要介護2で受けられる支援やサービス内容を詳しく解説

要介護2で受けられる支援やサービス内容を詳しく解説

高齢者・介護 2021.12.06
要介護2で受けられる支援やサービス内容を詳しく解説

どの程度介護が必要なのかを段階的に判断した「要支援/要介護認定」で「要介護2」になると、自分一人で生活を送ることが難しくなり、身の回りのお世話や日常的な介護が必要となります。様々な心身機能や能力が次第に低下していくため、ご家族が介護に要する時間も長くなっていくでしょう。しかし、介護保険サービスを利用することでご家族の負担を軽減し、利用者様本人も快適な日々を送ることができます。
今回は、要介護2で受けられる支援やサービス内容について詳しくご紹介します。

要介護2とは?

介護サービスを受けるためには、どのくらい介護が必要なのかを段階的に判断する介護度(要支援/要介護認定)の判定が必要です。要支援は1・2、要介護は1~5まで段階があります。
厚生労働省によると「要介護2」は、「要介護認定基準時間(介護に必要とされる1日あたりの時間)が50分以上70分未満又はこれに相当すると認められる状態」と定義されています。運動機能が低下し、日常の基本動作で見守りやサポートが必要となる状態です。具体的には買い物や薬の管理、電話などの複雑な動作に加え、立ち上がりや歩行時の支え、食事、入浴、排せつなど日常生活における部分的な介護が必要となります。
要介護の中でも2番目に軽度な判定ですが、要支援や要介護1と比べると思考力・理解力も低下し、身の回りのことを自力で行うのが徐々に困難となっていきます。

要介護2で受けられるサービス

日常生活において介護が必要な状態であると判定された場合、ご本人の状態に合わせた介護サービスを受けられるようになります。要介護では要支援よりも受けられるサービスの種類が多くなり、判定された要介護度によって利用できる内容が異なるため事前に確認しておきましょう。
ここからは、要介護2で受けられる介護サービスについて分かりやすく解説します。

要介護2で受けられる介護保険サービス サービス内容
自宅で受けられる
サービス
訪問介護 訪問介護員(ホームヘルパー)に自宅を訪問してもらい、身体介護・生活援助のサービスを受ける
訪問入浴介護 自宅での入浴や一人での入浴が困難な方が、看護師や介護職員の持参した浴槽で入浴介護を受ける
訪問看護 看護師に自宅を訪問してもらい、健康状態の観察や医療ケアなどの看護サービスを受ける
訪問リハビリテーション 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などに自宅を訪問してもらい、身体機能の維持・向上のためのリハビリを受ける
夜間対応型訪問介護 夜間帯に、訪問介護員(ホームヘルパー)に自宅を訪問してもらうサービス。「定期巡回」と「臨時対応」の2パターンがある
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 定期巡回や通報に応じて、24時間365日必要なときに必要なサービス(介護や看護など)を受けられる
施設に通う
サービス
通所介護(デイサービス) 利用者が施設へ通い、生活支援や心身機能の維持回復のための機能訓練を受ける
通所リハビリテーション(デイケア) 利用者が施設や病院に通い、心身機能の維持回復のためのリハビリを受ける
地域密着型通所介護 利用者が施設へ通い、定員18人以下の施設で生活支援や心身機能の維持回復のための機能訓練を受ける
療養通所介護 看護師による観察を必要とする難病患者・認知症患者・重度要介護者、末期がん患者が施設へ通い、生活支援や機能訓練を受ける
認知症対応型通所介護 認知症に対応した専門のデイサービス。食事・入浴・排せつなどの介護や機能訓練、認知症の専門的ケアを受けられる
訪問・通い・宿泊
サービス
小規模多機能型居宅介護 利用者の状態によって通所を中心に訪問・宿泊を組み合わせて介護や機能訓練を受ける
看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス) 訪問看護・小規模多機能型居宅介護を組み合わせたサービス。利用者の状態によって通所を中心に訪問・宿泊を組み合わせて介護や看護サービスを受ける
短期間の
宿泊サービス
短期入所生活介護(ショートステイ) 施設へ短期間宿泊をして介護や機能訓練を受ける
短期入所療養介護 医療機関や介護施設等へ短期間宿泊をして身体介護、医療ケア、機能訓練などを受ける
施設等での
生活サービス
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 自宅での介護が困難な方が、施設に入居して生活支援や介護を受ける
※要介護2での利用はやむを得ない理由がある場合のみ
介護老人保健施設(老健) 在宅復帰を目指すため、リハビリを主とした医療や介護サービスを受ける
特定施設入居者生活介護 有料老人ホーム、軽費老人ホーム等の特定施設で生活支援や機能訓練を受ける
介護医療院 長期療養が必要な方が、介護、看護・医療、機能訓練など必要なサービスを受けられる
地域密着型
サービスサービス
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 認知症の方が、少人数で共同生活を行いながら専門的なケアの他、生活支援や介護を受ける
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 少人数の特別養護老人ホームで生活支援や介護サービスを受ける
※要介護2での利用はやむを得ない理由がある場合のみ
地域密着型特定施設入居者生活介護 有料老人ホームや軽費老人ホーム、養護老人ホームで生活支援や機能訓練を受ける
福祉用具の
利用サービス
福祉用具のレンタル 介護状態や生活環境等を考慮して、車いす、ベッドなど適切な福祉用具を選び、借りられる
特定福祉用具の購入 利用者の要介護度によって、レンタルになじまない福祉用具(入浴や排せつに使用するものなど)を1割~3割負担で購入できる

