東京都治安ランキング2023 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は?

治安 2024.03.28
東京都

東京は、政治、経済、文化などさまざまな分野において日本の中心となっており、約1,400万人が暮らす世界有数の大都市です。東京都には、海抜ゼロメートル地帯の低地もあれば、標高の高い山岳地帯(雲取山の標高は2,017メートル)もあり、太平洋上の伊豆諸島、小笠原諸島も東京都に属しています。23区を中心として交通網が高度に発達し、企業や商業施設、文化施設が集中しています。歴史と伝統に彩られた観光地が多く存在しているほか、2012年に開業した東京スカイツリーなど新たな名所も生み出されています。このように魅力あふれる東京都への居住を考えている方も多いでしょう。本コラムでは、東京都の治安の傾向や23区の治安ランキングを解説します。防犯対策も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

東京都の犯罪の傾向

刑法犯罪遭遇率・犯罪遭遇率

出典:総合警備保障株式会社2023 ALSOK 都道府県別犯罪情勢(2022年1~12月)

東京都の刑法犯の犯罪遭遇率は、全国3位で176人に1件という結果になっています。なかでも、特殊詐欺は犯罪遭遇率が1位となっており、1,128人に1件発生している状況です。
強盗やすりの犯罪遭遇率も全国3位以内に入っています。前年度に比べ、ひったくりが倍増し、犯罪遭遇率も4位に上昇しています。(前年11位)
一方で、住宅侵入盗や事業所への侵入盗の犯罪遭遇率をみると、他都道府県よりもリスクが低くなっていることが分かります。この理由は、東京都においては住宅や事務所などでの防犯対策が他の地域よりも進んでいるためだと思われます。

東京都の治安ランキング

東京都の白地図

※刑法犯遭遇率ランキングの順位に基づき色分けしています。
1位~10位を「水色」
11位~24位「淡い緑」
25位~39位「黄色」
40位~52位「オレンジ」
53位~62位「赤」

刑法犯遭遇率:該当エリアの住民何人あたり1件の刑法犯罪が発生しているか
刑法犯認知件数:警察が犯罪の発生を認知した件数
刑法犯検挙率:刑法犯認知件数における検挙件数の割合

刑法犯遭遇率ランキング(低い順)
順位 エリア名称 刑法犯遭遇率
1 利島村 0.00人に1件
1 御蔵島村 0.00人に1件
1 青ヶ島村 0.00人に1件
4 小笠原村 2906.00人に1件
5 三宅村 2247.00人に1件
6 神津島村 1844.00人に1件
7 大島町 866.88人に1件
8 新島村 782.33人に1件
9 八丈町 532.31人に1件
10 稲城市 367.61人に1件
11 日野市 333.47人に1件
12 三鷹市 318.57人に1件
13 あきる野市 305.45人に1件
14 青梅市 297.46人に1件
15 奥多摩町(西多摩郡) 289.88人に1件
16 多摩市 287.72人に1件
17 国分寺市 282.69人に1件
18 狛江市 273.25人に1件
19 文京区 266.84人に1件
20 杉並区 259.34人に1件
21 練馬区 258.56人に1件
22 世田谷区 255.06人に1件
23 西東京市 250.65人に1件
24 小平市 246.57人に1件
25 檜原村(西多摩郡) 243.63人に1件
26 町田市 239.75人に1件
27 日の出町(西多摩郡) 238.21人に1件
28 府中市 235.83人に1件
29 調布市 234.48人に1件
30 昭島市 232.09人に1件
31 八王子市 230.13人に1件
32 小金井市 230.13人に1件
33 国立市 225.64人に1件
34 東大和市 216.19人に1件
35 目黒区 214.23人に1件
36 板橋区 213.59人に1件
37 東村山市 212.93人に1件
38 東久留米市 209.06人に1件
39 品川区 205.12人に1件
40 大田区 202.60人に1件
41 羽村市 199.82人に1件
42 葛飾区 194.68人に1件
43 清瀬市 193.25人に1件
44 江戸川区 191.58人に1件
45 荒川区 189.49人に1件
46 足立区 188.95人に1件
47 江東区 186.54人に1件
48 武蔵村山市 184.63人に1件
49 瑞穂町(西多摩郡) 184.17人に1件
50 北区 183.24人に1件
51 中野区 181.83人に1件
52 福生市 178.59人に1件
53 武蔵野市 142.65人に1件
54 立川市 141.20人に1件
55 墨田区 139.35人に1件
56 豊島区 98.85人に1件
57 港区 98.39人に1件
58 台東区 83.97人に1件
59 渋谷区 80.03人に1件
60 新宿区 71.79人に1件
61 中央区 65.87人に1件
62 千代田区 32.80人に1件
刑法犯認知件数ランキング(少ない順)
順位 エリア名称 刑法犯遭遇率
1 利島村 0件
1 御蔵島村 0件
1 青ヶ島村 0件
4 小笠原村 1件
4 三宅村 1件
4 神津島村 1件
7 新島村 3件
8 大島町 8件
9 檜原村(西多摩郡) 8件
10 八丈町 13件
11 奥多摩町(西多摩郡) 16件
12 日の出町(西多摩郡) 71件
13 瑞穂町(西多摩郡) 171件
14 稲城市 256件
15 あきる野市 259件
16 羽村市 271件
17 狛江市 309件
18 福生市 312件
19 国立市 341件
20 武蔵村山市 383件
21 東大和市 388件
22 清瀬市 395件
23 青梅市 445件
24 国分寺市 462件
25 昭島市 492件
26 多摩市 507件
27 東久留米市 552件
28 小金井市 553件
29 日野市 572件
30 三鷹市 615件
31 東村山市 714件
32 小平市 807件
33 西東京市 827件
34 文京区 898件
35 調布市 1,036件
36 武蔵野市 1,055件
37 府中市 1,114件
38 荒川区 1,143件
39 立川市 1,305件
40 目黒区 1,327件
41 町田市 1,803件
42 中野区 1,880件
43 北区 1,926件
44 墨田区 1,953件
45 千代田区 2,033件
46 品川区 2,041件
47 杉並区 2,260件
48 葛飾区 2,316件
49 八王子市 2,517件
50 台東区 2,525件
51 中央区 2,588件
52 港区 2,620件
53 板橋区 2,719件
54 江東区 2,807件
55 練馬区 2,901件
56 豊島区 3,012件
57 渋谷区 3,024件
58 江戸川区 3,605件
59 大田区 3,654件
60 足立区 3,664件
61 世田谷区 3,676件
62 新宿区 4,820件

