デイサービス(通所介護)とは?気になる費用と利用手順を解説

デイサービス(通所介護)とは?気になる費用と利用手順を解説

高齢者・介護 2021.12.28
デイサービス(通所介護)とは?気になる費用と利用手順を解説

将来、ご家族や身内の方の介護の可能性を考えて、さまざまな介護サービスの利用を検討している方も多いと思います。介護保険サービスのなかでよく知られているものの1つに「デイサービス(通所介護)」があります。
この記事ではデイサービスの概要と実施しているサービス内容、かかる費用や利用の手引きなどについてご紹介します。

デイサービス(通所介護)とは?

デイサービス(通所介護)とは?

デイサービスとは、正しくは「通所介護(つうしょかいご)」と呼ばれる介護保険サービスの通称です。通所介護は、利用者ができる限り自宅で自立した生活を送れるようにするために実施されます。
ご自宅で暮らしていて介護を必要とする方が、日帰りでデイサービスセンターなどの施設に通い、食事や入浴、排せつなどの介助・支援や、機能訓練などのサービスを受けます。老人ホームのように移住をともなわず、昼間のみ施設へ行き介護サービスを受けるため「デイサービス」という通称で呼ばれています。

デイサービスの目的は、介護を必要とする方が自宅で暮らしつつも心身の機能やコミュニティ意識の維持に努められ、ご家族の介護負担も低減できることです。デイサービス施設には、介護職員、看護師、生活相談員、機能訓練指導員など、専門的な介護サービスを提供するスタッフが常駐しています。

またデイサービス施設へ通う際には、ご自宅からの送迎を受けられるため、ご自身で施設まで通うことが難しくても毎日の利用が可能です。

デイサービスの利用対象

デイサービスを利用できるのは、介護サービスの必要性を段階的に判断した要支援/要介護認定において、要介護1~5と判定された方です。
要支援1・2の方、もしくは基本チェックリストで「要支援相当」と判定された方については、「介護予防通所介護(デイサービス)」を受けることができます。

デイサービスの利用対象
通所介護
(デイサービス)
・要介護1~5の方
・第一号被保険者(65歳以上)の方、もしくは第二号被保険者(40歳以上65歳未満)で老化に起因する16の特定疾病のいずれかを罹患している方
介護予防通所介護
(デイサービス)
・要支援1・2の方、または基本チェックリストで要支援相当と判定された方
・第一号被保険者(65歳以上)の方、もしくは第二号被保険者(40歳以上65歳未満)で老化に起因する16の特定疾病のいずれかを罹患している方

基本チェックリストについては、下記のデイサービスの利用手順の段落でご説明します。
特定疾病についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

デイサービスで受けられるサービス内容

デイサービス施設で受けられるおもな介護サービスの内容は、以下となっています。

健康状態の確認

ご家族が仕事や家事などで忙しい昼間も、利用者の健康状態など様子を見守ってくれます。施設内に看護師がいますので、服用中のお薬の管理や口腔ケアなども行ってもらえます。

入浴・排せつの介助

一人で入浴することが難しい利用者に対して、入浴介助を行います。お風呂に入るだけでなく、保湿や爪切りなど入浴後のケアも含まれます。
排せつの介助はトイレまでの付き添いから脱衣、おむつ交換までサポートがあり、利用者の介護度や必要性に応じて、適切な衛生管理が行われます。

食事

午前から夕方にかけて滞在する形式のデイサービスでは、昼食やおやつを食べることができます。噛む力や飲み込む力が低下している利用者には、食べやすく工夫された介護食が提供されます。介護食の形態はソフト食やきざみ食などさまざまな種類がありますが、提供の範囲は施設によって異なるため、確認が必要です。

機能訓練

日常生活において必要な動作の維持や改善を目的とした訓練(リハビリテーション)を受けられます。歩行や立ち座りに関する訓練の他、誤嚥を防ぐため口の動きをトレーニングしたり、認知機能の低下予防のため読み書きなど脳のトレーニングを行ったりもします。

レクリエーション

体を動かす遊びや、作品の制作などを行います。ゲームや脳トレを行ったり、カラオケをしたりするなど、お楽しみに加え機能訓練になるレクリエーションが中心です。レクリエーションは月間予定表などにも記載されていることが多く、参加したいレクリエーションを事前予約できる場合もあります。

デイサービスにかかる費用

デイサービスの利用にかかる費用ですが、概ねの目安としては1回の利用あたり1,000円~2,000円程度となる場合が多いといえます。
ただし施設や利用する方の介護度、利用するサービス内容などによって変わるため、必ず各施設が提供している情報を確認しましょう。

