賃貸アパートで簡単にできる防犯対策

賃貸 2020.02.12(2023.10.23更新)
賃貸アパートで簡単にできる防犯対策

部屋を借りたい、と思った時、まず考えるのがマンションにするかアパートにするかということでしょう。アパートはマンションよりも賃料が低く設定されていることが多いため、アパートを選択することで賃料の出費を抑えることができます。また、「顔の見えるご近所づきあいがしたい」という方にもアパートが好まれる傾向にあります。一般的に、マンションよりも防犯性が低いと見られがちなアパートですが、既設の防犯設備がなくても、自分で簡単にできる防犯対策はあります。ここでは、アパート暮らしに最適な防犯対策について考えてみることにしましょう。

目次

アパートを決める際には環境面に注意

物件選びの際には、内見でしっかり物件の状態を見ることが大切です。築年数の浅いきれいな物件は魅力的ですが、築年数が浅ければそれでよいというわけではありません。専有部分であるお部屋だけでなく、住人が利用する共用部分にも目を向けて、現地の状況をしっかり確認するようにしましょう。
次のような事項が確認できた場合は、管理が行き届いていない可能性があり、注意が必要です。

  • ゴミ集積場でゴミが乱雑な状態で放置されている
  • ゴミ集積場に分別されていないゴミや未回収のゴミが残されている
  • ゴミ集積場の衛生状態が悪く、ひどい臭いが発生している
  • 玄関や廊下部分に良好に点灯しない照明がある
  • 玄関がきれいに清掃されていない
  • 開いたままの郵便受けがある
  • 郵便受けやその周辺においてチラシや紙くずが散乱している
  • 自転車置き場に壊れた自転車や埃をかぶった自転車が置かれている
  • 壁に落書きがある
  • ポイ捨てされたごみが散見される
  • 敷地の植木が枯れている
  • 建物の外壁の汚れが目立つ

管理がきちんとなされていないアパートは、住環境に対する住人の関心も低いことが多く、どろぼうなどから犯罪を行うためには好都合な場所と見られてしまうため、防犯の観点からも避けるほうが無難です。

また、専有部分であるお部屋の状況をチェックする際に、多くの方は窓の外を気にされることでしょう。大通り沿いにある部屋は、騒音などの問題からできれば避けたいと思う人もいらっしゃると思います。
空き巣などの犯罪を行う者は、できれば人気が無く外部からの監視の目がないところを犯行場所に選ぶ傾向にあるため、人通りが少なく暗い道に面した部屋よりは、大通り沿いにある部屋を選ぶほうが防犯の観点からはおすすめです。
アパートの物件探しに目途がついたら、次に考えるべきは部屋の防犯です。

基本の防犯を確実に

アパートには防犯カメラがついていないことも多いでしょう。入口がオートロックのアパートというのも少ないかもしれません。ここで注意していただきたいことは、空き巣などの侵入窃盗の被害統計によれば、防犯設備の有無に関係なく、締めたはず、締まっているはず、という思い込みによって生じたカギのかけ忘れが、自宅への侵入を呼び寄せている事例が多いというのが実状であるということです。
玄関や窓に防犯対策をほどこしても、肝心の施錠がされていなければ、防犯設備は意味をなしません。導入された防犯設備がその効果を最大限発揮するためには、とりもなおさず、居住者の防犯意識が大切ということなのです。
もちろん、自宅にいるときにも施錠は必ずしてください。玄関だけではなく、窓のカギも忘れずに施錠しましょう。

侵入手段
順位 一戸建て住宅 共同住宅
(3階建以下)
共同住宅
(4階建以上)
null1位 無締り 51.2% 無締り 51.5% 無締り 40.6%
null2位 ガラス破り 30.7% ガラス破り 18.0% 合かぎ 23.5%
null3位 不明 6.4% 合かぎ 11.8% 不明 15.3%

どんな強固な防犯対策をとっても、施錠がされていなければ意味がありません。
日頃から、施錠する習慣を身につけましょう。

侵入口
順位 一戸建て住宅 共同住宅
(3階建以下)
共同住宅
(4階建以上)
null1位 53.5% 表出入口 47.3% 表出入口 60.7%
null2位 表出入口 21.3% 表出入口 40.7% 24.5%
null3位 その他の出入口 15.4% 不明 8.0% 不明 12.0%

どの住宅も、窓と表出入口からの侵入が非常に多い傾向となっています。
住宅の開口部の防犯性能を高めましょう。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」

自分で出来る防犯対策

戸締りなどの基本の防犯に加えて、自分でさらにレベルの高い防犯対策をするとより安心感を得ることができます。ここからは、空き巣などの侵入盗対策としてご自身で出来る防犯対策をご紹介します。

