屋外駐車場は盗難されやすい?データで見るリスクと愛車を守る防犯対策
本記事では、屋外駐車場の盗難リスクや、大切な愛車を守るための防犯カメラ・盗難防止対策について解説します。
愛車を屋外駐車場に停めているが、盗難リスクはないのだろうかと不安に感じていませんか?物理的な障害のない屋外駐車場は、屋内駐車場よりも盗まれやすいため注意が必要ですが、適切な防犯対策を施すことでリスクを下げることができます。
愛車を守るためには、盗難の現状を知った上で防犯カメラなどの有効な対策を導入してみてください。
【この記事で分かること】
- 統計から見る自動車盗難のリアルな発生状況
- 狙われやすい屋外駐車場とは
- 愛車を守るために有効な防犯対策(自分でできる対策とプロに任せる対策)
目次
屋外駐車場は盗難リスクが高い?データで見る発生状況
屋外駐車場(いわゆる青空駐車場)は、物理的な囲いやシャッターがないため、窃盗犯にとって遮るものがなく下見をしやすい環境です。屋内や地下の駐車場に比べて、盗難リスクが高いのが現状です。
自動車盗難件数は、長期的には減少傾向にありますが、令和4年から増加に転じており、特に一般住宅の屋外や未対策の駐車場での被害が目立っています。
車両盗難の発生状況
警察庁の発表によると、令和7年の自動車盗の認知件数は6,386件にのぼります。令和4年から増加傾向にあり、令和7年は前年比で300件以上も増加していることから、決して油断できない状況です。
特に注目すべきは、自動車盗が行われた場所のデータです。警察庁が発表した令和7年の「自動車盗の発生場所別認知件数」によると、全体の45.2%が「一般住宅」で起きており、「駐車場」では27.9%と高い割合で発生しています。
自動車盗難の被害に遭いやすい駐車場の特徴
窃盗犯の多くは闇雲に車を盗むのではなく、事前に徹底的な下見を行ったうえで犯行に及びやすい場所を選んでいます。特に以下のような駐車場は、狙われやすいでしょう。
- 一般住宅の屋外(青空)駐車場
- 屋外の月極駐車場(集合駐車場)
- 大通りや国道沿いに位置している駐車場
- 人通りが少ない・照明がない場所に位置している駐車場
- 防犯対策がされていない駐車場
一般住宅の屋外(青空)駐車場
道路や隣家からの視線を遮るフェンスやゲートがない「オープン外構」の駐車場は、不審者が目立ちやすい側面があるものの、「物理的な障害がないため敷地内に侵入しやすい」「事前に車種や防犯対策の有無を下見しやすい」など、窃盗犯にとってのメリットもあります。
屋外の月極駐車場(集合駐車場)
不特定多数の契約者が利用する月極駐車場は、誰が部外者なのかの区別がつきにくく、人の出入りを正確に把握しにくい場所です。特に管理者が不在となる夜間などは、窃盗犯にとって周囲に怪しまれずに下見や犯行を行いやすい絶好の環境となってしまいます。
大通りや国道沿いに位置している駐車場
短時間で犯行が行われる自動車盗難において、犯人が重視するものが逃走ルートの確保です。大通りや国道、高速道路のインターチェンジ付近に位置している駐車場は、車を盗み出してそのままハイスピードで遠くに逃走しやすいため、窃盗犯に狙われやすい傾向があります。
人通りが少ない・照明がない場所に位置している駐車場
街灯がなく夜間に真っ暗になる場所や、周囲に人通りがない駐車場は、犯行時の様子を誰かに見られる心配が少ない場所です。道路や隣家からの死角が多い配置になっている駐車場も同様で、窃盗犯が落ち着いて鍵の解除やシステムハッキング(車両の配線に不正接続してロック解除や始動を狙う「CANインベーダー」などの手口)を行う時間を与えてしまいます。
防犯対策がされていない駐車場
防犯カメラやセンサーライトといった設備がなく、敷地を区切るフェンスや防犯ポールも設置されていない駐車場は、不審者に対して「この場所はセキュリティが甘い」と伝えているようなものです。防犯対策の有無が、そのまま盗難被害の遭いやすさに直結します。
屋外駐車場で効果的な盗難防止対策
屋外駐車場では、ハンドルロックやカーセキュリティシステムの取り付けなど、自動車に施す対策と、防犯ポールや防犯カメラなど、駐車場に設置する対策を組み合わせる方法が効果的です。
| 窃盗手口 | 防犯対策 | 導入難易度/費用感 |
|---|---|---|
| 物理的なレッカー・自走盗難 | ハンドルロック・タイヤロックの活用 | 低/低 |
