全国治安ランキング2020 最も安全な都道府県は?

世界的視野でみると治安が良いとされる日本。しかし、実際には各地でさまざまな犯罪が起きています。移住などの際にはまず利便性を考えますが、特に女性の一人暮らしの場合などは治安の良さも重要です。2020年の全国治安ランキングから、現在の居住地や移住候補地の治安をチェックしてみましょう。
刑法犯全体の認知件数や検挙率、犯罪遭遇率が低い都道府県ランキング
順位 | 刑法犯認知件数 (少ない順) |
刑法犯検挙率 (高い順) |
刑法犯罪遭遇率 (低い順) |
---|---|---|---|
1 | 鳥取 | 秋田 | 秋田 |
2 | 秋田 | 鳥取 | 岩手 |
3 | 島根 | 山形 | 長崎 |
4 | 大分 | 長崎 | 大分 |
5 | 岩手 | 福井 | 青森 |
6 | 徳島 | 島根 | 山形 |
7 | 福井 | 佐賀 | 島根 |
8 | 山形 | 和歌山 | 鹿児島 |
9 | 長崎 | 奈良 | 鳥取 |
10 | 佐賀 | 岩手 | 宮崎 |
警察庁が2020年に発表した犯罪統計などによると、刑法犯全体の認知件数がもっとも少ない都道府県は鳥取県で2,029件という結果でした。2位は秋田県で2,162件、3位は島根県で2,310件と続きます。検挙率では秋田と鳥取の順位が入れ替わり、トップの秋田は78.9%。2位の鳥取は73.4%、3位の山形は69.9%でした。
治安の良し悪しを考える時には、犯罪遭遇率(何人に1人が犯罪にあう確率か)が最も重要です。これは1位が秋田で463人に1人、2位は岩手で408人に1人、3位は長崎で402人に1人という結果となりました。


警察庁の犯罪統計などをもとに作成
こちらは各都道府県のデータをもとに、縦軸に検挙率、横軸に犯罪遭遇率をとってマッピングした図です。右上にいくほど治安が良く、左下にいくほど治安が悪いことを表しています。これならお住まいの都道府県の相対的な治安状態がひとめでわかりますね。全国平均よりも治安が悪いとされている都道府県では特に注意が必要です。
住宅侵入盗の認知件数や検挙率、住宅侵入盗遭遇率が低い都道府県ランキング
次に、住まいの防犯対策をする上で気がかりな、住宅侵入盗についても都道府県別のランキングを作成しました。
順位 | 住宅侵入盗認知件数 (少ない順) |
住宅侵入盗検挙率 (高い順) |
住宅侵入盗犯罪遭遇率 (低い順) |
---|---|---|---|
1 | 秋田 | 和歌山 | 秋田 |
2 | 鳥取 | 三重 | 長崎 |
3 | 岩手 | 熊本 | 岩手 |
4 | 島根 | 鹿児島 | 青森 |
5 | 長崎 | 鳥取 | 大分 |
6 | 青森 | 山口 | 鳥取 |
7 | 大分 | 北海道 | 熊本 |
8 | 徳島 | 岩手 | 和歌山 |
9 | 高知 | 滋賀 | 島根 |
10 | 和歌山 | 山形 | 徳島 |
住宅侵入罪の認知件数がもっとも少なかったのは秋田県で55件という数字でした。2位は60件の鳥取、3位は77件の岩手県となります。8位の徳島までは2桁ですが、9位の高知県はちょうど100件で、ここから3桁となります。次に、住宅侵入盗の検挙率を見ると、和歌山県が189.1%で1位となっており2位が107.6%の三重県、3位が102.0%の熊本県でした。検挙率は前年以前に認知した事件の検挙数も含まれ、その数を当該年の認知件数で割って算出するため100%を超えることがあります。
住宅侵入盗の犯罪遭遇率では、1位の秋田が8,104戸に1件、2位の長崎が8,043戸に1件、3位の岩手が7,523戸に1件という結果でした。


警察庁の犯罪統計などをもとに作成
住宅侵入盗についての治安の目安を表すマッピングはこちら。刑法犯の図と同じく、右上にいくほど治安が良く、左下にいくほど治安が悪いことを示します。
矢印は昨年と比べて大きく座標が動いたもので、黄色が大きく好転したもの、青の矢印が大きく悪化したものを表します。岩手や和歌山は大きく好転しましたが、島根や沖縄、福井、栃木は悪化していることがわかります。
3階建て以下の住居で最も多い侵入経路は「窓」
全国で多くの住居侵入盗が発生しているなか、気になるのは侵入経路です。警察庁によると、3階建て以下の住居では侵入口はダントツで窓がトップとなり、侵入手口は無締りが多くなっています。4階以上の侵入口は表出入口が1番多くなりますが、窓も第2位と依然として高いのがわかります。


1位 | 2位 | 3位 | |
---|---|---|---|
一戸建住宅 | 窓 | 表出入口 | 非常口 |
共同住宅(3階建以下) | 窓 | 表出入口 | 非常口 |
共同住宅(4階建以上) | 表出入口 | 窓 | 非常口 |
出典:警察庁「住まいる防犯110番」
住宅侵入盗を防ぐ対策として、防犯環境を整えることが重要です。侵入口に選ばれやすい窓に補助錠や防犯フィルムを取り入れるほか、センサー付きライトの取り付けや、植栽の剪定、侵入者の足場になるようなものを置かないといった環境を整えることで、犯罪者に狙われにくい家になります。
最新のホームセキュリティで安心・安全な毎日を
治安が良いとされる都道府県でも犯罪は起こります。犯罪に巻き込まれた後では、後悔してもしきれません。万が一のために、事前の防犯対策が必要です。ALSOKのホームセキュリティなら、最新のセキュリティシステムで住まいを24時間365日体制で見守り、万一の時にはガードマンが駆けつけます。ガラス破りなどによる窓やドアからの侵入を感知するだけでなく、窓やドアの鍵のかけ忘れもチェックしてくれるので安心。一戸建てはもちろん、アパート・マンションプランや高齢者のみまもりサポート、ストーカー対策ができるレディース サポートなど、さまざまなプランが用意されているので検討してみてはいかがでしょうか。