要介護2は運動機能や思考力、理解力が低下して、自立した日常生活を送ることがだんだんと困難になっていきます。介護に必要な時間が増えるため、ご家族が介護以外で自分の時間を確保することも難しくなっていき、体力的にも精神的にも負担は大きくなるでしょう。
介護サービスは利用者様本人の心身機能の維持回復とともに、ご家族の負担軽減も目的としています。家庭内での介護に負担を感じる前に、積極的に介護サービスを利用することがおすすめです。

要介護2の支給限度額

介護保険サービスを利用する場合、要介護度によって介護保険から給付される支給限度額が決められています。
要介護2の場合、1カ月の支給限度額は【197,050円】です。1カ月に受けたサービスの合計が限度額以内の場合、利用者負担は1割(一定以上所得者の場合は2~3割負担)ですが、地域やサービス内容によって金額が変動するため事前に確認しておきましょう。
支給限度額を超えてしまうと、超過分に介護保険は適用されず全額自己負担となります。

要介護2の支援サービスを利用する方法

介護保険サービスを利用するには、まずお住まいの自治体の窓口で要支援/要介護認定の申請を行います。その後、担当者が自宅へ訪問し、要支援/要介護認定のための聞き取り調査が行われます。聞き取り調査と主治医の意見書などをもとに、ご本人の「介護度」が決定します。認定結果が通知されたあと、居宅介護支援事業所のケアマネジャーが作成するのが「ケアプラン」と呼ばれる介護サービスの計画書です。このケアプランに応じて、介護保険サービスを利用することができるようになります。
ケアマネジャーは基本的には居宅介護支援事業所に所属する者が担当しますが、施設の利用が決まっている場合はその施設に所属するケアマネジャーがケアプランを作成します。
ケアプランはご本人の心身状態や希望に加え、ご家庭の状況やご家族の要望に合わせて、適切なサービスを提供するための重要書類です。希望通りのケアプランが作成できるよう、ケアマネジャーとしっかり話し合うことが大切です。

要介護2の方のケアプラン作成例

【ご本人の希望】

週に2回、大きな浴槽でお風呂に入りたい。足腰が弱ってきたのでリハビリをしたい

【ご家族の希望】

土曜も仕事で不在のため、介護をお願いしたい。転倒が怖いため外出時は付き添いをお願いしたい

【ケアプラン例】
  • 月曜・水曜・土曜…訪問介護
  • 火曜・木曜…通所介護(デイサービス)にて入浴
  • 金曜…通所リハビリテーション・通院同行

要介護2の方が受けられるALSOKの介護サービス

要介護2の方が受けられるALSOKの介護サービス

要介護2は状態によっては自分自身でできることもありますが、周囲の見守りやサポートが求められる場面が増えます。場合によっては、寝たきりや認知症等で常時介護が必要となるケースもあるでしょう。家庭内での介護が難しいと感じたら、迷わず介護保険サービスを利用して介護のプロに任せるのも良いでしょう。
ALSOKグループでは、利用者様の状態に合った介護サービスを展開しています。デイサービスや訪問介護に加え、設備の整った有料老人ホームやグループホームのご紹介も可能です。施設の感染対策はもちろん、ALSOKならではの防犯対策や防災訓練にも積極的に取り組んでいます。
介護に関して不安なことやご要望等あれば、お気軽にお問い合わせください。

さらに、ご高齢のご両親が離れて暮らしている場合におすすめなのが「HOME ALSOKみまもりサポート」。緊急ボタンや火災警報センサーを備えており、万一のときはガードマンがすぐに駆けつけます。
ヘルスセンターへ繋がる相談ボタンもあるので、健康や体調に関するお悩みも気軽に相談できます。ご家族が安心して生活できるよう、ALSOKグループが24時間365日サポートいたします。

まとめ

今回は要介護2で受けられる支援やサービス内容についてご紹介しました。
最適な介護サービスを利用するには、事前に情報収集をすることが大切です。要介護度が高くなればなるほど家庭内でできる介護にも限界がくるでしょう。要介護度や心身の状態、ご家族の事情などを踏まえて様々な介護サービスを上手に利用してください。

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