出典:警視庁の統計(令和4年)「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」
※刑法犯検挙率に関してはデータがないため記載なし

東京23区について刑法犯遭遇率、刑法犯認知件数を見てみると、もっとも低いのは文京区で犯罪遭遇率は約267人に1件、認知件数は897件となっています。
一方で刑法犯犯罪遭遇率がもっとも高いのは千代田区で約33人に1件となっており、刑法犯認知件数がもっとも多いのは新宿区で4,820件となっています。文京区と比較すると刑法犯犯罪遭遇率は約8倍、刑法犯認知件数は約5倍で、同じ23区内でもエリアによって差があることがわかります。刑法犯犯罪遭遇率・刑法犯認知件数が高い2つのエリアの特徴として日本最大級の繁華街、オフィス街があり、さまざまな人が出入りする点が挙げられます。

次に23区の治安の良い地区、悪い地区について詳しくみていきましょう。

治安の良い区

順位 刑法犯遭遇率(低い順)
1 文京区
(266.84人に1件)
2 杉並区
(259.34人に1件)
3 練馬区
(258.56人に1件)

上述の通り、東京23区内でもっとも刑法犯遭遇率が低いのが「文京区」でした。文京区は、東京大学やお茶の水女子大学、東京医科歯科大学、順天堂大学、拓殖大学など有名大学のキャンパスや教育施設が多くあり、治安が良いエリアです。区内には閑静な住宅街があり、一人暮らしをする方はもちろん、子育て層も住みやすいエリアといえます。
次に、刑法犯遭遇率が低いのが「杉並区」です。杉並区は住宅地が多いエリアで、警視庁警察官OBで構成された安全パトロール隊などによるパトロールが実施されています。
3番目に、刑法犯遭遇率が低いのが「練馬区」で、刑法犯遭遇率は259人に1人でした。練馬区も住宅街が多く、24時間365日、安全・安心パトカーによるパトロールが行われています。

治安の悪い区

順位 刑法犯遭遇率(高い順)
1 千代田区
(32.80人に1件)
2 中央区
(65.87人に1件)
3 新宿区
(71.79人に1件)

刑法犯遭遇率がもっとも高い場所は「千代田区」で、約33人に1人でした。千代田区は、皇居や国会議事堂、最高裁判所など首都機能が置かれていて、企業のオフィスも多いエリアです。千代田区は、オフィスが集中したビジネス街のため、23区内でもっとも居住している人数が少ない区です。居住している人数が少ないことなどから、刑法犯遭遇率が高くなっていると考えられます。
次に多いのが「中央区」で、3番目に多いのが「新宿区」です。中央区や新宿区も繁華街が多く、観光客も多いエリアです。中央区には銀座、日本橋といった繁華街・商業地域が広がっており、また、新宿区には日本最大級の繁華街が広がっています。新宿駅東口には、歓楽街として有名な歌舞伎町があり、人が多く集まることから犯罪も多い傾向にあります。

東京都で犯罪被害に遭わないために

東京都は刑法犯総数の認知件数が多く、全国で1位となっており、防犯対策をとることの重要性は極めて高いといえるでしょう。

特殊詐欺に遭わないために

東京都では特殊詐欺の被害が多く、その犯罪遭遇率も高い傾向にあります。特殊詐欺とは、犯人が電話やはがき(封書)などで親族や公共機関の職員などを名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、「医療費・保険料・税金の還付金が受け取れる」「未払いの年金がある」などと言ってATMで送金操作を行わせたりする犯罪(現金などを脅し取る犯罪や隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る犯罪を含む)のことです。
一口に特殊詐欺と言っても、さまざまな手口があります。ここでは、代表的な手口であるオレオレ詐欺と還付金詐欺の概要を説明いたします。

