トラブル増加中?子どものSNS利用時の注意点とトラブル対処法

子ども 2021.12.09(2023.10.30更新)
トラブル増加中?子どものSNS利用時の注意点とトラブル対処法

SNSの普及により、さまざまな情報が簡単に手に入るようになりました。しかし、知識があまりない子どもたちは、ネット犯罪に巻き込まれることが増えてきているのが現状です。自分の子どもは大丈夫と思うかもしれませんが、気軽に利用できるSNSは誰でもトラブルに遭う可能性があります。
そこで今回は、SNS利用時の注意点とトラブル対処法についてご紹介します。

SNSに起因する子どものトラブルが増加中

SNSに起因する事犯の被害者児童数の推移(合計)

出典:警察庁「令和4年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況」

警察庁のデータによると、SNSに起因する事犯の被害児童数(18歳未満)の合計は1,700件をこえており、10年前の平成24年(2012年)の数値と比較するとSNSによる事件が約1.6倍増えていることが分かります。なお、罪種は下記の通りです。

令和4年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況 - SNSに起因する事犯の被害児童数の推移

出典:警察庁「令和4年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況」

児童買春や児童ポルノ、誘拐、殺人など、SNSを通してさまざまな犯罪に巻き込まれる可能性があります。

SNSを利用する際の注意点

SNSを利用する際の注意点

SNSの特徴のひとつが、多くの人と気軽にコミュニケーションを取れることです。しかし、気軽に人と繋がってしまうことから思わぬトラブルに発展することも多くなっています。

友達とのコミュニケーション

例えば、友達同士でコミュニケーションを取るときに「?」をつけ忘れたりするなど、言葉足らずで違う意味に捉えられてしまうことが原因でトラブルに発展することがあります。SNS利用は顔が見えない分、普段以上の配慮が必要なのです。
送信前に読み返し、相手がどう受け取るか考えるようにするとよいでしょう。

SNSで出会った人に注意

特に気をつけたいのが、SNSで出会った見ず知らずの人に実際に会うことです。連絡を取り合っているうちに実際に会うことになってしまい、そのまま連れ去られたり犯罪に巻き込まれたりするケースも増えてきています。
顔の見えないSNSでは、相手が年齢や素性を偽っていることがあります。コミュニケーションを多く取ることは大切かもしれませんが、知らない人と実際に会うことはしないようにしましょう。誘われても断ることが大切です。

「おいしい話」には注意

SNSで大金を稼げるなどの話に誘われてから、犯罪に巻き込まれる人も増えてきています。SNSで稼げるという投稿を見て応募したものの、その仕事は特殊詐欺によってお金を受け取るものだったなどのケースがあり、実際にお金を受け取ったことで少年が逮捕された事例もあります。
他にも、SNSをきっかけとした援助交際によるトラブルも起こっています。簡単にお金が稼げる・お金がもらえるといった「おいしい話」には注意が必要です。

情報の流出に注意

書き込んだ情報が思わぬところから流出することもあります。写真に位置情報が含まれたまま投稿してしまったり、友達だけに限定公開したSNSの投稿が引用・拡散されてしまうこともあります。個人が特定できる内容の投稿や写真は、気軽にSNSに載せないよう注意しなければなりません。

著作権に注意

他人が描いた絵を勝手に載せたり、漫画の写真を無断でアップしたりすると著作権侵害にあたります。また、違法にアップロードされたものだと知りつつダウンロードするのも違反です。違法な配信サイトは利用せず、正しい方法で楽しむようにしましょう。

SNSで投稿時に気をつけること

不適切な投稿により、大きなトラブルになることもあります。例えば、放課後に立ち入り禁止の場所で撮った写真を友達に向けてアップした後、その写真が拡散され警察沙汰に発展し、学校や名前があっという間に特定されてしまったということもあります。悪ふざけや悪意のある投稿は、場合によっては罪に問われたり賠償請求をされることがありますので、SNSへ投稿する際は、不適切な撮影や投稿を控えるようにしましょう。

