持続的な企業価値向上に向けた取り組み

社会的課題の解決に貢献する商品・サービスの提供

少子高齢化や核家族化など、常に変化する社会の動きを的確に捉え、警備業で培ったノウハウを活かし、社会やお客様の課題解決に貢献する多面的なサービスを提供しています。

自治体・企業との連携により社会の「安全・安心」を守るサービス

自治体との協働により社会的課題を解決する取り組み

 日本は世界でも類を見ない超高齢社会を迎え、さまざまな社会問題に直面しています。例えば全国の自治体は、民生委員の人員不足や高齢化などにより、緊急通報事業に関する問題を抱えています。ALSOKはこの課題を解決するための見守りサービスを展開しています。

 また、ALSOKでは、認知症患者の行方不明対策の取り組みとして、これまで一部の自治体に「みまもりタグ」や「みまもりタグアプリ」、「みまもりタグ感知器」を活用した「地域が主体となって認知症患者等を見守るための仕組み」を提供し、地域の見守りネットワーク構築に向けた実証実験を行っています。2016年11月には、国土交通省の「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」に選定され、現在、全国10の自治体と連携しながら、地域社会が抱える課題の解決に貢献する取り組みを進めています。

自治体との協働により社会的課題を解決する取り組み
緊急通報システムで協働する自治体数
自治体と協働して高齢者を見守る!
〜「みまもりタグ」による実証実験〜
TOPICS

 ALSOKの高齢者見守りサービス「みまもりタグ」は、現在、国土交通省の「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」として、全国10の自治体で実証実験が行われています。モデル事業対象地域となった奈良県天理市および生駒市では、市内を走る奈良交通(株)の路線バスに「みまもりタグ」の感知器を設置し、「動く基地局」として地域の高齢者を見守っています。同社の強みである地域に根ざした交通インフラ網が、徘徊高齢者の保護につながっています。

 また、茨城県笠間市では、「みまもりタグ」の感知器を民生委員・児童委員宅等に設置するほか、事業協力者等にスマートフォンアプリ「みまもりタグアプリ」のインストールを要請し、地域社会の見守りボランティアとして活動してもらっています。

 ALSOKは、地域ネットワークにIoTを実装することで、より多くの目で高齢者を見守るプラットホームを構築し、共に暮らす家族を支えることで、安全安心に暮らせる社会の実現を目指します。今後も自治体、地域社会、企業と協働し、誰もが住みやすい街づくりに貢献していきます。

みまもりタグ

自然災害・老朽化するインフラに対応する商品・サービス

 近年、地震や、局地豪雨などによる水害が頻発し、社会の脅威となっています。自然災害の予知は困難ですが、災害への適切な対策により被害拡大を防ぐことは可能です。ALSOKは「アンダーパス監視サービス」「水防法対策ソリューション」などのサービスを提供し、自然災害への対策をサポートしています。また、社会インフラの老朽化も大きな問題になっています。例えば、道路の路面についても適切な維持管理が求められていますが、高額な調査費用が自治体の大きな負担となっています。

 ALSOKは、路面状態のモニタリングと舗装修繕計画を策定する「道路モニタリングサービス」を提供することで、維持管理コストの削減だけでなく、誰もが安全安心に暮らせる街づくりに貢献しています。

自然災害・老朽化するインフラに対応する商品・サービス

里山の自然保護にも貢献する有害鳥獣対策サービス

 近年、「鳥獣の生息域の拡大」や「狩猟者の減少、高齢化」などのさまざまな要因により、シカ・イノシシなどの野生鳥獣による農作物被害が深刻化・広域化しており、被害金額も年間200億円にのぼるなど、大きな社会問題となっています。

 野生鳥獣を捕獲するための「わな」の設置は全国的に進んでいますが、自治体や猟友会などの見回りや捕獲作業の負担が大きく、効率的な運用を行うことが課題となっています。

ALSOKでは、わなの作動をメールでお知らせする「鳥獣わな監視装置」を利用した有害鳥獣対策サービスを提供することで、作業負担の軽減だけでなく、害獣以外の捕獲や人身事故の早期発見を可能とし、農家の方々の安全安心と里山の自然保護にも貢献しています。

捕獲したイノシシ

捕獲したイノシシ

安心して暮らせる街づくりに貢献する「民泊運営サポートソリューション」

 わが国政府が掲げる成長戦略の効果もあり、近年、日本を訪れる外国人旅行者の数が増えています。政府は訪日外国人旅行者数の目標数値を、新たに2020年に4,000万人、2030年には6,000万人に設定しましたが、それに伴い宿泊施設の拡充が急務となっています。このような状況から、自宅やマンションの空き部屋を貸し出す、いわゆる「民泊」ビジネスに関する「住宅宿泊事業法」が2018年に施行予定ですが、消防設備や防犯システムの設置など、宿泊する方の安全対策はもちろんのこと、地域全体の安全安心の確保も重要な課題となります