特殊詐欺の手口 概要
オレオレ詐欺 電話で息子や孫などの親族、警察官、弁護士などと名乗り、息子や孫などが会社の金を無くした・使い込んだ、痴漢をした、事故を起こしたなどという嘘の説明をして、金銭などをだまし取る手口
還付金詐欺 電話で地方自治体、税務署、年金事務所の職員などと名乗り、医療費・保険料の過払い金や一部未払いの年金があるなど、お金を受け取れるという嘘の説明をして、金銭などをだまし取る手口

出典:警察庁SOS47 特殊詐欺対策ページ
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/

電話で金銭やキャッシュカードの話が出たら、一旦電話を切り家族や知人などに相談するようにしましょう。知らない番号からの電話には出ないようにしたり、迷惑電話防止機器を利用したりするのもおすすめです。高齢のご両親や祖父母がいる場合は、普段からコミュニケーションを取るようにし、身内しか知らない合言葉を決めておくのも良いでしょう。

<合言葉の質問の例>

  • あなたの得意料理はなんだっけ?
  • 昔一緒に行った旅行だけど、どこに行ったっけ?
  • 昔飼ってたペットの名前は何だっけ?

※回答は身内の間で決めておきましょう。

その他、「必ず儲かる」「デートするだけでお金がもらえる」などの甘い言葉が書かれた郵便物やメールは詐欺の可能性があります。高額なアルバイトを募集する広告なども特殊詐欺に関係する闇バイトの可能性があります。

ひったくりに遭わないために

「警視庁の統計(令和4年)」によると、東京23区内での犯罪遭遇率が高い千代田区でもっとも多い犯罪は「非侵入窃盗」です。非侵入窃盗とは、住宅に侵入せずに窃盗を行うことでひったくりなどが当てはまります。ひったくりは、昼夜を問わず発生しています。犯人はオートバイや自転車で、追い越しざまにバックなどをひったくるため、車道と歩道の区別がない道路は特に気をつけましょう。バッグは建物側に持ち、ショルダーバッグはたすき掛けにするなど、取られにくい持ち方を意識すると安心です。
「スマートフォンを使用しながら」「音楽を聴きながら」などの「ながら歩き」は、注意力が低下し、周囲の状況が分かりにくくなるのでやめましょう。自転車の場合は前かごなどにひったくり防止カバーやネットを装着することも有効な対策です。

出典:警視庁「警視庁の統計(令和4年)」
麹町警察署・丸の内警察署・神田警察署・万世橋警察署の刑法犯の罪種別認知・検挙状況
警視庁「ひったくり被害にあわないために」

住んでいるエリアの犯罪情報の確認方法

東京都内の住んでいるエリアや引っ越し先などの犯罪情報を確認して、防犯に努めるのも有効的です。

警視庁犯罪情報マップを活用する

警視庁が提供している犯罪発生情報マップから、犯罪情報を確認することができます。子ども・女性に対する声かけやつきまとい事案など前兆事案情報や、ひったくり・侵入窃盗などの犯罪情報、アポ電(犯人が実際の犯行に先立って行う、家族構成や資産状況などを確認する電話のこと)の情報などが確認できます。引っ越しの際に住むエリアを検討するにあたって、各エリアの治安情報も参考にすることをおすすめします。

警視庁犯罪発生情報マップ
https://map.digipolice.jp/policy.html

防犯アプリ「Digi Police」を活用する

警視庁は、防犯アプリもリリースしています。マイエリアを登録することで、周辺の犯罪発生状況をリアルタイムで確認することが可能です。犯罪情報マップと同様に、お住まいの周辺や引っ越し先の治安状況を確認できます。
他にも、痴漢撃退機能や防犯ブザー機能などが備わっているので、痴漢被害に遭った際、スマートフォンなどを利用して周囲に助けを求めることができます。

防犯アプリ「Digi Police」
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html

防犯対策はALSOKのホームセキュリティ

東京都は、刑法犯総数は全国1位、犯罪遭遇率は全国で3位という犯罪が多いエリアです。
ご家族や家財の安全・安心のために、ホームセキュリティを導入することをおすすめいたします。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格〔月額 990円(税込)から〕でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。
また、ALSOKでは、屋外対応の防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」もご用意しています。
HOME ALSOK Connect Eyeは、Wi-Fi接続のため配膳工事不要で、屋外でも屋内でも簡単に設置できます。
アプリを通じてスマートフォンからリアルタイムの映像を確認できるほか、センサーが動きを検知するとお手持ちのスマートフォンにプッシュ通知が届きます。もしもの時にガードマンが駆けつける(有償オプション)ことも可能です。住宅や周辺の見守りとしても導入できます。
「HOME ALSOK Connect」「HOME ALSOK Connect Eye」どちらも戸建て住宅はもちろんのこと、集合住宅でも導入可能です。相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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