についてどんな事例があるのかを親子でよく話し合って、対策を立てるようにし、被害に遭いそうになった際の練習(大声を出す、ブザーを鳴らす、逃げるなど)をしておくことが大切です。
そして、子どもをひとりで行動させないようにする、夜遅くなったら迎えに行くなどの対策も可能な限りとっておくようにしましょう。

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