 ALSOKでは、民泊物件の運用に必要となる消防設備の設置や火災等の遠隔監視をはじめとした防災・防犯対策や、応急救護に必要となるAEDの販売・管理、清掃業務などをワンストップで提供する「民泊運営サポートソリューション」により、訪日外国人旅行者や地域の人々がともに安心して過ごし、暮らせる街づくりに貢献していきます。

高齢化が進む社会に対応した新たな商品・サービスの拡充

離れて生活する高齢者を見守るさまざまな商品・サービス

 高齢者世帯の増加に伴い、高齢者を見守るサービスが求められています。「HOME ALSOK みまもりサポート®」は、コントローラーの「緊急ボタン」を押すだけで、昼夜を問わず警備員が駆けつけ、ご本人の現状確認とご家族への連絡、非常時には心肺蘇生や119番通報などを行うサービスです。「相談ボタン」を押せばいつでも健康相談や医療機関情報などを受けることもできます。また、生活のパターンを見守り、異常があれば警備員が駆けつける「ライフリズム監視サービス」等のオプションも充実させています。

 さらに、新たなサービスとして、「みまもりタグ」を利用した「みまもりパック」を提供しています。「みまもりタグ感知器」を設置することで、高齢者等の外出や生活リズム異常、部屋の温湿度異常などをご家族等へメール等でお知らせします。また、いざという時にはALSOKに駆けつけを要請できるなど、離れて暮らすご家族をサポートしています。

ALSOKグループの目指す介護事業

 高齢化の進展により、介護を必要とする方が今後も増加することが見込まれており、この社会情勢のもと、ALSOKは介護事業を新たな事業の柱として位置づけました。セキュリティ会社が行う介護事業に対するお客様からの信頼にお応えできるよう、安全安心を最優先にした取り組みを進めています。その一例として、グループ全介護施設への警備システム導入のほか、介護施設とALSOKの事業所が連携した避難訓練・災害訓練の実施を推進するなど、セキュリティ事業との連携を図りながら超高齢社会の抱える課題解決に取り組んでいます。

介護施設における避難訓練の様子

介護施設における避難訓練の様子

ALSOKの介護サービス拠点数
ALSOKの介護サービス利用者数
高齢者介護システム・サービスを出展グループ会社の取り組み

台湾新光保全股份有限公司

 台湾では65歳以上の人口が既に総人口の13%に達し、2018年には「高齢社会」に突入すると見られており、さまざまな課題に直面しています。当社は社会が直面する課題解決のために、長期にわたって高齢者向けの商品およびサービスの開発に努めています。

 当社のグループ会社である新保生活関懐会社は、「高齢の両親が安心して過ごせる住まい」というテーマで開催された「2017台湾介護用品展覧会」に、「Care U高齢者ケアグランドシステム」、「シルエット見守りセンサー」、「Shin bo boロボット」などの商品・サービスを出展しました。「Care U高齢者ケアグランドシステム」には人体検出赤外線センサーが搭載され、万一の場合にも迅速な対応が可能です。また、ブレスレット・ネックレスタイプのワイヤレス非常ボタンや帰宅を知らせる帰宅通知などの機能も搭載されており、ご家族が不在でもご両親の安全を見守ることができます。さらに、血糖値・血圧測定器と連携し健康をサポートするクラウドサービスを提供しており、測定結果で異常値を検出した場合は看護師によるヒアリングを実施し、ご家族に状況を知らせることができます。

 台湾新光保全は、37年を超えるセキュリティサービスの経験を生かしながら、高齢者の生活ニーズに応え、外で働く家族の悩みや不安を軽減しています。今後も、高齢者支援型ロボットを開発・発展させ、高齢者の生活を支援し、社会的課題の解決に貢献していきます。

2017台湾介護用品展覧会に出展

2017台湾介護用品展覧会に出展

先進技術と警備ノウハウを融合した商品・サービス

さらなる進化を目指す「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント®

 不特定多数の人が集まる環境下では、施設・空間における事故発生時の対処・被害拡大防止に加え、犯罪などの予兆検知・未然防止の必要性が高まっています。特に大規模イベント開催時の警備においては、最適な人員配置など効率的なマネジメントを可能にする警備手法の実現が課題となっています。

 ALSOKでは、これまで培ってきた警備に関するノウハウに、AIなどの新たなICTを組み合わせ、高品質な警備とコストの最適化を実現する「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント」の提供に取り組んでいます。さらに、(株)NTTドコモが構築する超高速・大容量の5G(第5世代移動通信方式)通信インフラを活用した高精細カメラを設置することで、不審なドローンの飛来・広域災害・暴走車両等を監視する「現代版火の見櫓」など、従来の警備領域だけでなく都市空間全体を監視し、犯罪や事故を未然に防止する警備サービスの実現に向けた実証実験にも取り組んでいます。

 ALSOKは、ゾーンセキュリティマネジメントの提供によって得られる知見・データを蓄積、ナレッジ化し、継続的に進化させることで、さまざまな社会課題やリスクに的確かつ多面的に応えるサービス基盤を構築し、2020年とその先を見据えた安全安心な社会づくりに貢献していきます。

現代版火の見櫓

現代版火の見櫓