居直り強盗の意味と防犯対策!在宅中の空き巣被害を防ぐ方法を解説

防犯 2025.10.23更新(2022.01.18公開)
居直り強盗の意味と防犯対策!在宅中の空き巣被害を防ぐ方法を解説

働き方の多様化により、テレワークや在宅ワークで働く方が増えています。自宅にいると安心感を覚える一方で、防犯対策を疎かにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
在宅中だからといって、泥棒の被害に遭わないというわけではありません。住人が家にいる隙を狙って侵入する「居空き」や、不意に鉢合わせた際に暴行や脅迫を加える「居直り強盗」といった被害に遭うおそれがあります。
そのため、家にいる時間が多くても、住宅の防犯対策は欠かせません。
本記事では、居直り強盗の意味や在宅中に侵入窃盗の被害に遭わないための防犯対策、泥棒と鉢合わせてしまったときの対処法などをご紹介します。

目次

「居直り強盗」の意味は?

黒い服の男が攻撃的に刃物を握りしめている様子

在宅中に空き巣の侵入を許すと、犯人と遭遇する可能性があります。犯人が逃げたり、大人しく降参したりすることも想定できますが、居直り強盗となってしまうととても危険です。

居直り強盗とは、「泥棒が住人に発見されたことで、突発的に強盗行為に及ぶこと」を意味します。

具体的には、予期せず住人と鉢合わせてしまった泥棒がパニックに陥り、住人に声を上げられたり、通報されたりすることをおそれ、強盗行為(暴行または脅迫をして人の金品を奪うこと)に及んでしまうことです。

居直り強盗と事後強盗の違い

「事後強盗」という似た用語もありますが、厳密には意味合いが異なります。
居直り強盗は「金品を奪い取る目的」で暴行や脅迫を行いますが、事後強盗は「盗んだ物を取り返されることを防ぐためや逮捕を免れるため、罪跡を隠滅するため」に暴行と脅迫を行うことを指します。
また、居直り強盗は強盗罪が適用されますが、事後強盗は事後強盗罪として処罰されます。いずれも刑法上の強盗と同等に扱われ、5年以上の有期刑が科せられます。

このように、どちらの犯罪も住人と泥棒が遭遇したときに起こり得るものであり、状況によっては命に関わるおそれがあります。在宅中であっても油断せず、防犯対策を徹底することが重要です。

空き巣の侵入手口とは

空き巣の侵入手口は多種多様ですが、その中でも傾向があります。

侵入窃盗の侵入手口
侵入窃盗の侵入手口

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威

警察庁が発表している窃盗の侵入手口のデータ(令和6年)によると、最も多かったのは「無締り」で、一戸建住宅・共同住宅ともに4割以上を占めています。

無締りとは文字通り、無施錠の玄関や窓から侵入し金品を盗む行為のことです。一戸建住宅でも、共同住宅でも共通して多いことから、無施錠であることがいかに窃盗犯にとって好都合なのかが分かるでしょう。

次いで多い犯行手口は「ガラス破り」です。こちらは施錠されている窓を破壊して侵入する手口で、一戸建住宅や3階建以下の共同住宅に多く見られます。一方、4階建以上の共同住、宅ではガラス破りの割合が低く、「合かぎ」で侵入するケースが多い特徴があります。

テレワーク中・在宅中に空き巣に遭わないための防犯対策

自宅でのテレワーク中や家事中に空き巣と遭遇しないための有効な手段は、「防犯対策をすること」と「在宅中であるとアピールすること」です。

施錠を徹底する

空き巣の多くは、無施錠の玄関や窓から侵入してきます。そのため、在宅中や数分の外出であっても必ず施錠しましょう。死角となる場所は狙われやすいため、勝手口の施錠も必ず行ってください。また、窓を開けて換気する際はそばを離れないようにし、目を離す時間が長くなるようであれば施錠することをおすすめします。
特にテレワーク中は、業務に集中していると周囲の状況に気づきにくくなることがあります。窓や玄関の鍵が閉まっているかをしっかり確認する習慣をつけましょう。

防犯性の高い鍵に交換する

古い住宅の場合、ディスクシリンダーなど防犯性の低い鍵が使用されているケースもあるでしょう。これらはピッキングやサムターン回しといった不正開錠の手口に弱く、わずかな時間で侵入されてしまう危険性があります。現在はディンプルキーやウェーブキーといったピッキングに強い鍵が普及しているため、防犯性の低い鍵を使用している場合は、早めの交換を推奨します。鍵穴がなく、スマートフォンなどで解錠する電子錠もおすすめです。ただし、賃貸住宅にお住まいの場合は、交換前に管理会社や大家さんへ確認するようにしてください。

窓や玄関に補助錠を設置する

犯人は発覚を避けるため、できるだけ短時間で侵入しようとします。そのため、侵入に時間がかかればかかるほど、空き巣は発覚のリスクをおそれて犯行を諦めやすくなります。時間をかけさせるには、玄関や窓に補助錠を取り付け、ワンドア・ツーロックにするのが効果的です。メインの鍵が壊されてしまっても、補助錠があればすぐに侵入されることはなく、時間を稼ぐことができます。これにより、「短時間では侵入できない」と判断され、被害を防ぐ効果が期待できます。

