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“自分にしかわからない場所”でも、実際に泥棒が入ったら、盗られてしまう確率大
今回は、大切な財産である通帳と印鑑の隠し場所がテーマですが、多くの方は泥棒が見落とすような最適な隠し場所を考え、工夫していることがわかりました。一番多い答えは、38.9%の「たんすや冷蔵庫など自分にしかわからない場所」でした。でも、その本音を聞くと、隠し場所として適切なのか、不安を感じているコメントが多数ありました。また、ほぼ同数の33.3%の「その他」では、具体的な隠し場所として衣装ケースやセカンドバックの中などでしたが、プロの泥棒なら嗅ぎつけてしまうでしょう。これでは、安心して外出することはできませんよね。預けるほどの財産がないと思っていても、奪われてしまったときのことを考えると厳重な備えが必要ですね。

空き巣の被害は、他人事と思っている人は多いかもしれません。しかし、警察庁の『平成22年上半期の犯罪情勢』では、平成21年の侵入盗の認知件数が148,488件も報告されており、そのうちの81,436件が空き巣などの住宅を対象とした認知件数なんです。そして、空き巣に入られた家のほとんどは、多額の財産を奪われています。それは、プロの空き巣が、家族さえも知らないへそくりの隠し場所から貴金属まで、金目のある場所を嗅ぎつけてしまうからなんです。一番の防犯対策は、侵入されないようにすることですが、万が一入られてしまった時のために、現金や通帳、印鑑、パスポートなど大事なものが盗られないよう工夫をすることが必要です。

貸金庫が一番安全。自宅の金庫は持ち去り防止に必ず固定を
多くの家では、盗まれたら困るものは人目のつかない場所に隠しているかもしれませんが、一番安全なのはやはり、銀行や信用金庫など金融機関の貸金庫に預けることです。構造上安全性が高いのはもちろん、秘密も守られるので安心です。しかし、使用料がかかりますし、わざわざ出し入れのために足を運ばなければいけませんから、面倒という方もいますよね。そういう方には、自宅に金庫を設置することをおすすめします。金庫には、大きく分けて耐火金庫と防盗金庫の2種類があります。耐火金庫は、火災や地震などから守るために作られ、防盗金庫は、簡単に壊されないために扉が厚く頑丈な構造に作られています。家庭用には、両方の機能を備えた金庫がいいですね。設置は、必ずボルトなどで床や壁に固定をしてください。持ち去るなんて考えられないような重さでも、複数犯だと台車などで簡単に盗んでしまう場合もあります。剥き出しで金庫を置いていると、「ここに財産が入っています」と言っているようなもの。金庫そのものを見つかりにくい場所に隠し、犯行時間を稼げるようにしておくことも対策になります。
通帳と印鑑、カードと暗証番号のメモなどは一緒に保管せずに別々の場所に
金庫がない場合は、簡単に泥棒に見つけられないように隠し場所を工夫する必要があります。泥棒が探す場所は、主にタンス、机の引き出し、仏壇の中、鏡台、押し入れ、冷蔵庫の中、ハンガーにかかった服のポケットなどと言われています。今、隠している場所と一致している方はすぐに変更してくださいね。また、隠す時の注意点としては、貴重品は1か所ではなく別々の場所に分けることが大切です。同じ場所に全てのものを隠していると、泥棒が見つけた時の被害が大きくなってしまいます。特に通帳と印鑑、カードと暗証番号のメモは絶対に一緒に保管しないようにしましょう。
泥棒は金品が見つからなかったとき、腹いせに家の中のものをひっくり返したり、家具を壊すなど、荒らしまくることがあります。そんな時のために、「捨て金」として見つかりやすい場所にわざと1万円程度のお金を置いておくといいですよ。