入居時に鍵を交換する

前に住んでいた住人が合鍵・スペアキーなどを作っている場合もあります。賃貸物件に入居する際、玄関ドアの鍵の交換がされているか確認するようにしましょう。

玄関先の表札や郵便受けにフルネームを記載しない

玄関先の表札や郵便受けにフルネームを記載すると、名前から性別がわかってしまったり、個人情報を悪用されてしまったりするリスクがあります。最近では、郵便でも宅配便でも、送り先に郵便番号までの住所をしっかりと書いてあればきちんと配達されます。ただし、玄関先や郵便受けにおいては部屋番号をはっきりと表示しておかなければなりません。手作りのものを表示する際には、デザインや筆跡等で人物像が推測されることがあるという点に留意が必要です。
なお、転居時には、忘れずに郵便局に転居届を出しておきましょう。

カーテンの色に気を付ける

部屋の外からでも窓にかけたカーテンの色や柄は分かることが多いものです。カーテンの色・柄については、性別や年齢などの人物像が推測しにくいものにすると良いでしょう。また、家の中の情報がみえないような遮像・遮光カーテンを使用することで、生活パターンを隠すことができます。

洗濯物が外から見えない工夫をする

洗濯物を無防備に干してしまうと、干してある洗濯物の種類や量から、性別やおおよその年齢、家族構成などを推測される可能性があります。また、洗濯物を干す時間や取り込む時間から、生活パターンを把握されてしまう恐れもあります。目隠しを作るなどして、外から干した洗濯物が見えないようにするか、または、屋内に洗濯物を干すようにしましょう。

防犯グッズを活用する

日常生活において自分自身が気を付けることに加えて、さまざまな防犯グッズを活用することで、より安心感を得ることができます。
次に、どのような防犯グッズがあるのか見ていきましょう。

防犯グッズを活用して対策を強化しよう

部屋の防犯を強化するには、市販されている防犯グッズを活用する方法があります。
例えば、補助錠を玄関や窓に設置して二重ロックにすることで、空き巣などの侵入を防ぐ効果が期待できます。センサーライトなどを窓際に設置するのも良いでしょう。
壁や柱に傷をつけずに固定できるタイプや電池式など、賃貸アパートでも使えるものもあります。
また、防犯グッズは警備会社でも取り扱いがあります。ここではALSOKの防犯グッズをいくつか紹介します。

防犯補助錠ALSOKロック

引戸式のアルミサッシ窓に内側から取り付ける防犯補助錠ALSOKロックは、外からALSOKマークが見えるようになっているので犯罪抑止に効果が期待できます。

どろぼーセンサーⅡ

防犯センサーのどろぼーセンサーⅡは、ガラス破りや窓の開閉を検知してアラームが鳴るセンサーです。貼るだけで簡単に取り付けることができます。

ガラスマン(防犯フィルム)

窓ガラスの防犯フィルムであるガラスマンは、窓ガラス面の内側に貼ることでカギの周辺を強化して防犯効果を高めます。施工も簡単にでき、フィルムを貼った後透明度の低下もほとんどありません。

窓サッシ用補助錠・防犯鍵「ウィンドロックジャンボ」

引戸式の窓(サッシ)用の補助錠です。サッシにセットしカギ部分を回して、締め付けるだけで、簡単に取り付けできます。取り付けには両面テープやドライバーは必要ありません。

このほかALSOKには、防犯ブザーや防犯カメラなどのアイテムもあります。ネット通販で購入ができますので、購入をご希望される方は、以下のボタンより商品購入ページへお進みください。

防犯への心構えが大切

防犯対策を行う上で、まず重要なことは、防犯に対しての心構えをもつことです。とくに女性の一人暮らしの場合には、女性が住んでいます、ということが分からないような工夫やカモフラージュも大切となります。
たとえば、洗濯ものは外に干さないなどです。晴れているからといって不用心に外に出してしまうと、女性が生活していることが分かってしまいます。リスクを未然に防ぐ意味でも、洗濯ものは室内に干すか、あるいは人目につかない場所に干すようにしましょう。
窓につけるカーテンも、デザインや色によっては女性が住んでいることが分かってしまいます。無地のカーテンなど、控えめな色・デザインのカーテンでカモフラージュすることも防犯上は必要です。
玄関先の表札や郵便ポストにフルネームを記載すると、女性の一人暮らしであることが分かってしまうことがあります。玄関先の表札や郵便ポストには、部屋番号をはっきりと表示しておきましょう。あわせて、郵便ポストに施錠するなど中身が盗まれないような対策を取ることも考えましょう。
防犯対策は、日ごろからの意識と心構えが大切です。安心できる生活を過ごすためにも、身のまわりや自宅の防犯をしっかり実践することを心がけてください。
また、賃貸住宅でも個人でホームセキュリティを導入することができます。壁や柱、窓などに傷を付けずに設置することもできますので、気になる方はぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

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