窓に防犯フィルムを貼る

侵入に時間をかけさせるには、窓に防犯フィルムを貼るのもおすすめです。特に庭やベランダに面した窓は狙われる傾向にあるため、防犯フィルムを貼っておくと安心です。事前に防犯性を確認したい場合は、国や複数の団体に認定された製品に表示される「CPマーク」付きの製品を選ぶと、さらに高い抑止効果が期待できます。

防犯カメラを設置する

防犯カメラは実際の犯行の証拠を残すだけでなく、「防犯意識の高い家である」とアピールする効果があります。侵入を試みようとする犯人にとって、防犯カメラがある家はリスクが高いため、敬遠される傾向にあります。人影に反応して点灯するセンサーライトと組み合わせると、さらに防犯対策として効果的です。

在宅をアピールする

犯人は、留守中の家や人がいない部屋を狙うケースが多いため、防犯対策では在宅していることをアピールするのも有効です。例えば、日中はなるべくカーテンを開けて生活したり、夜間は外から見える部屋の明かりをつけておいたりすることで、簡単に在宅を演出できます。

また、音楽やテレビを流しておくのも効果的です。ただし、イヤホンやヘッドホンをしていると、逆に周囲の音が聞こえず、物音や異変に気が付かない可能性もあるので注意しましょう。

このように「光や音」を上手に活用することで、在宅していることを効果的にアピールできます。自身の環境に合わせて実践してみてください。

テレワーク中・在宅中に空き巣が入ったときの対処法

テレワーク中・在宅中に空き巣が入ったときの対処法

万が一のケースに備え、テレワーク中・在宅中に空き巣が侵入してきたときの対処方法も覚えておきましょう。

外に出て通報する

侵入者に気が付いた場合は、できるだけ早く外に出て通報しましょう。空き巣は凶器を持っている可能性もあり、家の中で鉢合わせてしまうと、居直り強盗になり危害を加えられるおそれがあります。身の安全を第一に考え、可能な限り犯人から離れましょう。

もし急いで外に出たために携帯電話が手元になければ、公衆電話などの非常ボタンを押して110や119などをダイヤルしたり、近隣の人に助けを求めたりしましょう。万が一に備え、在宅中でも携帯電話を持ち歩く習慣をつけておくと安心です。

気づかれていなければ人がいることをアピールする

外につながる経路に犯人がいるなど、すぐに逃げることが難しい場合は、人がいることをアピールするのも1つの方法です。電話をしているフリをしたり、物音を立てたりして在宅中であることを侵入者に伝えましょう。「この家は人がいる」と思わせるだけで、犯行を思いとどまらせられる場合があります。

鉢合わせた場合は怒鳴らない・刺激をしない

もし犯人と鉢合わせてしまったとしても、決して怒鳴ったり、反撃したりしないようにしましょう。挑発すると相手が逆上し、襲ってくる可能性もあります。
自分で解決しようとせず、とにかく「逃げる」「助けを求める」ことだけを考えましょう。特に女性や高齢者は暴行などの被害に遭うリスクが大きいため、自分や家族の安全を最優先に行動することが重要です。

逃げても追いかけない

犯人が逃げ出しても、決して追いかけてはいけません。犯人を逮捕したい、盗られた物を取り返したいという気持ちは分かりますが、身の安全が第一です。犯人が去ったのを確認したあと、すぐに警察に通報するようにしてください。

帰宅時に異変を感じたら家に入らない

鍵をかけて外出したのに鍵が開いている、物が散乱しているなど、帰宅時に室内の異変を感じたら注意が必要です。空き巣に入られている可能性があり、犯人が室内に潜んでいるおそれもあります。犯人と鉢合わせしてしまうと危険も伴うため、室内には入らず、そのまま外から警察に通報しましょう。
また、散乱した物を片付けてしまうと、犯人が残した指紋や足跡などの痕跡が消え、捜査に支障をきたす可能性があります。証拠保全の観点からも、警察の指示があるまで室内はそのままにしておきましょう。

ホームセキュリティで在宅中もご自宅を守ろう

在宅中であっても、空き巣や居直り強盗といった侵入窃盗に巻き込まれる可能性はあります。戸締まりや補助錠の設置などの基本的な防犯対策は欠かせませんが、さらに防犯を強化するにはホームセキュリティの導入がおすすめです。

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ALSOKのホームセキュリティは、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。
一戸建住宅だけではなく集合住宅への設置も可能です。住宅の防犯性を高めたいと考えている方は、ぜひホームセキュリティの導入をご検討ください。

まとめ

在宅中・テレワーク中であっても空き巣や居直り強盗の被害に遭う可能性があります。不審者と閉鎖的な空間で鉢合わせするのは非常に危険です。そういった事態にならないように、日頃からご自宅の防犯対策を入念に行いましょう。

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