| 下見による車種特定・部品狙い | 車体カバーによる情報の遮断 | 低/低 |
| リレーアタック | スマートキーの電波を遮断する | 低/低 |
| ドアのこじ開け・システム侵入 | カーセキュリティシステムの取り付け | 中/中~高 |
| 車両全体の持ち去り・自走 | 防犯ポール・チェーンポールの設置 | 高/高 |
| すべての犯行手口・下見の抑制 | 防犯カメラ・センサーの設置 | 中/中 |
ハンドルロックやタイヤロックの活用
ハンドルやホイールを物理的に固定するロック器具は、シンプルかつ強力な防犯対策です。ブレーキペダルのロックや、ハンドルのスポークまでロックできるものもあります。このようなロック器具があると、窃盗犯に対して「ロックを壊すまでに時間がかかる」と心理的な負荷を与えられ、視覚的にも抑止効果が働きます。
車体カバーによる情報の遮断
車体カバーをかけることで、外側から車種やグレード、車内の様子を完全に隠すことができます。窃盗犯は特定の高級車や人気車種を狙う傾向にあるため、情報が遮断されるだけで犯行対象から外れやすくなるでしょう。
スマートキーの電波を遮断する
スマートキーから常時出ている微弱な電波を盗む「リレーアタック」への対策として、電波遮断機能付きのキーケースを併用したり、キー自体を「節電モード(電波発信停止)」に設定したりする手法も有効です。
カーセキュリティシステムの取り付け
車両に衝撃が加わったり、不正にドアが開けられたりした際に、大音量の警報音(サイレン)を鳴らすセキュリティシステムは、犯行を断念させる効果が期待できます。最近の高度なシステムの中には、異常を検知した瞬間に警告音を出すだけではなく、オーナーのスマートフォンへリアルタイムで通知を送るものもあります。
防犯ポール・チェーンポールの設置
駐車場の出入り口に防犯ポールやチェーンポールを設置すると、そもそもの侵入防止にもなるうえ、仮に鍵を解除されたとしても敷地外へ簡単には走り出せなくなります。物理的に車の進路を塞ぐため、車両そのものを持ち去る大胆な盗難手口に対して有効な対策です。
防犯カメラ・センサーの設置
防犯カメラの設置は、駐車場を「狙われにくい場所」に変えられる対策です。24時間体制で不審者の動きを監視・録画できるだけでなく、スマートフォンと連携すれば外出先からリアルタイムで駐車場の様子を確認できるものもあります。車上荒らしや侵入の抑止、犯行時の証拠収集手段としてもおすすめです。
月極駐車場を利用する際は、事前に防犯カメラやセンサー、警備システムなどが導入されているかを確認のうえ、防犯性の高い駐車場を選びましょう。
屋外駐車場に防犯カメラを設置する際に重視したい機能
屋外の駐車場は、天候や時間帯による環境の変化が激しいため、設置する防犯カメラには「過酷な環境でも確実に作動し、鮮明に記録できる性能」が求められます。防水・防塵性・耐久性、夜間撮影機能、動体検知・通知機能、設置の柔軟性の4つを重視して選びましょう。
防水・防塵・耐久性
屋外カメラは激しい雨や突風、直射日光、砂ぼこりなどに晒される環境にあります。そのため、国際規格である「IP65」や「IP66」以上の高い防水・防塵性能を備えた、耐久性の高いカメラを選ぶようにしてください。耐久性の低いカメラを選ぶと、いざという時に故障して録画できていなかったという事態を招きかねません。
夜間撮影機能
自動車盗難の危険が高まる夜間や早朝に対応するには、夜間撮影機能が充実している防犯カメラを選びましょう。街灯が少ない屋外駐車場や悪天候時もクリアに撮影できる「赤外線暗視機能(ナイトビジョン)」機能があれば、暗闇でも犯人の特徴をしっかり映像に残せます。
動体検知、通知機能
カメラの視野内で人の動きを感知した際、録画を自動的に開始する人感センサー付きの防犯カメラもあります。ただ録画するだけでなく、ライトが点灯することで威嚇ができる機能も便利です。また、人感センサーが起動した際にスマートフォンへと通知が来る防犯カメラであれば、不審者の早期発見にも役立ちます。
設置のしやすさ
防犯カメラシステムの構成要素によって、設置のしやすさは左右されます。録画方式・電源方式・通信方式の3つの要素を事前にチェックし、自宅の駐車場に最適な組み合わせを選びましょう。