以下は、要介護1~5の認定を受けている場合に、1日あたり7~8時間のデイサービス利用にかかる費用の目安を表にしたものです。

1回あたりの利用者負担分(1割負担)
(月毎の平均利用人数延べ301人~750人の通常規模施設の場合) 要介護1の認定者 645円
要介護2の認定者 761円
要介護3の認定者 883円
要介護4の認定者 1,003円
要介護5の認定者 1,124円

参考:厚生労働省 介護サービス情報公開システム
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group7.html

上記はあくまで目安であるとともに、利用に際してかかった日常生活費(食費、おやつ代やおむつ代など)は、別途実費での負担が必要です。ただし、ご自宅から施設までの送迎にかかる費用は、上記の利用費に含まれます。

なお、介護予防通所介護(デイサービス)の場合は、月額制となります。

1回あたりの利用者負担分(1割負担)
要支援1の認定者 1,647円
要支援2の認定者 3,377円

デイサービスを利用するまでの手順

デイサービスを利用するまでの手順

ここでは、介護や支援が必要な方がデイサービスの利用を開始するまでの手順や流れをご紹介します。

要支援/要介護の認定を受ける

お住まいの自治体の役所や地域包括支援センターにある申請窓口を訪ねて相談し、主治医による意見書作成を経て要支援/要介護の認定を申請します。申請時に提出する書類は、「介護保険要介護認定・要支援認定申請書」「介護保険被保険者証または医療保険被保険者証」「主治医意見書」の3つです。なお、それまで主治医がいなかった場合は、医療機関に相談し主治医となってもらった上で意見書を作成してもらってください。

介護予防通所介護(デイサービス)は、基本チェックリストの判定を受けた上で利用することも可能です。基本チェックリストとは、地域包括支援センターなどに介護の相談に来た方に対して実施する、介護予防サービス利用可否の判断ツールです。要支援/要介護認定を受けずに、介護予防サービスを利用できるようになります。
介護度が「要介護」であると判断された場合は、要介護認定の申請に進みますが、要支援相当と判断された場合は、すぐにサービス利用やケアプラン作成の手続きに進むことができます。
チェックリストの詳細についてはこちらを確認してください。

厚生労働省が示している基本チェックリスト
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1f_0005.pdf

ケアプランの作成

認定によって介護度が決定したら、介護サービスを計画するケアマネジャーの紹介を受けます。紹介されたケアマネジャーと相談しながら、介護サービスの計画書「ケアプラン」の作成を行います。
ケアプランでは、「(例)デイサービスに週3回通い、週1日は訪問介護を利用」など、個々の方が必要とする最適な介護サービスを決定します。

施設の選択

作成したケアプランにマッチする介護サービスを提供しているデイサービス施設をケアマネジャーとともに探し、利用する施設を選定します。ケアマネジャーは地域の施設に関する知識があるため、適切なアドバイスが得られます。またご自身で通いたい施設があれば、一緒に見学するなどして選んでも良いでしょう。その上で通いたいデイサービスを決定できたら、ケアマネジャーを介して契約を行い、利用開始となります。
ケアプランは基本的に毎月末に作成するため、翌月はそれに沿ってデイサービスに通うこととなります。ただしデイサービス施設によっては、ケアプランの予定外であっても翌日施設が空いていれば予約を入れてすぐ利用できる場合もあります。

デイサービスの利用が初めてでよく分からないという方へ

これから介護を控えているものの、平日昼間はご家族にも仕事があるなどでデイサービスの利用を考えている方もいると思います。初めてデイサービスの利用を検討する方にとって、要介護認定や施設の選定などは手続きが多く分からない点も多いかもしれません。
ALSOKでは、デイサービスセンターの運営やご自宅での介護をサポートするサービスを展開しています。ケアマネジャーが要支援/要介護認定について申請代行することも可能です。
もし今後介護の予定があるものの、不明点が多いという方はALSOKまでお気軽にお問い合わせください。

ALSOKグループならではのセキュリティや見守りにも特化された、安心感の高いデイサービス施設です。

ご家族が平日昼間不在で、自宅にいるのは高齢者の方のみという場合におすすめなのが「HOME ALSOKみまもりサポート」。緊急ボタンや火災警報センサー(オプション)を備えており、万一のときはガードマンがすぐに駆けつけます。
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まとめ

デイサービス施設は利用者の心身機能の維持や生活機能の向上だけでなく、ご家族の介護に対する負担軽減や、職員や他の利用者と会って話をすることで利用者の孤立感を解消する意味でも有意義な介護サービスです。ご自宅で介護を行っている方はぜひデイサービスの施設を利用してみてはいかがでしょうか。デイサービスは施設によって対応できる範囲が異なるため、ケアマネジャーや施設の職員によく確認の上で利用することをおすすめします。

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