個人間の写真・動画のやり取り

X(旧Twitter)やLINEなどの拡散力のあるSNSに写真を投稿し、それが拡散されてしまうと、全てを回収・削除することはほぼ不可能です。自撮り写真はもちろん、友達を含む集合写真でも個人情報の流出につながってしまうこともあります。特に気をつけたいのが個人間での写真・動画のやり取りです。性的な写真・動画を拡散されたり、それをもとに脅されたりすることがあります。他の人からは見えないはずだと思っても、受取人が流出させないとは限りません。流出したら困る画像や動画を送るのは絶対にやめましょう。

SNSによるトラブルに遭った時の対処法

SNSによるトラブルに遭った時の対処法

もし、お子さまがSNSでトラブルに遭ってしまったとしても冷静に対処することが大切です。トラブルに遭ったお子さまは傷ついていたり、ご家族に話すことをためらっている場合も多いため、怒ることはせず落ち着いて状況を把握するようにしましょう。

非表示設定を活用

SNSには、相手の投稿自体が見えないように非表示にしたり、つながり自体を断つ機能が備わっています。SNS上で誹謗中傷を受けるなどのトラブルがあった場合は、傷が深くなる前に非表示設定をうまく活用し、見えないようにしましょう。

人権侵害情報の削除を依頼

個人情報が第三者に流出されている場合は、人権侵害情報を削除してもらうよう掲載元に依頼することができます。SNSのお問い合わせなどから依頼できるページを探し、そこから削除依頼を行いましょう。削除依頼を行う際には、証拠として画面(スクリーンショット)や動画を保存しておくことも重要です。

信頼できる機関に相談する

困ったときは、SNS専用の相談窓口や警察に相談できます。SNSによるトラブルに巻き込まれた際は、1人または家族内だけで解決しようとせずに信頼できる機関に相談するようにしましょう。
また、お子さまがトラブルに遭っているかもしれないと感じた際も、相談してみることをおすすめします。

お子さまがトラブルに巻き込まれる前に…

お子さまがSNSでトラブルに巻き込まれてしまう前に、事前にできる対策をご紹介します。

ルールを設ける

あらかじめスマートフォンの使い方について、ルールを設けておくことが大切です。利用する時間や場所を決め、SNSで出会った人が良い人そうだと感じても会わないことや、個人情報はSNSに載せないことなど、お子さまと一緒にルールを決めておきましょう。

普段からコミュニケーションを取る

SNSによるトラブルは、お子さまの悩みが発端として起きるケースが多くあります。そのため、普段から親子間でコミュニケーションを取り、人間関係などの悩みを相談しやすい環境にしてあげることも大切です。
とはいえ、子どもからすると親に相談しにくいケースもあるかもしれません。その場合は1人で抱え込まず、第三者(学校や信頼できる機関など)に相談できるように教えておくと良いでしょう。

年齢に合った設定にする

SNSでは対象年齢を設定していることがあります。それぞれのSNSツールによって対象年齢が異なります。スマートフォンの設定時に正しい年齢を入力し、対象年齢以下でダウンロード・閲覧できないようにしておきましょう。

フィルタリングをかける

SNSに起因する事犯の被害児童のフィルタリング利用状況(令和4年)

出典:警察庁「令和4年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況

SNSに起因するトラブルの被害に遭った児童のほとんどがフィルタリングをしていなかったことが分かっています。フィルタリングとは、不適切なサイトやアプリの利用ができないようにブロックする機能です。お子さまをSNSのトラブルから守るにはフィルタリングを利用するようにしましょう。

外出時のお子さまの安全を守るには

まもるっくの画像

SNSによるトラブル以外でも、登下校中に連れ去りや事件に巻き込まれる可能性もあります。特に小学校低学年のうちは抵抗する力がないので、危険な目に遭うこともあります。
そこで、外出中のお子さまの防犯対策として、ALSOKの「まもるっく」がおすすめです。「まもるっく」はGPSがついている小型の携帯端末で、お子さまの居場所がいつでも確認でき、通話もできます。
もしものときは、端末のストラップを引くことで防犯ブザーが鳴動し、ALSOKへ緊急通報することが可能。依頼があればガードマンの駆けつけ対応も行っております。

まとめ

今回は、SNS利用時の注意点とSNSによるトラブルの対処法についてご紹介しました。
SNSは身近で気軽に使えるツールだからこそ、誰でもトラブルに巻き込まれる可能性があります。お子さまがトラブルに遭わないよう、家族間でルールを設けたり、普段からコミュニケーションを取ったりすることが大切です。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも