最新の統計データから読み解く、侵入窃盗の傾向と防犯対策はコレ!
新築一戸建の家を建てた、自宅に大々的なリフォームを行った、近所に空き巣が入ったなど、防犯対策に関心を寄せるきっかけは人それぞれです。一番気になるのは、どのような手口でどのような場所から侵入されることが多いのか、という点ではないでしょうか。
本記事では、最新の統計資料をもとに最近の空き巣の件数や侵入口、侵入手口などを確認し、それを踏まえた防犯対策について解説します。
目次
侵入窃盗の認知件数の推移
警察庁の統計によると、侵入窃盗の認知件数は2022年までは、年々減少しています。特にコロナ禍で外出の機会が減った2020年と2021年は、留守宅が減少したことにより、認知件数が大幅に減少しました。
その後、コロナ禍による行動制限が解除された2023年には再び増加に転じましたが、2024年は若干の減少で着地しています。2024年の認知件数は43,036件で2015年の約1/2です。過去最多を記録した2002年の認知件数は338,294件であったため、そこから比べると約1/8に減少した計算となります。
発生場所別で見ると、2024年には全体の41.6%にあたる16,962件の侵入窃盗が「住宅」で発生していました。これは1日に約46件のペースで侵入窃盗被害が発生していた計算になります。
狙われやすい一戸建住宅
侵入窃盗の発生場所別認知件数は「一戸建住宅」がもっとも多く、全体の29%を占めています。「共同住宅(3階建以下)」と「共同住宅(4階建以上)」を合わせると、住宅への侵入が侵入窃盗全体の約40%を占めていることが分かります。
空き巣は侵入窃盗の6割以上を占める
侵入窃盗の手口を確認すると、もっとも多い手口が「空き巣」で全体の60%以上を占めています。住人が不在のタイミングを見計らって侵入しようとする不審者が多いため、家を留守にする際は不在を悟られないようにする工夫が必要です。
次に多い手口が「忍込み」で24%、「居空き」は約5%となっています。なお、「空き巣」は留守宅に侵入する手口ですが、「忍込み」は夜間家人が就寝中に侵入する手口で、「居空き」は家人が在宅中に気づかれないように侵入する手口を指します。
ここで注目すべきなのは侵入窃盗の約1/3は大胆にも家人が在宅中に侵入しているということです。特に「居空き」は家族が集まって1つの部屋で食事をしているときや、洗濯物を干しているときなどが狙われやすいといわれています。たとえ在宅中であっても目の届かない窓や玄関扉は必ず施錠を行うようにしましょう。
空き巣の前兆はある?
多くの空き巣は、事前に綿密な下調べを行ったうえで犯行に及びます。 もし自宅周辺で以下のような前兆が見られた場合、ターゲットとして狙われている可能性があります。
- 表札や郵便受けに数字やアルファベットなどでマーキングされている
- 不審な電話や訪問が何度もある
- 家の近くで知らない人や車をよく見かける
- インターホンや電話で何度も在宅確認される
無締りの窓やドアからの侵入が約半数
次に侵入方法別の認知件数を見てみると、鍵の閉め忘れを意味する「無締り」がもっとも多く47.8%と全体の約半数を占めています。
次いで多いのが「ガラス破り」で30.1%となっています。ピッキングやサムターン回しなど、いわゆる「施錠開け」の手口は対策されたドアや錠が増えたこともあり年々減少しており、8.5%にとどまりました。
窃盗犯は「鍵をかけ忘れている窓はないか」「周囲に気づかれずに破ることのできる窓はないか」という視点から標的を物色するといわれています。また、ゴミ出しなどで「すぐ戻るから」と油断して施錠しなかったことから侵入されるというケースも少なくありません。
住宅の形態によって変わる侵入手口
一概に「住宅」といっても、一戸建住宅から高層マンションまで形態はさまざまで、それぞれ狙われやすい場所や手口が異なります。上図は2024年の空き巣被害における侵入口と手段を、住宅の形態別にまとめたものです。
まず、一戸建住宅では「窓」から「ガラス破り」の手口で侵入されるケースが圧倒的に多くなっています。庭木や塀で死角になりやすい掃き出し窓などのガラスを破って侵入する手口が多いと考えられます。
次に、3階建以下の共同住宅では、「表出入口(玄関)」の鍵の閉め忘れである「無締り」が最多です。しかし、「窓」からの侵入も依然として多く、「無締り」と「ガラス破り」が多くを占めています。玄関の施錠の徹底に加え、一戸建住宅と同様に窓の防犯対策も欠かせません。
最後に、4階建以上の共同住宅では傾向が変わり、「表出入口」からの侵入が中心となります。手口は「施錠開け」が最多です。加えて、「表出入口」の「無締り」による侵入も目立つことから、エントランスのオートロックを過信し、ゴミ捨てや短時間の買い物などのときに玄関の扉を施錠しない住人が狙われていると推測されます。
さらに、4階建以上の共同住宅であっても「窓」から侵入されたケースが比較的多いことが分かります。高層階を狙う窃盗犯は、屋上や非常階段などからベランダに侵入し、ベランダ伝いに隣の住戸に移動して、次々と犯行を繰り返します。マンションではベランダが周囲からの死角になっているケースが多く、ガラス破りの作業を行うのに好都合な環境であることも被害が拡大する要因となっています。
また、経緯は定かでないものの、空き巣犯が「合鍵」を使って「表出入口」から侵入する手口も、2024年では812件の認知件数が確認されています。中でも、4階建以上の共同住宅で利用されるケースが多く、2024年の認知件数は332件でした。
空き巣に狙われやすい家とは?
空き巣被害を防ぐためには、まず「どのような家が狙われやすいのか」を知ることが大切です。窃盗犯は下見を行い、侵入しやすく、見つかりにくい住宅を選ぶ傾向があります。
ここでは、空き巣に狙われやすい家の特徴について解説します。
人通りが少ない
昼夜を問わず人の往来が少ない路地や、周囲に建物が少ない立地では、物音や不審な行動があっても気づきにくくなります。そのため、人通りが少ない場所にある家は、侵入する際や逃走する際に通行人に見つかるリスクが低いことから、犯行のターゲットになりやすくなります。
防犯カメラなどの防犯設備がない
防犯カメラやセンサーライトなどの防犯設備がない家は、不在のタイミングさえ把握すれば、バレずに侵入できると判断されてしまいます。同様に、建物の周りが片付いていなかったり、庭の手入れが行き届いていなかったりすると、防犯意識が低いとみなされ狙われやすくなるおそれがあります。
外から留守を判断しやすい
洗濯物が干しっぱなしになっている、郵便物や新聞がポストに溜まっている、カーテンが開いたままで室内の様子が見えるなど、外から見て留守だと分かる状態は危険です。下見に訪れた不審者が敷地外から留守を判断できるため、犯行のタイミングを与えてしまう原因になります。
死角が多い
敷地内に死角が多い家も注意が必要です。高い塀や植木、建物の構造などによって外からの視線が遮られている場合、一度敷地内に入り込まれると、犯行の様子が外からまったく見えなくなってしまいます。一見プライバシーが守られているように見えますが、実は空き巣にとって好都合な家です。外からの視線を気にせず落ち着いて侵入できることから、狙われやすくなります。
ご近所付き合いが少ない
ご近所付き合いが少ない地域では、地域住民ではない人が歩いていても不審に思われにくい傾向があります。見慣れない人物が周囲をうろついていても声をかけられにくい状況であることから、空き巣が行動しやすい環境になってしまいます。
住まいの防犯対策の基本
空き巣被害を防ぐためには、日頃から基本的な防犯対策を徹底することが重要です。普段の些細な心がけが防犯の強化につながります。
窓と扉は必ず施錠する
侵入窃盗の侵入方法として多いのが、無締りの扉や窓からの侵入です。「ゴミ捨ての数分だけだから」「2階の窓だから」といって油断せず、窓や玄関、勝手口は必ず施錠しましょう。
在宅時であっても侵入してくるおそれがあるため、在宅中も施錠の確認を習慣化することが大切です。
侵入されにくい環境をつくる
犯人は侵入に時間がかかる家を避ける傾向があるため、「侵入に手間がかかりそう」と思わせる環境づくりが効果的です。防犯カメラを設置して死角を見張ったり、補助錠や防犯フィルム、窓用の防犯ブザーなどを活用したりすることで、侵入の難易度を高められます。
鍵の管理を徹底する
知らないうちに合鍵を作製され、玄関から侵入されるケースもあるため、鍵は厳重に保管し、安易に他人へ渡さないようにしましょう。また、鍵番号が分かれば合鍵が作れてしまうため、鍵番号が写った写真をSNSに投稿するのも危険です。
入居前に鍵が交換されていることを確認し、補助錠を設置する
賃貸住宅や中古住宅へ引っ越す際は、前の居住者や関係者が合鍵を持っている可能性もあります。そのため、入居時には必ず鍵が新しいものに交換されているか大家さんや管理会社に確認しましょう。加えて補助錠を設置し、ワンドア・ツーロックにするのも効果的です。
空き巣対策にはホームセキュリティの導入を
最新の統計データを元に最近の侵入窃盗の傾向を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。空き巣対策としては、一戸建住宅では圧倒的に窓のガラス破り、共同住宅では同じく窓のガラス破りに加え、玄関の施錠開けにも注意が必要なことが分かりました。
これらに対しては自身で「補助錠」を設置したり、ガラスに防犯フィルムを貼るなどしたりして、防犯対策を行うことが大切です。さらに、住宅全体の防犯性を高めるなら、ホームセキュリティの導入を推奨します。
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