- 録画方式:機器の盗難リスクがない「クラウド録画」、手軽な「SDカード保存」、長期間残せる「レコーダー録画」
- 電源方式:配線工事が不要な「ソーラー・バッテリー式」、安定して稼働し続ける「コンセント給電」
- 通信方式:自宅の電波を利用する「Wi-Fi接続」、障害物に強く安定した「有線LAN接続(距離や壁の有無で変動)」
愛車やご自宅を不審者から守るALSOKのサービス
ALSOKでは、屋外駐車場の監視に最適なワイヤレス防犯カメラや、ご自宅全体の安全を高めるホームセキュリティサービスを提供しています。
HOME ALSOK Connect Eye(屋外対応ワイヤレス防犯カメラ)
HOME ALSOK Connect Eyeは、配線工事の手間を大幅に軽減した屋外対応のワイヤレス防犯カメラです。高画質な映像で駐車場の様子を外出先から様子を確認でき、人を検知した際に録画・通知が可能です。防水・防塵設計はもちろん、夜間でも鮮明な映像を記録できるため、常に愛車を見守る目として最適です。
もし駐車場がご自宅の敷地から少し離れており、自宅のWi-Fiが届かない場所にある場合は、専用の通信回線を備えたカメラなど、豊富なラインナップから最適なプランをご提案できます。防犯カメラの選び方から知りたい方は、以下のページをご覧ください。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」
愛車だけでなく、ご家族や住まい全体の安心も守りたい方には、、ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」の導入がおすすめです。ALSOKのホームセキュリティは、「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2種類から選べます。オンラインセキュリティは、ご自宅への不審者の侵入や火災など、センサーが異常を検知した際、ALSOKが迅速に現地へ駆けつけます。スマートフォンを持っているだけで帰宅時には自動で警備が解除され、外出時にはワンタッチで警備を開始できる便利な機能が活用できます。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの駆けつけを依頼できます。
屋外駐車場の防犯対策についてのよくある質問
Q:屋外駐車場の防犯カメラはどこに設置すると効果的ですか?
A:窃盗犯が必ず通過する「敷地・駐車場の出入り口」と、犯行の手元や「車両の全体がしっかりと映る位置」の2箇所が効果的です。住宅に駐車場が面している場合は、建物の外壁の高い位置に設置すると、死角を減らしつつ車全体を映せます。
Q:駐車場の防犯カメラの録画映像はどれくらい保存されますか?
A:導入しているカメラの録画方式や、月極駐車場の管理者の運用方針によって異なります。月極駐車場などの場合、目安として1ヵ月~3ヵ月ほどのサイクルでデータが上書き保存されるケースが見られますが、実際の期間は管理状況によりさまざまです。また、個人でクラウド契約を利用する場合も、数日間の短期保存から30日以上のプランまで、選択する契約内容によって幅があります。
Q:当て逃げやいたずら対策にも防犯カメラは役立ちますか?
A:非常に役立ちます。防犯カメラが目立つ位置にあるだけで、侵入や車上荒らしに対する強力な抑止力になります。当て逃げなどの被害に遭った場合でも、鮮明な映像が記録されていれば、警察の捜査や保険金請求時に客観的な証拠として活用できます。
Q:自宅の駐車場で、まず手軽にできる防犯対策はありますか?
A:まずは、周辺を含む駐車場の環境を確認しましょう。死角の有無や夜間の明るさ、車の周囲に不審者が近づきやすい場所がないかをチェックします。そのうえで、ハンドルロックやタイヤロックなど、すぐに導入しやすい物理的な対策を取り入れるのも有効です。防犯カメラの設置が難しい場合でも、盗難やいたずらの抑止につながります。
まとめ
自動車盗難の多くが、一般住宅の屋外駐車場や未対策の月極駐車場で発生しているのが現状です。近年の自動車盗難は増加傾向に転じており、愛車を守るには駐車場の防犯対策が欠かせません。
ロック器具、車体カバーなどの対策と、高性能な防犯カメラの設置やプロのセキュリティサービスの導入などを組み合わせて、大切な愛車と自宅の安全を守りましょう。





















